田中監督逮捕、そして門田監督誕生

大阪監督、逮捕され解雇＝野球関西独立リーグ(時事通信) - goo ニュース

田中実。
キャリアでいえばそんなに華々しいわけでもなく、人気がなかったころのファイターズの選手なので記憶している人はよっぽどのパリーグ好きだと思うが、変わった野球遍歴をたどった人だ。

俊足の外野手として頭角を現し、１年だけ不動のレギュラーとなる。
しかし打率が高くなかったので、すぐ奪われてしまった。
そのころ婿入りしたのか大内姓から田中姓に変わり、田中幸雄を筆頭にしたファイターズの「いっぱいいる田中選手」の中の一人となった。

割と早めに見切られ、戦力外になったら韓国へ行った。
当時、在日以外の韓国プロ野球入りは難しかったころ。
その時本名が金さんなのだと知る。

韓国では長く活躍した。
オリンピックの野球にプロが出場可能になったとき、江川卓がスポーツうるぐすで当時斗山ベアーズでプレーしていた田中実をつかまえて韓国プロ野球の実力について聞いていたのを見たことがある。

引退後の消息は知らなかった。
韓国で何かをやっているのではないかと思った。
そうしたらいきなり関西独立リーグのホークスドリームの監督になっていた。
この間の空白は何をやっていたのかといえば、不動産屋だったらしい。
で、暴力団と手を組んでローン会社から金をだまし取っていたのが発覚、逮捕。
監督も首になった。

ホークスドリームは総監督だった門田が監督に就任した。
「沈没させないように頑張る」と語っているが、見るからに体調が思わしくなさそうだけに、大丈夫か。