BOOK OFFで安売りしていた文庫本です。
気軽に読めるので読み始めましたけど
浪人生の主人公の80歳過ぎのおばあちゃんが
同居するためにやってくるところから話は始まります。
色々細かい点で違和感満載で、途中で止めようかと思ったのです。
それでもアマゾンのレビューを読んで見ると
感動しました、とか涙が溢れましたとか書いてあるので
我慢して読み続けたら、半分すぎから俄然面白くなりました。
あとは一気に読んでしまいました。
違和感は依然ありましたけど、人間ドラマとして
後味のよいお話でした(^o^)
これはもう40年近く前の本ですので
今現在とは現状が違っていますが
まだまだ「盲導犬」が世の中に一切認知されていない時代の話です。
真っ黒のラブラドル・レトリーバーのベルナと
犬が全く苦手な27歳で失明した女性とが歩んだ軌跡です。
犬も人間も沢山の苦労と愛情交換をしながら
認知されていない世の中で、少しでも理解を得たいと
奮闘する物語。
何しろこのベルナが可愛いのです。
そして飼い主のななえさんのベルナへの愛情の深さに涙が出ました。
人間と犬との命の長さの違いがどうしても間に横たわってしまって
切ない思いをしながら読みました。
よい本でした。
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