宇治日和

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重要文化的景観

2008-11-30 | 文化
宇治にとって誇らしいニュースが飛び込んできました。文化庁が宇治の景観を高知県の四万十川と共に重要文化的景観に選んだのです。しかも、「都市の文化的景観」としては初の快挙!

文化的景観とは、有形文化財、無形文化財などに加えて、2005年の文化財保護法の改正によって制定されたもの。自治体が申請し、文化庁が景観法や文化財としての価値に照らし合わせて選び、その中でも特に重要なものを「重要文化的景観」として選定するそうです。


(宇治橋から眺めた宇治川の上流の眺め。右に平等院)

これまでに、近江八幡の水郷やアイヌ文化を反映する沙流川流域など9件が選定されています。四万十川や近江八幡が「自然の風景として重要」というのに対して、宇治は「都市としての文化的景観が重要」と評価されたようです。

具体的には、宇治川上流の景観、平等院などの社寺、平安末期の街区をとどめる旧市街地、宇治茶を軸にした茶文化の伝統を受け継ぐ道路、商店街、特徴的な家屋、茶畑など13種類91件が構成要素として特定されています。

今後は景観の保存のために行われる物件の管理、修理、復旧などで、宇治市の経費の一部が国から補助されたり、固定資産税が減免されることもあるようです。宇治の風景や文化や歴史を文化庁が「重要」と認めたということですから、うれしいですね。