もともと趣味は読書だったが、それでも最近は月に10冊は読んでいる。
今は分厚い本を読まなくなったし、読書量も減った。
これは年齢と関係あるかもしれないが、読書に多くの時間を使うより、
DVDで映画を観ることを愉しむようになった。
特に高倉健主演の映画に最近は夢中だ。「鉄道員」「遙かなる山の呼び声」
「海峡」「動乱」など感動する作品が多い。どの主人公も寡黙だが義侠心に満ちている。
おさえた感情が佳境で炸裂するのが爽快だ。時には涙ぐむこともある。
健さんの俳優生活の晩年に、中国の偉大なるチャン・イーモウ監督が彼の主演で
「単騎、千里を走る」を仕上げた。監督は「高倉さんはあこがれの俳優。実に人間的にも
素晴らしい」と撮影後、健さんをたたえる言葉が並んだ。
最近、「高倉健という生き方」を読んだ。著者は谷充代さん。
谷さんは健さんのおっかけ取材をしていた。海外ロケの「海へ」
撮影中の健さんを取材し「ホテルでお茶を…」と誘われた。
コーヒーを飲み終わると、健さんは白い封筒を谷さんに渡した。
「今、ジェノバはバーゲン中で、何かお母さんにお土産を買って
あげてください」と健さん。
「ではお言葉に甘えて借ります。東京に戻ったらお返しします」と
紙幣の束を手にして応える谷さん。
「何をおっしゃいますか。人に知れたら困りますから返さないで
ください」と健さん。
谷さんは返す言葉がなかった、と記している。
映画も、実像も、高倉健である。
時々訪問して、ロケ現場を見て
リフレッシュして帰ってきます。
今年は、旭川へゆく途中、また寄りたいです。
降旗監督の映像が美しい~。すばらしい映画だ。
映画は「総合芸術」だから、さまざまな才能が集まって
レベルの高い作品になる。
よい仕事をするために、自分を高めておかなくてはならない。良い恋愛も「ある種の才能」だと思う。
次元の低い人は、次元の低い相手で満足してしまう。
より高く~
若い時の健さんもかっこいい。
大原麗子も若い。
男がほれる男、それが高倉健。