直木賞作家、乃南アサ氏の「チーム・オベリベリ」7月2日ついに発刊される。
晩成社を支えた渡辺カネ(教育者)の人生。
流浪する旧幕臣たちが新天地に夢を求めた明治初期。渡辺勝、鈴木銃太郎(その父鈴木親長)は新時代への生き方を模索し苦悩する。彼らはキリスト教の洗礼を受け、破産士族の移住に希望を描いた。
新天地「北海道十勝」は開拓使も手付かずの空白地帯。道がない街ができていない。困難な開拓は入地が早すぎたのか?。開拓民を次々と襲う「負の連鎖」に「ここは地獄だ!」と次々に逃亡する小作人たち。
勝の妻渡辺カネ(銃太郎の妹)は不便を常とする未開地に順応してゆく。アイヌや晩成社の子らのために塾を開いて読み書きを教えた。
教材は「ロビンソン・クルーソー」無人島で生き抜いたサバイバル記だった。カネは無人島と未開地をむすびつけて、師弟にーたくましく生きぬいて!と意図して読み聞かせたのか・・・。
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