蝉時雨

昨日の天気です
今日と違って大分暑い日でした。

母の居る施設に昼前に行ってみました
最近は昼は起きてる事も多く、顔見れば手なんか上げての一応挨拶

8月になったころ、昼間の服装が上下つなぎの服になった。

安定剤を服用で昼も朦朧としてた春先のころは、眠くて眠くて、だるくてだろうか・・・
どうしようもないという状態で意識はあるのか？と思って見てた。

安定剤を止めて4ヶ月、今は意識は普通に見えます。
元気になったともいうのか、良いことなんだけど

見るものも変わりなく、話し相手もなく、ひとりで只居るだけの時間だから
退屈、暇なんでしょうね

着てる服を脱いじゃう
なんか知らない歌を歌ってる？らしい

要するに、”服を脱いだりされると職員が困る”と言われた
”オムツもしてるから勝手に外されると体中拭かないとならないのよ”

だから日中も上下のつなぎ服、襟元にはカギまで付いてる勝手には脱げない服
これを着て居るようになったのが8月の始めごろ。

あの暑い最中に手首、足首、襟元からも手も入らないこの服は、脱がしたいと思っても
出来ない服でした。



もう自分のお気に入りの服を着ることもないだろう
母にもあった、買ってあげた服が気に入らないと絶対着ない
年はとっても自分の気に入った服しか着なかった。
選ぶのに随分迷いながら探して買ったのに顔見れば
これは外したな・・・なんて思う事ももう無い。

昨日の昼時、施設の庭にある大きな楠木の下で持っていったサンドイッチとお茶を食べさせてみた。
お粥とキザミ食が毎日の食事、普通の口当たりのが食べたいだろうと差出だしてみた。

楠木の幹で油蝉が鳴き喚いていた、ミンミン蝉も鳴いてる、釣られるように日暮蝉も鳴きだした。
この煩さの中、黙ってサンドイッチを食べてる母、もう聞こえないのか蝉の声。