北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

志賀原発を廃炉に!訴訟原告団総会を開催

2014-05-14 | 志賀原発廃炉訴訟
5月13日、志賀原発を廃炉に!訴訟の2014年度原告団総会を石川県地場産センターで開催。

 

北電の引き延ばし戦略が口頭弁論を重ねるごとに鮮明になる中、訴訟はこれから重要な局面に入っていく。
次回第10回口頭弁論で私たち原告側の主張はほぼ出し尽くす形になる。
これに対し被告北陸電力はいまだ反論らしい反論を展開してこない。
進行協議の場では新規制基準に基づく申請を出す段階まで、基準地震動など新規制基準に関係する問題については反論を出せないなどととんでもないことをいう。
再稼動申請の段階まで裁判をずるずる引き延ばす訴訟方針、まさに北電の本音が露骨に示される。

全国の他の訴訟では来週5月21日、の福井地裁で大飯原発の差し止め訴訟判決が出る。石川からも駆けつける予定だ。

また6月26日には北陸電力の株主総会も予定されている。脱原発を求める株主からは株主提案権を行使し、脱原発への経営方針の転換を求める提案が出される予定だ。

一方、安倍政権は川内原発を先頭に再稼動路線を突き進む。
また、「美味しんぼ」には異常なまでの批判・抗議を集中させる動きが出ている。

北電の引き延ばし戦略はこの2つの動きと連動している。
一つは原発再稼働の既成事実化が進む中で判決を迎えたいということ。
もう一つは3.11の一日も早い風化を待ち望んでいるということ。
そのためには福島は大丈夫なんだという帰還キャンペーンを成功させなければならず、「美味しんぼ」の内容は絶対に容認できないのだ。

こうした情勢の中での本年度の総会である。
原告団としても弁護団の活動を支えると同時に、法廷内外のたたかいをさらに強化していかなければならないとの思いもあり例年より1か月早く総会を開催させてもらった。
特にサポーター会員の拡大・会費納入率の向上を柱とした財政基盤の確立は急務である。

県内だけでなく富山からも原告の皆さんが駆けつけてくれる中、課題と活動方針を確認しあう総会とすることができた。
参加いただいた皆さんに感謝申し上げたい。

 

続く記念講演は、長年、柏崎刈羽原発原発の反対運動の先頭にたち東電と対峙してきた武本和幸さんに講師をお願いした。

 

珠洲原発の反対運動にも駆けつけてもらい、志賀1、2号機の差止訴訟でも証人として法廷で志賀原発の危険性を訴えるなど、石川県内の原発状況も熟知している。特に地震・活断層問題には詳しい。
原発を巡る全国状況や新潟県内のたたかい、そして志賀原発の危険性についての講演である。
40年以上にわたる現地での活動、特に東電交渉や経産省や規制委員会など国との交渉の先頭に立ち原発批判の論陣を張ってきただけに、たくさんの論点がある中であってもツボを的確に押さえた非常にわかりやすい講演で、参加者一同、これからのたたかいに向け、勝利の展望を確信しあうことができた。


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