糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

コトバ

2015-02-24 | 日記

 国会でのヤジを、みなさんはどうお思いでしょうか。

 

 私は、昔からヤジには疑問がありました。「なぜ一所懸命話している人の邪魔をするのか」。ときにはヤジの声ばかりで、質問に立っている議員の声もろくに聞こえないこともあります。

 しかし、今回はビックリしました。こともあろうに、総理大臣がヤジを飛ばしたということです。

 

 いろいろな問題を解決するときには、前向きな議論、「建設的な議論」が必要だと思っているのは、多分私だけではないでしょう。

 しかし、ヤジの多くは、建設的な意見ではありません。足を引っ張ろうとするものがほとんどです。だからこそ「ヤジ」と呼ぶのでしょうが。大声の、多数のヤジは「文句」ではあるかもしれませんが、発言者の発言内容を「否定」するだけのもので、やはり建設的ではありません。発言の邪魔をして、きちんと意見を聞かない行為でしかないと言わざるを得ません。

 

 異論をとなえるのと、不規則発言で文句を言うのとは違います。それどころか、最近のヤジは発言者の人格を貶めようとするものが目立つように思います。

 

 民主主義の社会。発言者の声をきちんとたたかわせることこそが基本の議会のなかにあって、発言を妨害するようなヤジはもちろん、発言者の人格を貶めるようなヤジなどあってはならないと、私は思っています。

 「表現の自由」?「言論の自由」?? 人格を貶め、人権を侵害するような言動が「自由」ですか?憲法の精神ですか?誰であっても同じ人間。人間の人格、人権は憲法によって守られているのです。それを侵害するのは断じて自由ではありません。

 ヤジを飛ばされた人の質よりも、飛ばす議員の品性の方を私は疑います。

 

 ヤジ自体は、議論を前に進めることはありません。議員一人ひとりの品性が問われる問題、また、ヤジを許すような政党の品性が問われる問題です。最近では、ヤジについてマスコミやネット上で扱われる機会も増えているように思います。内容が酷くなっているのか、「民主主義」の意識が高まってきたのか。

 

 後者であることを期待したい。


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