イラク人質事件哀しい結末

イラクで人質になっていた香田証生さんの死亡が確認されました。
故人のご冥福をお祈りします。

彼はタイタニックではなく、沖縄に向かう戦艦大和に乗りました。
そして散っていきました。

この犯罪に何の意味があるのだという意見を持つ人も多いですが、風化してきたイラン情勢に再び多くの人の注意を惹きつけただけでも成功だと言えるでしょう。

一般人を巻き込んで酷いという意見もありますが、アメリカは10万人の一般人を殺してます。
一人ずつ惨殺するか、爆弾で一気にやるかの違いだけです。

亡くなった香田さんの無知を、日本の平和ボケが産んだという人もいますが、イスラム過激派の狂気も戦争の異常さが産んだと言えるでしょう。

この情勢でイラクに半袖・短パンで乗りこむ日本人が極稀なように、数多いイスラム信者の中で過激派の占める割合も稀でしょう。

イラクから見れば、アメリカはともかく、政府がその政策に１００％賛成している日本も敵国とみなされてしまうのは致し方ないことでしょう。

第三者として冷静に客観的に見ると、こんな感じでしょうか？

しかしこんな風に冷静に見れるのも、僕にとって幸田さんが赤の他人だからです。
身内や知り合いがこんな殺され方をされたら平常心ではいられないでしょう。

愛が憎しみを生み、それが戦争を引き起こす。
Love and Peaceだなんて言うけど、この二つは相反したものかも知れません。

個人主義がもっと進み、誰がどうなろうと誰も気にしなくなったとき、初めて戦争の無い世界ができるのだとしたら、人間って哀しい動物だと、そう思わずにいられません。