じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

北海道ツーリング 顛末3

2024-09-04 20:47:59 | 日記的雑談
8月1日(土曜日)終日雨

宗谷岬経由で札幌へ

朝から合羽を突き通しそうな強い雨で悲壮感が漂ったが厳重に身支度をしてバイクに荷物を載せた。

ホテルの裏には水産加工場があって湯気が出ていて、それはホタテを茹でる美味そうな匂いだった。

宗谷岬までは国道238号線を30キロ足らずで時間にして30分と読んだが雨足が強く、ヘルメットの隙間から雫が忍び込む始末で飛ばせなかった。




オホーツク海は鉛色

宗谷岬には名物のガソリンスタンドがあってバイク乗りは必ず立ち寄らなければならない、とSNS上では有名だった。

自分は過去に3度バイクで訪れていてガソリンスタンドの存在は知っていたが給油した事はなかった。
だがこの度は運良くタンクが空だったのとネタが欲しくて立ち寄った。

給油証明書とホタテ外の交通安全お守り

給油を終えたら目出たくお守りと最北端給油証明書を頂け、雨も小降りになった事で気持ち良く走り出せた。

いや、ガソリンの価格は稚内の街中より1リットル15円ほど高かったのはご愛嬌か?

次の目的地はサロベツ原野の原生花園だったが豊臣の町に入る前からまた雨足が強くなり原生花園に立ち寄るのはやめ、幌延から天塩町に入り国道232号線の海岸線を急いだ。

札幌を目指すなら国道40 号線で幌延町から名寄方面に行きさっさと高速道路に乗るのが一番早いのだが「海岸線を行く」が今回の旅の目標なので敢えて232号線を選んだのだった。

しかし、これは大失敗で天塩町で日本海沿いの道に出た途端に強風を通り越した日本海の烈風に晒されたのだ。

幸いなことにほぼ向かい風だったためにそこそこの速度で走れたが、これが横風だったら走行は困難だったかと思う。

雨は土砂降りが続いていたが烈風は苫前町の手前から強風程度に収まり幾分か走りやすくなっていた。

トイレ休憩と思い苫前町の道の駅の看板に従って脇道に入って行くと「海鮮丼」との看板が目に入り、次に「ウニ・カニ・イクラ」と読んだ所でバイクは勝手にその店の前で停まった。

カニ・イクラ丼 3000円

強い雨は止むことなく降り続いており外で合羽を脱ぐのが憚られた私は店の扉を開け「合羽のまま入ってよろしいですか」と店内の娘さんに尋ねた。

すると気持ち良い笑顔で「どうぞぉー」と言ってくれたので雫を垂らしながら隅っこの席に座りタオルで顔だけ拭って品書きを見た。

そーか、店の構えとは裏腹に割と高級価格の店であったかと一瞬怯んだが「どーぞぉー」の笑顔が可愛かったのと、この格好ではコンビニへの入店も難しいので意を決して3000円の「カニ・イクラ丼」を注文した。

品書きにはニシンの唐揚げは書いていなかったのだが熱々で提供された唐揚げが美味かったので平凡だったカニとイクラは忘れて豪雨の232号線を走り出した。

留萌から先をどうするか、海岸線を進むか滝川市に向かって内陸に入るかを考えた。

空模様を見ると内陸の方が雲が薄いのと海岸線を進んでまた烈風似合うのは懲りた。

滝川を目指すと程なくして雨が止み、狙いが当たった感じで嬉しかった。

少し走ると高速の看板が見えたがもとより入るつもりは無く国道275号線で札幌を目指した。

この狙いは的中だったようで雨の上がった国道の流れはすこぶる良く土曜日で交通量の多い高速道路より速いかも知れなかった。

浦臼町の道の駅でトイレ休憩をしつつ時計を見ると午後3時でスマホナビの案内では高速経由で1時間16分で国道275号線経由だと1時間19分と出た。

70キロの距離を走って国道と高速で3分しか違わないのが北海道の面白いところで、今後高速が伸びるほど国道が空いて走りやすくなりバイク天国は健在だと確信した。

午後四時半、ホテル着。

チェックインしてすぐ、明日のために濡れた着衣の乾燥に取り掛かり風呂に湯を溜めて温まった。

午後5時半、今日のハイライトと決めていた「本場のジンギスカンを食う」ためにホテルのフロントで良い店を訪ねた。

自分の止まったホテルから有名ビール園まではタクシーで10から15分なのだがジジイ一人で賑やかなビール園で飲む姿が想像できず諦め、こじんまりした店の紹介を願ったのだ。

ホテルから徒歩15分、焼肉屋なのだがジンギスカンもやっているとのことで鋭意歩いて行くと「只今満席です」と冷たい返事が返ってきた。

諦めきれないジジイは「少しなら待ちますがダメですか」「北海道のジンギスカンが食いたくて仙台から来たので諦めきれない」と迫ったところ応対した娘さんが「次の予約まで70分しか無いですがそこでよければ」と席を作ってくれたのだった。

後で知ったことだが私が入った店は札幌では有名な安めの焼肉店で土曜の夜ともなれば激混みの有名店だったのだ。

さて、目の前に運ばれたジンギスカンを見て私しゃ目が点になった。

なんとなれば、勝手知ったるジンギス汗鍋では無く普通の焼き肉のロースターで、これまた野菜等の欠片も無い羊の肉だけを焼いて食うものだったのだ。

うーん、これもジンギスカンなのか? と唸りつつも取り敢えず焼いて食ってみた。

おーこれはこれで美味いじゃないか? と言う事でタレで食べていたが塩はどうだろうと「特上塩」を注文し食ってみた。

なんと、これが羊か? と感激するほど癖もない柔らかな肉に私しゃ虜になりましたが既に三人前を食べたので追加はやめました。

そしてお会計をして2度びっくりで、ビール代込みで3000円もしないのには驚きつつ、昼飯の値段を思い出していたのでした。

 明日は最終日 つづく



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロシアも秋だろうか? の罵詈雑言 | トップ | ウクライナは終わりか の罵... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記的雑談」カテゴリの最新記事