旅の思い出・・・part③ 那覇の宿編

学生の頃は時間があったので、小学校時代からの友人と
3人でよく沖縄へ出かけました。

長期滞在が目的。お金が無くなったら帰ろうってな感じの放浪の旅でした。
最悪、キャンプも考え簡単なテントも持って行ったり・・・←バカでした

当時、那覇の格安チケット屋で航空券片道『￥12.800』（安っ）
宿も￥2000代の所を探して行き当たりばったりの旅。





1日目の宿は那覇の国際サンゴセンター近くの、コンクリートの民家。
恐る恐る階段をあがると
「あ～さっき電話もらった人ね～。」と宿のオーナーが出てきました。

御歳80位でしょうか？やったら元気なオジーに私達はタジタジ
部屋に通してもらえるかと思いきや、荷物を持ったまま屋上へ。。。

突然オーナーが語り始めました。
「私はね、戦争の時アメリカ軍のスパイをやっていてね・・・・・」
灼熱の太陽の下、話が続きました。
戦争の話を私は戦争体験者から直に聞いた事がなかったので
このオーナーの話はとても感慨深く、有難いものでした。

しかし気が付けば、話し初めてから3時間

立ちっ放しで足もジンジン、日焼けでジリジリ
レンタカー引き取りの時間もとっくに過ぎ、どうやって
話を切ろうか考えていた所、他のお客さんが到着
危うく倒れるとこでした。。。

最後にオーナーは言いました。

『困ったことがあったらいつでもここに帰って来なさい』




この旅は結局7日間滞在しました。
最後の夜は3人別々に行動をしたのですが
1人はあのオーナーの言葉に胸打たれ、本当にあの宿へ
帰って行ったのでした。