春夏秋冬 長崎発 とき燦々

あれこれ徒然を語る

随筆的日記を長崎から発信!

木彫刻師

2009-04-13 | 訪れた町
木彫刻師

昨日の50キロ足らずのロード練習の途中、諫早の田結から県道138号線の上り坂を行くと、補伽(ほとぎ)地区あたりか、左手に工房のような家屋と『彫刻』の文字の入った車が目にとまった。何気もなくペダルを踏み続けていたが、100メートルあまり行ったところで急に『彫刻』の文字に心が引き寄せられてしまった。
この山中に何があるのか、気になって自転車の向きを変えた。
工房らしき作業場ではノミを持った二人が仕事中だったが、どのような作品を手がけていらっしゃるか興味が湧いてきて、声をかけてみた。
話によれば長崎市内のお寺の改修にあたって、復元される柱、梁などの飾り彫りを現物に忠実に彫っているとのこと、そのお寺が県指定の有形文化財ということで緊張した仕事が続いている様子が窺えた。
作業場の中は巨大な木材が、ところ狭しと置かれ、その多くが彫の途中のようである。獅子や仏像もあり、寺社の特殊な置きもの、彫りものが仕事の中心になっているようだ。仏像制作のいわゆる『仏師』『仏工』とは別の仕事である。
S村さんは木彫刻を仕事として約20年、趣味の時代を入れると相当のキャリアをお持ちの方である。気さくなお人柄でいろいろなお話しを聞くことができた。別の場所にある作品をご案内いただが、自転車乗りの途中だったので次の機会にゆっくりお邪魔することにした。


キャリア8年の若者が手がける獅子

『一人前に年数はない、常に技術を磨く向上心あるのみ』とおっしゃる。
完成品を是非拝見したい。

S村さんは根っからのものづくり人か・・・
愛車も手作りなのである。とてもいい車でした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする