北野進の活動日記

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珠洲市長選、濱田市議出馬表明

2014-04-25 | 珠洲の政治情勢
 来月25日投票の珠洲市議会議員選挙に濱田隆伸市議が出馬の意向を表明した。
 以下、地元テレビ局の報道を紹介。

<北陸放送>
珠洲市長選 濱田市議出馬へ
任期満了に伴い5月18日に告示される珠洲市長選挙に、現職の市政運営を批判する市議会議員が4月25日、出馬を決意したと発表し、選挙戦となる公算が高まりました。珠洲市長選挙に立候補する意思を示したのは、珠洲市正院の珠洲市市議会議員濱田隆伸氏52歳で、4月25日午前、報道各社にFAXで「出馬することを決意した」と発表しました。濱田氏は4月21日に開かれた市長選挙の立候補予定者説明会に出席して、「現職の市政運営を批判する若手数人と対抗馬擁立について検討する」と語り、数日中に結論を出す考えを示していました。5月18日に告示される珠洲市長選挙には現職で3選を目指す泉谷満寿裕氏49歳が立候補を表明していて、選挙戦となる公算が高まりました。

<石川テレビ>
珠洲市長選挙に濱田市議出馬決意
来月告示される珠洲市長選挙に、市議会議員の濱田隆伸氏が立候補する意思を明らかにしました。濱田氏は52歳。2007年の市議会議員選挙に初当選し、現在2期目です。珠洲市長選挙を巡っては、現職の泉谷満寿裕氏が3選を目指しすでに出馬表明を行っていて、選挙戦が確実な情勢となっています。珠洲市長選挙は来月18日に告示され25日に投開票が行われます。

<テレビ金沢>
珠洲市長選挙に濱田氏立候補(映像有り)
任期満了に伴い、5月に行われる珠洲市長選挙に、市議会議員の濱田隆伸氏が立候補の意思を固めたことを明らかにした。
濱田氏は市議2期目で現在、52歳。「5年、10年先を考えない今の市政に物を申す必要がある」として、珠洲市長選挙への出馬を決意したと話している。市長選にはすでに現職で3期目を目指す泉谷満寿裕氏が出馬を表明している。選挙は、5月18日に告示され、25日に投票が行われる


 現職・泉谷満寿裕氏と新人・濱田隆伸氏の一騎打ちとなる公算が強いと思われる。
 まだ最終確定ではないが、この構図での選挙戦となった場合の私の選挙対応について、誤解に基づく情報が流れても困るので今日は結論だけ述べておきたい。
 この3年間、泉谷市政に対しては、反対すべきことには反対し、応援すべきことは応援し、注文つけるべきことには注文をつけ、いわゆる是々非々の立場で臨んできた。
 今回の市長選において、まだ両候補(予定者)の政治姿勢や政策がすべて出ていないと思うが、この間の市長として、あるいは市議としての発言や行動を踏まえるなら、次期市長の選任は市民の皆さんの判断に委ね、私は引き続き議会の一員として議決権や政策提言、市政のチェックなどの役割を果たしていきたい。
「議員として市長選とは一線を画して、市民の皆さんの判断を見守る」
 ということである。
 理屈をこねれば、私の市議会通信No11(2014.1.1発行)で書いたようなことになる(下記参照。特に下線部分。)。
 
 なお、私の泉谷市政8年間の評価や、両候補の政策に対するコメントは政策は出そろった段階で明らかにしていきたい。 

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泉谷市長3選出馬表明と私の市長選対応(「北野進の市議会通信」No11より)

 12月3日から13日まで11日間の日程で開催された12月定例会は、市長から提出された議案は補正予算のみで原案可決、「手話言語法」の制定を求める意見書の提出を求める請願1件を採択、同意見書を可決、塩田村の管理運営を求める請願を継続審議とし閉会となりました。この他、防災対策特別委員会で協議されてきた「大規模災害発生時の市議会・議員の行動マニュアル」が最終日の議員全員協議会で承認されました。同マニュアルは金沢市議会、かほく市議会についで県内3番目の策定となります。
 今議会の一般質問は8人が登壇。鉢ヶ崎再整備や土砂災害対策、子育て支援、企業誘致の取り組みなど市政全般について議論が展開されました。
 さて、今議会でもっとも注目されたのは来年6月で任期が切れる泉谷市長の出馬表明でした。政友会代表の新谷議員の質問に対して「市民の理解が得られれば引き続き市政を担いたい」との答弁がありました。今後、政友会や自民党珠洲支部を中心に来年の市長選に向けた準備が進められていくものと思われます。
 現時点での私の市長選への対応方針は白紙ですが、議員の市長選挙への関わり方について少し述べたいと思います。
 一つは、市長と市議会議員の関係について、二元代表制の原則を踏まえるという考え方です。市民から一人だけ選ばれる市長は、民意を集約し議会に対し議案を提案します。これを受け、市民の皆さんの多様なニーズや主義主張を踏まえて選ばれる14人の議員からなる議会が、市長とは異なる視点・観点から議案を審議し、議決し、市長はその議決を受け、市政を執行します。議会の議決には原案可決、修正可決、そして否決もありえます。議会が本来の役割を果たしているならば、議決権をもつ議会の一員として市政の制御にかかわることができます。議員には議員の役割がありますから市長選とは一線を画し、市民の皆さんの判断を見守るということになります。市長派、反市長派という捉え方自体出てきません。
 もう一つの考え方は、市長も議員もそれぞれ政治的な主義主張をもった政治家であり、主義主張が一致ないしはより近い政治勢力の形成に向け、市長選に積極的に関わるという考え方です。かつての原発選挙がその典型ですし、国政政党が知事選や市町村長選挙に対し候補者を公認、推薦し、党員でもある議員がその候補の当選に全力を尽くします。無所属議員であっても自らの主義主張、あるいは重要視する政策の実現に向け、特定の候補者の当選に奔走することはありえます。
 もちろんどちらが正しいという問題ではなく議会改革の進捗状況や市政に対する評価、市民の皆さんの声、特に支持者の皆さんの声を踏まえて判断していくことになります。
 2期8年の泉谷市政に対する評価については様々な声があると思っています。財政再建、里山里海・世界農業遺産の取り組み、道の駅の整備などによるローカルビジネスの支援など今後の珠洲の発展の基盤を整備し、将来の方向性を描いてきたとして評価する声。その一方で、過疎化・高齢化の波は止まらず、新しい取り組みがあってもその効果は限定的で市勢の衰退傾向に歯止めはかかってないとの厳しい声もあります。また、業界団体との意思疎通の不足、相次ぐ職員の不祥事など、市政運営に緊張感が足りず、選挙はやるべきだとの声も聞かれます。
 私なりの泉谷市政に対する評価はありますが、いましばらく、市民の皆さんの声に耳を傾けていきたいと思います。


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