走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

2018年春の橘湾岸スーパーマラニックM80km

2018年05月08日 06時32分50秒 | イベント・大会


5月5日(土)橘湾岸スーパーマラニックに参加して参りました。
橘湾岸スーパーマラニックへは初めての参加となります。部門はM80kmです。きっかけはジョグトリップに参加しておられるベテランランナーのほとんどの方がこの橘湾岸に何度も参加されており、必ずと言って良いほど話題にあがります。そんなに皆を惹きつける魅力がある大会なのか、一度参加してみたいなという思いから参加を申し込みました。申し込みにあたってどの部門を申し込むか考えました。S55kmは少し物足りないかなぁ、L173kmは未知の距離で体力的にも不安がありました。初参加でもありますし、順を追ってからという思いと何とか体力的にも頑張れるのではないかという思いからM80kmに参加を決めました。
大会ホームページのコース案内にはM80kmは阿蘇カルデラ100kmに匹敵するアップダウンが大変なハードなコースであると記載されています。3年前に阿蘇カルデラで膝を痛め暫く走ることができなくなった記憶が蘇ります。この1年間、ジョグトリップに多数参加して山道をこなしてきました。途中とても走って上れない急坂もありましたが、おかげでゆっくりではありますが走って上りきることができ、何とか無事完走することができました。
それでは大会の様子を少しだけレポートします。

受付スタート地点は長崎市の江戸町公園前の出島表門橋です。朝5時スタートのため深夜に福岡市の自宅を出発し、自家用車で向かい4時少し前に会場に到着しました。




数名の方がスタート地点に集まり主催者からの説明を受けていました。同じM80kmに出走するアーリースタートされる方たちです。その中のひとりにジョグトリップでもお馴染みの“あみりん”もいらっしゃいます。「おはようございます、頑張ってください」と声をかけ、4時にスタートして行かれました。


受付を済ませてスタート時間まで待機します。天気は晴れ、気温は13度くらいでしょうか少し肌寒いです。日中は23度位まで上昇し暑くなるとの予報です。


スタート時間の10分前になり、スタート地点に並びます。するとジョグトリップでいつもご一緒させていただいている小郡市のS田さんが声をかけてくれました。参加されていることを知らなかったので嬉しびっくりでした。このM部門は約130人の方が参加されています。中には昨日の萩往還を走られてこの大会に参加されている方もおられ、私にはとうてい理解不能です(笑)


定刻の5時になりスタートです。暫くは街の中を進んでいきます。私は全くコースが分からないので先行される方の後を着いていくこととします。でもジョグトリップと同様、曲がり角など要所では白線矢印が引いてありますので初めてでも大丈夫そうです。


暫く進むと早速本日最初の上り坂へと入っていきました。だいぶ上ってきました眼下に港が見えます。


女神大橋へやってきました。名前は聞いたことありますが実際に来たのは初めてです。


壮大な橋に朝日が降り注ぎとても美しい姿を見せてくれています。他の方々も立止まって写真を撮っています。




橋を渡り終えたところにエイドがありました。水分補給し先に進みます。


16.2km最初のチェックポイント「鍋冠山公園展望台」にやってきました。眼下にいかにも長崎といった光景が広がっています。




上り坂はつらいですが、上りきったあと広がる景色にいつも元気をもらいます。景色が良いのでお互いに写真を撮りあったりします。
チェックシートにパンチし先に進んでいきます。




長崎は本当に坂が多く生活している人は大変だろうなぁと思います。


途中急激な坂を下っていきます。上りでなくて良かった。


坂を下りきった21km地点あたりでしょうか、前方に見覚えのあるシャツを着た後ろ姿が見えます。“あみりん”でした。ゆっくりゆっくり進んでおられます。30km~40kmで追いつけるかなぁと考えていたので、意外と早く再会しびっくりでした(笑)


そのすぐ後2番目のチェックポイント24km地点の茂木支所エイドに到着です。
温かいお粥を頂き、水分補給して先に向かいます。


しばらく海岸沿いのアップダウンを進んでいきます。
このあたりからE部門やL部門の方を見受けるようになってきました。




37.2km日見公園エイドに到着です。最初気づかず通り過ぎてしまうところでしたが声をかけて頂き立寄ることができました。


たくさんのランナーが休憩しています。椅子に座っている見覚えのある女性の方がいらっしゃいます。「たえこ」さんです。L部門に参加しておられます。近づいて挨拶しました。しかしあまり元気がありません。ここでリタイヤすると言われました。膝に絆創膏が何枚も貼ってあります。転んだのですか?聞いてみると側溝に落ちたとのこと。夜間暗い中地図を見ながら歩いていたところ足を踏み外して側溝に落下してしまい怪我をしたそうです。手も擦りむいており痛々しいです。まだ時間はたっぷりとあるのに残念です。たえこさんご自身が一番残念だと思います。参加部門こそは異なりますが、たえこさんの分も頑張って走ってゴールしようと思いました。


小休止を終え先に進んでいきます。前にも後にも他の方が見えなくなりました。ジョグトリップだとだいたいこんな感じになるので気にせず進みました。しかし途中で細い山道が現れ、その手前にも矢印が引かれていません。立止まりルートマップを取り出し確認しました。ルートマップによると正しくは国道251号線を矢上大橋に向かうルートになっています。
ガソリンスタンドの方に矢上大橋の方向を教えてもらい引き返しました。あとで確認したら矢上大橋に入る交差点を直進してしまったようです。おかげで往復3km程余分に走りました(笑)気を取り直して正規ルートを進んでいきます。

橘湾の素晴らしい景色を見ながら引き続きアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。


45.8km飯盛峠のチェックポイントまで来ました。ようやくコースの半分を超えました。


E・L・M・S各コースのランナーが混じって休息します。気温もかなり上昇してきました。しっかり水分を補給します。

この先から名物のじゃがいも畑の光景が広がります。




厳しい上り坂が続きます。


ポテト元気君が手を振って応援してくれています。




この先のエイドで杏仁とうふを頂き元気をもらい後半戦に向かっていきます。

今日はこどもの日ですね。こいのぼりが青空に映えます。


60km手前あたりでしょうか、ジョグトリップで度々ご一緒させていただく北九州市のT永さんにお会いしました。御歳82歳。頭が下がります。


いつもやさしい笑顔でしっかりとした足どりで前へ前へと進んでおられます。ゼッケンのコメント欄にシルバーマークを貼っているのが、ちゃめっけを感じさせます。本日はT永さんはじめ、ジョグトリップ等で顔見知りになった10数名の方と途中お会いしお互いの健闘をたたえました。

国道を逸れ山道へ進んでいきます。ジョグトリップを想わせる道を進んでいきます。


唐比温泉センター前エイドで美味しいお餅を頂きました。


唐比漁港を抜け、愛野海岸を進みます。日差しを遮るものは何もありせん。ひたすら海岸沿いを雲仙方向へ進んでいきます。暑さはありますがそれ以上に雄大な光景に感激します。




途中、コーセー先生がエイドを出して頂いておりました。さすがコーセー先生ランナーの気持ちが分かっておられる、永遠と続くシーサイドに現れた正に“オアシス”です。


ここで偶然“あいあい”さんにお会いしました。L173kmにご夫婦で参加されておられます。が、お父さん(ご主人様)は見当たりません。まぁ大体の想像はつきます(笑)

ようやく海岸を抜けました。70.9kmの千々石集会所エイドに到着です。




冷やしぜんざいを振舞ってくれました。腰を下ろし休んでいると見覚えのあるイラストが目に映りました。たえこさんの「てくてく犬」ではありませんか。以前ボラをされた際に描かれたのでしょうか。思いがけないサプライズでした。


残り約10km、最後くらい優しくしてねと思いますが、そうは問屋がおろしません。
急激な坂を上っていきます。膝に手をあてがうようにしてハァハァいいながら上っていきます。「崖の上のポニョ」を想わせる港町の光景。坂はきつく、住んでおられる方も何かと大変とは思いますがとても風情があり私の大好きな光景のひとつです。


山道を下り小浜へやってきました。さぁいよいよラストです。自分にあと少し頑張れと言い聞かせながらヨチヨチと進みます。





残り1kmで子供たちが頑張ってと声をかけてくれました。ゴールはすぐ目の前です。


既にゴールされて戻られる方、またゴール直前に拍手で迎えてくれる方に称えられラストスパートをできるだけの笑顔で進みました。
なるほど、こういうことか。それは1万人クラスのマラソン大会では決して味わうことができない、一人ひとりを思いやり、ねぎらう暖かさです。正にこの瞬間があるからみんな頑張れるんだと感じました。

無事ゴールを迎えました。正式には一人ずつゴールテープを切る姿を写真に撮って完走状と一緒に後日送ってくれるそうです。




ゴールされたみんなやり遂げた達成のある表情をしています。美しいです。


お互い笑顔で声をかけ労います。


周りの方から「次回はL部門だね、その走力があれば大丈夫」と言われます。より遠くへより長い時間へ自分の限界に挑戦してみたいという気持ちはあるのですが、片方で苦しみに耐えられず途中でリタイアしてしまうのではという“恐れ”があります。
ウルトラを走るには走力以上に強い精神力(どういう結果になろうと、無理だとは分かっていても最後の最後まで1歩でも前へ進む気力)が携わっていないと完踏できないと思います。またそれだけ長い時間に集中できるよう仕事や私生活も調整しなければなりません。走っている途中で携帯が鳴るのは嫌ですからね。
多かれ少なかれ皆さん同じ状況だと思います。次回は大会参加以前にその辺を整理しないとL部門参加は難しいと思います。


今回参加して感じたことは「暖かみ」があることと「よくできたコース」だなぁということ、そして「勇気」を与えてもらったことです。たくさんの方が私設エイド含め飲料や食料を準備して頂き、直射日光が射す中、潤いを与えてくれましたことに感謝します。またコースもいかにも坂の街長崎を象徴するルートでアップダウンはきつかったですが、その分上った先からの光景は素晴らしいものでした。そして何より、各部門の方がほぼ同じ時間帯にゴール前で合流し、労いあい次の一歩を踏み出す姿に一番感銘を受けました。特にL部門やE部門の方の後ろ姿に出くわすたび、一人ひとりが神様に見えました。
今回初参加して、この橘湾岸や萩往還へ毎回参加される方の気持ちが少しだけ分かったような気がしました。

その後暫くの間、次々ゴールされる方たちを沿道から声を掛け拍手して出迎えました。
17時20分に大会が準備してくれた長崎市内行きのバスに乗り皆さんに手を振り別れを惜しみながら帰路につきました。


最後になりますが、大会を運営して頂いたスタッフの皆様、ご一緒して頂きましたランナーの皆様、心温まるエイドを出して下さいました方々どうもありがとうございました。
家族へ今回も留守して好き勝手やってすみませんでした。そしてありがとうございました。

次は1週間後の5月13日にジョグトリップ「あづち大島」35kmに参加予定です。

本日の走行距離…約80km
本日までの5月度累計走行距離…146km