新・小径あるけば

新しい「小径あるけば」です。小径が興味のあること日々感じたこと考えたことなどをつづります。こちらでもどうぞよろしく。

最近読んだ小説

2020年06月01日 19時34分17秒 | 読書

 

両方とも初めての作家でした。

先に読んだのが書店で目に留まった「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦著

全く何の情報もなく読み始めてみて、明治時代の大学生の話かと思ったのですが

さにあらず、現代の京都大学の学生の話でした。

主人公は1回生の女の子(黒髪の乙女)とその先輩ですが名前もわかりません。

これが現実なのか夢なのか分からないような状態で

どんどん進んで行きますけど、その舞台がいいのですよね。

夜の祇園、夏の下鴨神社参道での古本市、京大の学祭などです。

この黒髪の乙女を一心に恋したう先輩の苦悶と苦闘

その先輩の心など一切気づかずに軽々とふるまう乙女

入り乱れる登場人物たち、夢か現実かわからないままに結末へと

なだれ込みますが、まさにこれ現代の青春ファンタジーだなぁ~と感心しました。

面白かったです。

 

「神戸・続神戸」は森見登美彦氏が帯を書いていたので買いました。

これは戦前、戦中、戦後の神戸での生活を書いたノンフィクションですが

本来は俳諧師であった著者の淡々とした筆致が清々しい文章です。

一編ずつ読み切りのようですが、あの時代の神戸の掃き溜めのようなホテルで

暮らしていた人々が群像として浮かび上がってくるようでした。

 

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2 コメント

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ブログを拝見しました (つねさん)
2020-07-03 07:11:40
こんにちは。ブログを拝見させて頂きました。これからもブログの運営頑張って下さい。

投稿して下さった作品(イラスト・詩・小説・エッセイ・漫画など)に、直筆のカード式のファンレターが3~30枚以上届く文芸サークル(投稿雑誌)を主催しています。投稿される作品は新作でなくても構いません。あなたがブログで発表している作品を雑誌に掲載してみませんか?

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Unknown (小径)
2020-07-03 19:06:40
つねさんさん>コメントありがとうございます。

投稿はいたしませんので、悪しからずm(__)m
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