青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十話②

2022-10-18 | 第七十話〜第七十二話

母親とバトルしたミエであったが、結局母の勝利に終わった。

「それ全部解くまで寝ちゃダメだからね!」

問題集の前に座らされたミエは、悔し涙を滲ませながら唇を噛む。

母親はかかってきた電話を取りにリビングへ向かった。

ボスッ

「もー最悪・・」

全部うんざりだし・・やりたくない・・

怒られるのも、受験問題集も、外出禁止も、もう飽き飽きするほど憂鬱だ。

はぁ・・

ミエは、願い事を叶えるために数えていた飛行機のことを思い出した。

頑張ったのになぁ・・何機数えたか忘れちゃったから、無効になっちゃったのかな

遠い空を飛ぶ飛行機に、「天才になりたい!一度見たら全部覚えちゃうとか!」と願掛けしていた。

しかし何機数えたか忘れてしまったら、またふりだしに戻って数え直しなのだ。

そして願掛けをしてるのは、ミエだけではない。

お母さんも頑張ってお寺通いしてるみたいだけど、

あんま効果ないし・・

母の願いも虚しく、ミエの前途は未だ不鮮明だ。

そして”願掛け”をきっかけにして、ミエは田舎でのことを思い出した。

[そういえば田舎に行った時、石の塔にお願い事したけど、一体何を願ったんだっけ?]

霧がかかったようなイメージの向こうで、小さなミエが言う。

「・・したい」

「・・やらせてくれ」

まだ高い声のチョルがそう言ったのを、ぼんやりと思い出した。

 

パッ

すると、向かいのチョルの部屋の電気が点いた。

カーテンが閉まっていないので、中の様子がよく見える。

キラン

[ファン・ミエ、ネバーダイ]

そう、戦いはまだ終わっちゃいない。

ミエはここから、もう一度顔を上げる——・・・。

 

<視線>

 

 

「ただいま」

「おかえり、チョル」「おーい私ゃ透明人間か?」「父さんおかえり」「あぁ」

チョルは両親に挨拶を済ませ、自室に入った。

どこ置いたっけ?後で探そ

つーか名札の話しそびれたな

まぁとりあえず注文はしたし、来たら渡せばいいか

チョルは着替えをしながら、ミエのことをぼんやり考えていた。

もしかして模試のストレスでおかしくなってたのか?

「私は成績落ちたのに!」

まるで他人事のようにそう口にするミエが浮かぶ。

流石にそれはないと思いたいチョルだが・・・

その時ふと、視線を感じた。

ちょっと!見たよん!

目に入って来たのはそんな文字と、

窓越しに目を丸くする、ファン・ミエその人であった。

「あ・・・」

チョルが持っていた上着を、徐々に徐々にと上へ上げていく。

「あ・・・」

「あ・・・」

「あ・・・あ・・・」

「え・・??」

それは嵐が起こる前の静けさ・・・。

 


第七十話②でした。

 

チョル!!なんて良い体・・こんなところにラッキースケベがあったなんて・・

しかしミエちゃん、そのカンペとタイミングが最悪の合い方をしちゃったね・・

これは嵐がくる・・!

 

第七十一話①に続きます!!



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