宇治日和

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宇治市のシンボル

2009-04-21 | 自然
各自治体はシンボルとなる木や花を定めています。例えば、京都府は木が北山杉、花が枝垂れ桜。京都市は木に枝垂れ柳、高尾カエデ、桂、花にツツジ、椿、里桜と3種類ずつ制定しています。
では、宇治市の木は何でしょう? 普通に考えればやはり茶の木でしょうが、違います。
宇治のシンボルツリーはイロハモミジ。呼び名は異なりますが、植物学的には京都市の高尾カエデと同じです。宇治には紅葉谷(もみじだに)や興聖寺など紅葉の名所がいくつかあるからでしょう。


(興聖寺の紅葉は京都府自然200選のひとつ)

一方、宇治市の花はヤマブキ。ちょうど今ごろ、あちこちで黄色い花を咲かせています。宇治川河畔に自生することや、芭蕉が「山吹や 宇治のほいろの 匂ふ時」と詠んだことに因んで制定されました。「ほいろ(焙炉)」とは茶の葉を炭火で乾燥させる道具。


(宇治市の花はヤマブキ)

茶の木は宇治市では「宝木」という別格扱いになっています。葉っぱのイメージしかないですが、ツバキの仲間ですから冬に白い花を咲かせます。
宇治市役所の前や宇治橋の歩道沿いに茶の木が植えてありますから、一度ご覧になってください。


(茶の花は冬に開花します)