春夏秋冬 長崎発 とき燦々

あれこれ徒然を語る

随筆的日記を長崎から発信!

端午の節句

2009-04-14 | 季節
端午の節句が間近である。

この時期になると、初端午を迎える家々で鯉のぼりの泳ぐ光景がよく見られる。
核家族化の進展で、都市部ではめっきり少なくなったが、郊外にでると勇壮な武者幟が何本も立てられ、春の風にゆったり泳ぐ鯉のぼりが風物である。
地域によっては初端午を迎えた家庭が競うかのように、沢山の武者幟、鯉のぼりを揚げ、その数の多さに驚かされる。そして家の座敷には鎧兜が飾られているのだ。
これらは、親戚縁者、親しい友人・知人から贈られるもので、その数が『家』の人の繋がりの広さを象徴するものとして、その数の多さが家の勢いと意識されていたともいわれる。
その家に誕生した最初の男子、つまり、その家の跡継ぎになる立場の男子であり、その男子の健やかな成長と立身出世を多くの人が祈願してくれることが『家』として誇りだったのかもしれない。
この地域ではこのような光景がまだよく見られる。
家として子育てにかかわり、祖父母、両親、将来は兄弟姉妹がそれぞれに家族の一員として役割を果たしながら絆を深めていくのだろう。
大切なことかもしれない。

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