青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第八十三話③

2023-04-12 | 第八十二話〜第八十四話

不敵な笑みを浮かべた三人。

[彼女らの作戦はこうだった]

ユンヒはミエの肩に手を置くと、余裕の笑みでこう言った。

「ミエ、あんたもうすぐ誕生日だよね?」「え?あ・・そうだね・・誕生・・」

「うちらが自然に仕掛けてくるからさ、あんたはヨユーで待っててよ」

「え、え?!何?何を待つって?」
 

ユンヒ達はそのまま、キャラキャラと笑いながら行ってしまった。

ミエは口をあんぐりと開けたまま、ポカンと立ち尽くした・・。

「・・・?」

 

 

 

ユンヒ達はそのまま廊下の一角に固まった。

キム・チョルが、そこを通りかかるのを待つ。

そしてすれ違うその一瞬を待って、さりげなく口を開いた。

「あ〜もうすぐファン・ミエの誕生日だね」「そうだよね!何日だったっけ?」

「え?知らないの?6月・・」
 
 
しかし誤算が一つ。
 
チョルは、イヤホンで音楽を聞いていたのだ・・。
 
 
ユンヒが「え?これ聞こえてる?」とチヘに聞く。
 
言わずもがな、作戦は失敗であった。
 
 
<強敵>
 

しかしユンヒは諦めない。

体育の時間になっても、

大魔王の前でファン・ミエの存在をアピールする。

「こっちきて!ついてきて!」「何〜?」

そしてわざと仲間外れに・・。

「さらば!」

そして誕生日の話をし、気にならずにはいられないように・・・。

「もうすぐミエの誕生日だよ!プレゼント何にする?」

「ミエが欲しがってるのはねぇ・・」
 
 
スクラムを組みながら、さりげなくミエの誕生日の話をし、近づいていく三人。
 
しかしキム・チョルはその頃、すでに遠くにいたのだった・・・。
 
し、失敗・・・。
 
 
けれどまだまだ諦めない。
 
”6/15 ファン・ミエの誕生日、何が欲しい?” 書かれたメモを用意した後、
 

適当に折り、

そしてチョルがよく見えるように落とす・・

 

準備万端なユンヒだが、思わぬ事態が起こった。

必死なミエがチョルに話しかけようとしたので、チョルが席を立ってしまったのだ。

「ねぇ!チョ・・」

「ねぇミエ・・わっ!」

「あの・・キム・チョル、メモを拾って・・・」

ユンヒがそう言うのと、チョルがメモを蹴るのが同時だった。

そしてそのメモは、ウザイ男子の元へと飛ばされて行ってしまった・・。

「俺が拾った〜!ん?なんだその顔?」

失敗・・・。

 

一方ミエは、チョルに無視されてイラ立ちMAXの上、

またしても当番を忘れて寝ているソ・ジスを見つけてブチ切れていた。

「起きろっ!!」

グイッ!

半ば強引にソ・ジスを起こすと、ミエは窓際まで引っ張っていった。

「こっち来なさい!黒板クリーナー、あんたがやってよ!」

眠たそうなソ・ジスは、ミエが近くにいるのを忘れてクリーナーをはたく。

「あ・・」「ゲホッ!ゴホゴホッ!」

「あ、ごめん」

ミエは堪忍袋の緒が切れた。

ソ・ジスに向かって、クリーナーをぶん投げる。

「あんたマジでぶっ飛ば・・!!」

しかしそれが当たると思われたその瞬間、ソ・ジスはスッとそれを避けた。

ポトリと落ちるクリーナー。

ミエはあんぐりと口を開ける。

「なんなん?ヒマなん?」

「これショボいのに・・」

ソジスはボソボソとそんなことを口にしながら、クリーナーを拾った。

あくびをしながら、お手玉をするようにクリーナーを放った。

寝ているかぼーっとしているかのこの男が見せた、一瞬の素早さ。

あれは一体なんだったのか・・・。

まるで意味が分からないまま、ミエは廊下に立ち尽くしていたのだった・・・。

 

 


第八十三話③でした。

ソジス・・・何者・・?!

何か格闘技とかやってるのか・・?まだまだ謎のベールに包まれていますね。気になる!

 

そして遂に出てきましたミエの誕生日!

ここから誕生日を軸に話が展開していきます!!

 

第八十三話④に続きます



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