青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十一話④

2022-11-03 | 第七十話〜第七十二話

さて”大魔王”化したチョルであるが、彼の昨日の詳細はこうである。

「なんなんだよっ!!」

「なんで部屋交換したんだよ!!もう一回戻して・・」

「はぁ?お姉様があんたに勉強頑張れって応援の気持ちで交換してやったってのに!

この恩知らずが!」

スンジョン姉はチョルにチョップを繰り返した・・。

キム家の女三人は長男が何事もなかったことを確認し、部屋を後にする。

「うちは7月までは絶対エアコンつけないってルールだかんね?だから体調管理よろ

「気をつけて着替えなさいよ?ミエちゃん驚いたでしょうね・・

「ふむ、異常なし!」「いや俺が自分の部屋で・・・!」

チョルは「着替えようとしただけ・・」と続けようとしたが、すでに皆出て行ってしまった。

そしてチョルは新たに気がついた。

ジーンズのボタンを、外そうとしていたことに——・・!

下も脱ぐとこだったっつーの!!

チョルはサッカーボールを、そのムシャクシャをぶつけながらガムシャラに蹴った。

心の中でミエに詰め寄る。

おい!全部見たんだろ?!

何を見てたんだ?!なんでその場所で男が着替えてんのを見てんだ?!

変人変人って言われすぎて麻痺してんのか?!

なあっ!?!!

ひとしきり蹴り終えたところで、チョルに声が掛かった。

モ・ジンソプである。

「おおチョル、今日は完全に翔ばしてんじゃん」

「今度みんなで一緒にバスケしない?」

ジンソプの後ろに、3組のシン・チョンヒョンがいた。

シンとは以前ミエのことで少し揉めたが、シンはチョルとは穏便にやっていきたいらしい。

「・・・・」

チョルは警戒を解かずに、そのまま無言でいたのだった・・。

 

 

<ギリギリで>

 

12組の、天井についた扇風機が回る。

ミエは席に座りながら、未だ解けない誤解を持て余してイラついていた。

もー!マジで話聞いて欲しいのに・・

そもそも私が、あっちが服脱ぐまで待ってたとでも思ってんの?!

いやそもそも上半身裸見られたからって何?

 

ミエは”男の上半身裸”を思い浮かべた。

例えばドラマでよくある一場面。

「会長がお呼びです」「あぁ、あのじいさんか」

そして、プロレスラーなどは基本上半身裸である。

テレビつけたらあちこちでマッチョが出てくるじゃんか!

ていうか、あいつこそ大体裸で過ごしてなかった?

タンクトップだったじゃん!

ミエは五年前の夏のキム・チョルを、思い出してみようとした。

田舎でだって全部見たんじゃなかったっけ?渓谷で・・

しかし浮かんできたのは、少しメタボ気味の父親の裸・・。

いやいやそういうことじゃなくって・・

「ミエ〜お父さんが浮き輪膨らませてやろうか?」

あれ?うちら仲よかったじゃん

川で遊んだ記憶が蘇って来て、そしてそれは楽しかった記憶として残っていた。

もっとよく思い出そうとしたその時、教室のドアが開いた。

ガラッ

「あ〜あちぃ〜」

汗をかいた男子たちが、一斉に入って来たのだ。汚れた上着を脱いで、上半身裸で。

女子たちは強く言った。

「ちょっと!なんなの男子!」

「扇風機当たろうぜ〜」「暑いんだからしょーがねーだろー?」「はははは!」

「目が腐るー!」「汚っ!」「てか汗くさっ!」

そう女子たちが非難している中、ミエは男子たちの裸を目に写しながら「ほら、全く一緒・・」と思っていた。

薄汚れた男子たちの裸を見たところで、何が起こるわけでもない・・。

するとその中に、キム・チョルもいた。

今日、初めて目が合う——・・・・。

 


第七十一話④でした。

 

確かに好きでもない男子の裸なぞ、ジャガイモみたいなもんですよね・・

チョルだけなんか違う、なんか見ちゃう、みたいなところから自覚していくのかしら・・

いつ恋心になるのか、楽しみなんですー!早く自覚せんかしら・・

 

第七十一話⑤に続きます

 



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