末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

キングダム・オブ・ヘブン(1) 【史実ネタバレ】

2005-05-17 22:43:44 | PJ版:役者のはなし
元々、動画以外のネタバレはあまり気にしないので、
じっくり味わいたい作品の場合、
事前情報を仕入れてから観に行くことが多いです。
今回も、複雑な時代背景に気を取られることなく、
登場人物たちの表情や演技に集中したかった為、
下調べをしてから映画館に足を運んだのですが、
今回ほど、予習 (笑) しておいて良かったと思えた作品は、
なかったかもしれません。

*~*~*~*~*~*~*~*~*

十字軍、エルサレム、ハッティンの戦い、サラディン。。。

作品のキーワードでもあるこれらの言葉について、
きちんと説明できるような知識を、私は持ち合わせていません。
初めて聞いた言葉があるのはもちろん、
耳にしたことはあっても、
歴史の<流れ>として認識できるほどには至らない・・

とりあえず、映画と関連しそうな歴史的事実を見てみると、
次のようになります。


  ◇ 1096~1099年 第一回十字軍遠征
              ( ↑ エルサレム、十字軍の手により陥落 )
 
  ◇ 1110年      ボードワン I 世 キリスト教国家「エルサレム王国」の
              正式な初代国王として即位
 
  ◇ 1147~1149年 第二回十字軍遠征
 
  ◇ 1169年     
サラディン アイユーブ朝創始 
 
  ◇ 1174年     
ボードワン IV 世 即位
 
  ◇ 1177年      
ボードワン IV 世 モンジザール近郊の戦いで、
              
サラディン を破り休戦協定を結ぶ
              ( ↑ 聖地エルサレムを、あらゆる宗教の人々に解放 )
 
  ◇ 1185年     
ボードワン IV 世 病死
              ボードワン V 世  即位
              ( ↑ ボードワン IV 世の
妹シビラ王女 と前夫との子 )
 
  ◇ 1187年      ボードワン V 世  病死
              
シビラ女王現夫ギー・ド・リュジニャン と共に即位
              ハッティンの戦いにてキリスト教側が大敗
              キリスト教国家「エルサレム王国」の降伏
              ( ↑ エルサレム王国の守備にあたっていた、
                 フランス貴族の出であるイベリンの領主
バリアン が、
                 
サラディン と交渉し、身代金と引き換えることで、
                 エルサレム王国の民の身の安全を許される。
                 
サラディン の公正さ・寛大さを示すと共に、この時の
                 
バリアン の決断と交渉も有名なエピソードらしい )
                
  ◇ 1189~1192年 第三回十字軍遠征
              ( ↑ エルサレム奪還に向け、
                 
リチャード I 世 【獅子心王】 らが派兵するも、
                 キリスト教側の勢力挽回までには至らず、
                 1192年休戦協定を結び、
サラディン により、
                 キリスト教徒の聖地巡礼の許可を得るにとどまる )


緑色の人名 … 映画にも登場した歴史上の人物
青色の人名 … 映画では史実と少し違う部分もある形で登場した歴史上の人物
赤色の人名 … 映画のキャラクターの、名前や史実的出来事を参考にしたと思われる
          歴史上の人物

*~*~*~*~*~*~*~*~*

映画で描かれるのは 「1187年 ハッティンの戦い」 と、
エピローグとしての 「第三回十字軍遠征」 まで。


 そして、物語自体の幕開けは、
 ボードワン IV 世が亡くなる前年の1184年、
 とある、フランスの村に暮らす、
 すべてを失った鍛冶屋の青年・バリアンのもとに、
 一人の騎士が立ち寄ったことから始まるのです。
Kingdom of Heaven(1)



§edit. 年表中の「第一回十字軍遠征」の年が間違っていました。.
      訂正して、正しい年代順に並べなおしました ( 2005.5.20. 修正済 )。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。