経理描写で少しザワザワしつつ、ゆりっ、改めて複雑っ! 潔のミス対応と妊娠が重なったとはいえ、考えが変わったというゆりに戸惑ったそばから黙って姿を消されるのを事前に察知してフォローして対応を改めるのは至難の技だ。それに例え考えが変わったにせよ、仕事のパートナーとしてまだ休職していないにも関わらず勝手に姿を消すのはやっぱりよくない。妻とか家族とか関係ない。ゆりや潔が不在の間、代わりの社員に負担がいき、業務も停滞しているはず。例え気付かれなくても客へのサービスにも関わるはず。せめてすみれのように一段落つけてから話を通してから去るべきだった。ゆり、けしからんっ。潔と五十八もちょっと甘い。紀夫も謝らないまま何やらハッピーな流れに乗ってるし、モヤっとしますよっ!




ゲイアプリっ?! アプリなのっ? 急にきたな、百合ちゃんの手下Bが。手下A(帰国子女)もいいリアクションしていた。どさくさに、沼田ハッピーエンドか。それもまたよし。百合ちゃんもポジティブモンスターに噛み付かれつつ、収まる所に収まっていた。いや、むしろどう見ても生き辛そうにしていた風見の方こそようやく受け止めてくれる相手を見付けたってことだろうな。さて、本題は津崎とみくりっ! 最後は二人の関係の結末に全力で焦点が当てられていて、津崎の再就職云々はそういう状況もある、あった、済んだ。くらいの扱いだった。代わりにこれまで溜まりに溜まっていたみくりの『就労と鬱屈』が炸裂っ!! 戸惑う津崎っ。耐える津崎っ。しかしようやくみくりが本心を見せてくれたという思いもきっとあったんじゃないかなぁ。この段階の津崎にとってはみくりは運命の女神みたいなもんだろうからね。もう『許す』とか、そういう対象じゃない。最終的にはみくり本人も考えていた以上に根深かった百合ちゃんとはまた違う、自己嫌悪の呪いを津崎がスッ解いてくれていた。先にみくりに呪いを解いてもらってから、津崎にもできたんだろうけどね。風見と百合ちゃんのカップルもそうだが、呪われている者同士が相手の中に希望の兆しを見付けて互いの呪いを解こうとするような、そんな感覚があるような気がしたかな? とても回りクドくて、素敵な恋の物語でした。