春夏秋冬 長崎発 とき燦々

あれこれ徒然を語る

随筆的日記を長崎から発信!

珍客

2009-04-30 | 季節
今夜の珍客
夕食を済ませ自室に入ると、壁のクロスに珍しい来客があった。
初夏のころになると、我家の南側の窓には明りに誘われて集ってくる小さな昆虫たちを捕虫しょうとヤモリ君たちが御出ましになる。ガラス越しに観ていると、彼らは狙いをつけた虫にゆっくり近づきながら、あるいは寄ってくる虫を見極め、捕食の機会を窺うのだ。狙った獲物が守備範囲に入ると行動は俊敏だ。あっという間に口には獲物がしっかり入っている。一夜に同じ光景を何回も目にする。今年はまだその光景を見ないのであるが、今夜はなんとわたしの部屋にお客顔で悠然としていた。部屋を見渡しても獲物になる虫がいる気配はないのであるが・・・
しかし、今夜の彼にとっては、何かチャンスの確証があって待ち伏せしていたのだろう。よく見るといい顔をしている。カメラを近づけても逃げようとしない。人の接近は彼にとって大きな脅威なのだろうが、生きることへの本能的執念が危険を乗り越えた行動につながっているのだろう。
フラッシュ撮影二度目に驚いたのか、それとも危険を感じたのか、もの凄いスピードでわたしの目の前から姿を消した。彼の思いは果てたのだろうか。
少し申し訳ない気がした。決して招かざる客なのではない。
これからが彼らのシーズン、夏近し。

彼のカメラ画像を見ながら・・・
彼は、彼だったのか彼女だったのか、知りたくなった。
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