青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第八十三話⑤

2023-04-18 | 第八十二話〜第八十四話

翌朝。

登校中のミエだが、キョロキョロとあたりを見回しながら歩いている。

数メートル先に、探していた背中が見えた。

昨日のユンヒの電話を思い出し、ミエは鼻の穴を膨らませた。

もしユンヒの話が本当なら、今頃チョルはミエの誕生日に頭を悩ませているはず・・。

すると目の前に、こちらを見る人物がいた。

デレた自分の顔を白けた顔で見るモ・ジンソプ——・・。

そして後ろからは、大あくびのソ・ジス——・・・。

「あ、ファン・ミエ。週番なのに遅刻じゃん。でもあんたの顔がまたウケる・・」

ソ・ジスの話を最後まで聞く前に、ミエは教室へと急いだ。

やはりあの男はよくわからない・・。

 

けれどそれ以上に、胸の中にワクワクと弾む星の存在を感じる。

ミエは朝食の時、父親に誕生日のことを聞かれたことを思い返した。

「ミエ、もうちょっとで誕生日だなぁ。何か欲しいものはあるかい?」

「あるあるっ!」「よく考えてから答えなさいな」

ミエの胸はワクワクと踊った。

誕生日〜欲しいもの〜と星を輝かせて。

そして昨日のユンヒの電話によれば、ミエの誕生日についてのメモを、

チョルのカバンに忍ばせたというではないか。

ミエはモグモグと口を動かしながら、その行く末を想像した。

ミエの誕生日に何をあげようかグルグル悩むチョルの姿を・・。

ミエはプププと吹き出した。「ええ〜まさかね〜」とか言いながら。

母親が娘の謎の行動に首を傾げている。

昨日ユンヒ達はこうも言っていた。

「誕生日のことなんてただ話せばいいものを、なんでここまでするのかって?

自然にそれとなく知ってもらうことで、大魔王の気持ちがハッキリ分かるからよ!
 
一人で悩みながら誕生日プレゼントを準備するでしょ?
 
そのプレゼントが何かによって、普段ミエのことをどのくらい気にかけてるかって、
 
その気持ちの大きさが分かるってこと!」
 

それを聞いた直後は「何言ってんの?恋愛博士かっての」とミエも半信半疑だった。

けれど時間の経過と共に、想像力は増しに増した。

ついにはこんな妄想まで・・。

「ファン・ミエ・・・誕生日・・」

「おめでとう・・それで・・俺・・お前のこと・・」

シャラララ・・という音と共に、愛の欠片を差し出すチョル。

瞼の裏に広がるイマジネーションに、ミエは「ダメよ〜ダメダメ〜」とふにゃふにゃ言った。

ガラッ

ビクッ

トン、トン、と重厚感のある足音が近づいてくる。

ミエは浮かれている自分を悟られぬように、コホンと咳払いをして彼を待った。

カタン

チョルは自分の席につくと、ミエの方を見ないままイヤホンを耳に嵌めた。

幾分そっけない態度ではあるが、これは想定内。

ミエは余裕の表情だ。

左前方には、またしても寝ているソ・ジスの背中があった。

イラッ・・

ミエは舌打ちをして、再び前を向いた。

チョルはイヤホンをしたまま、突っ伏した姿勢でノートを開く。

こちらも余裕・・と思いきや、ギリギリなのだった。

というわけで、チョルの視点からのここ最近の出来事を振り返る。

 


第八十三話⑤でした。

 

ミエの妄想・・!w

もう完全に告白される気になってる・・

しかし読者は思う・・そんなトントン拍子にはいかないだろうと・・・

先が楽しみです!!

 

そして八十三話の表紙絵!

可愛い〜!韓国!

 

第八十四話①に続きます

 



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