糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

PTAで

2012-07-27 | 日記

 今日はPTAのOBの皆さんとの懇親会でした。あ、娘の通っている高校のPTAの役員、やってるもんですから。

 娘の通っている高校は定時制で、単位取得によって卒業が決まるフレックス制なんです。四年制が基本だったのですが、三年で卒業できるプログラムがあり、今は三年で卒業する生徒さんの方が圧倒的に多くなっているようです。

 我が家はそういうことをよく知らずに、「娘を受け入れてくれる高校があった」という喜びだけが単純にあったのですが、不登校になっているお子さんなどが多く受け入れられていることを後になって知りました。同時に、私の「普通」観は大きく変化...というより、実感できた、という方が正確かもしれません、まあ、器を大きく広げることができました。

 

 不登校やいじめに悩みながら、どうにか自分の子が高校に行けた、そして、その高校には同じような悩みを持つ親御さんがたくさんいたということに救われた親御さんは多く、PTA活動もいきおい熱心になるようです。でも、「こうしなくちゃだめよ」的な雰囲気ではなく、「自分が楽しい」というのが本音のようで、実際、会話も弾んで楽しい時間を過ごせます。

 

 隣に座ったOBの方とは、卒業した子がまだ自立、独立が難しいという話になりました。健康な若い子が家の中にずっといるというのは、親には確かにストレスです。もうちょと外に、という思いもありますが、本人の思い通りにならないことに親ももどかしさを感じているということでした。

 

 なるほど。実際、若い人の生活基盤はとても脆弱です。二十歳を過ぎて、いや大学を出ても就職口がない、自立のきっかけがつかめない。やりたいことはなくはないけれど、希望の進路でやれる展望が見つからない。どうせ自分なんて...そういった思いが払拭できずにいるんですね。

 

 生活基盤を安定させること、そのために雇用のルールの改善が必要ですし、人間らしく働けるルールづくりも必要です。なのに、2/3の若者が非正規雇用である現状や、野田政権が「有期雇用を基本にする」計画などを公表したことをお話すると、そういう事実を知らなかったようで、驚かれました。そして、「大人がやっぱりきちんとしないとね」と、今の社会への怒りの声が出されました。

 私も高校卒業を控えた娘を持つ身。娘にも自立してもらいたいと思いますが、本人の努力が報われる社会でないことが悔しい。将来に夢も希望も持てない子どもたち。それすらあたり前になるようでは、日本の将来は真っ暗闇です。大人がこの社会を変えられるんだということを態度と行動で示さなければ。


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