末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

旧作覚書き:「チャーリング・クロス街84番地」ほか1作品

2015-05-31 08:08:01 | 映画のはなし
今月、DVDにて鑑賞した旧作映画の覚書きです。
ややネタバレがあります。

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★チャーリング・クロス街84番地
 ( 原題 : 84 Charing Cross Road
   NY在住の本好きな女性とロンドンの古書店員との、
   20年にわたる往復書簡集を 原作 とする映画化作品。
   読書へのこだわりや、書物関連の話題以外にも、
   第二次世界大戦後のイギリスが食糧難で配給制だったこと、
   1960年代の米コロンビア大学のデモのことなど、
   当時の世相が垣間見られるのも面白いですし、
   手紙を通じての交流が、当人ふたりだけではなく、
   古書店の他の従業員や、家族、友人にまで及んでいくのが良いですね。
   念願の書物を入手する途中で、こんなにステキな交流が生まれたなんて、
   本屋や本が好きな人には、とても幸せなことだと思います。


★マルタのやさしい刺繍
 ( 原題 : Die Herbstzeitlosen
   夫に先立たれ、生きる気力を失っていた80歳のマルタが、
   若い頃の夢だった「自分でデザインしたランジェリーのお店」を持とうと一念発起。
   小さな村の、保守層からの嫌がらせにも負けずに、夢を実現させる様子が描かれます。
   古き良き伝統を盾に、俗物街道まっしぐらな保守層の姿が、
   閉じたコミュニティーでは有りがちなこととは言え、"何だかな~" でした。
   それにしても、マルタと友人たちの頑張りは、見ていて気持ち良い。
   当初、マルタの言葉に懐疑的だった友人も、WEB通販の勉強を始めたり、
   車の免許取得に励んだり、マルタの行動に影響を受けて、
   お年寄りなのに、新しいことにチャレンジしていくのが素敵です。


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