これって電動式かと思ったら
そうじゃないのもあるんだな
これ買いたいと思ったが
許してもらえないな
ここら歩道もないんだもの
武藏だって今に年寄りになりすぎて
車ダメになるかもだ
どうするんだ？
駅の近くのアパートに引っ越しゃいいかもだが
年金生活者にゆとりはないな
薬がなくなっちゃったが昨日が私の診察日
今日病院に相談に行く
武蔵が
処方箋を頼んでいたようだから
大丈夫かもだ
車がないと病院も行かれないここ田舎大っ嫌いだ
病院だけじゃないよ
買い物もだ
牛乳がないってば
しょうがない水飲んで我慢だ
足がつけないから
自転車も乗れないしな
本当に嫌な田舎
雲はあるけどね
この後雨ありって言う予報だけど
？？？？だね
かなちゃんちや怪獣のあたりは大雨みたいだ
あそこらを流れてるのが神田川だが
御茶ノ水の辺りのあれも神田川だものな
東京の川と言えば多摩川と隅田川だけどな
私の生まれたのは隅田川のほとり
お絵かきの勉強をしてた頃や高校生のころは
神田川のほとりだけど
ちびと怪獣の家の間にその源流がある
連れてってよったらダメだってさ
水彩連盟展の時
会場の辺りでウロウロ迷子っぽくなったろうって
武蔵にバカにされた
あそこは幼いころ
あそこのおばちゃまの子になりそうだったんだ
幼いころのあの会場の辺りと
風景もうんと変わっちゃったものな
それで？？？になっちゃったのだ
私が建築会社で働いてた時
その会社が
設計したのが36階建て
当時は其れが日本で一番高いビルだった
もう老婆になると
今の世の中についていかれなくなる感じ
やんなっちゃう
もう８０過ぎちゃってるんだ
どうでもいいよ
って気だ
武蔵は車運転出来るけど
両方次々年取っていくんだ
どうなるこっちゃだ
さっきから雷鳴り始めた
雨も降り始めたよ
今日も３５度超えもあったようだが
これまでより暑さは後退していくようだ
今日はリウマチの病院
近頃は関節は痛くてかなわん
今に歩けなくなったら困るけど
環境は歩けるようなところじゃないしな
武蔵の故郷のここらはわたしは嫌いだ
自分の故郷に帰りたいけど
みんな故郷からはバイバイして
あっちこっちだろうな
さかのぼれば私も薩摩藩だったそうだしな
親たちは富山で生まれた
育ての酔っ払いおやじは島根みたいだ
どこか旅に行きたいな
もう一生旅とは縁がないのだろう
子供たちは生まれたのは文京区
そこが故郷になるんだな
私は下町
墨田川のほとりだ
昨日は武蔵の親せき本宅のお姉さんが
山盛り梨を
プレゼントだった
茨城は梨の名産地だそうだ
遅寝の武蔵は
私が起きてきたら寝に行った
昨日はわれらの寝室に
猫たち入り込んで
窓から脱走しようと
網戸がりがり
障子は破けてるぞ
ダメ出ちゃ
門の外は車ビュンビュンの県道だ
危ない
空気入れ替えようと
網戸にしてあったのだ
部屋にいないときは窓鍵かけておかないと
脱出好きの子供みたいな猫たちに脱走されちゃうわ
南の方では台風もできそうだがここらは
雨なんかないな
ちびたちが帰っちゃったら
寂しくなっちゃった
もうここが死に場所になるんだろうが
故郷が恋しい
怪獣の絵を見に美術館にも行きたいけど
行かれないなあ
あそこらはわたしが生まれたあたりだ
独り者だった時の本籍地は上野御徒町だったものな
故郷の風景もすっかり変わっちゃったな
ここらは広びろと畑や田んぼだ
東京も私が子供のころはそういうところも多かった
中学の辺りはここらと似ている
高校に通ってた頃の文京区は
坂の多い町だったが
ここらはだだっ広い田園風景
とはいえ大雨になって川が氾濫すると
田んぼのある辺りは小貝川大谷川があふれて
水害が襲うが
ここらはちょっと高いから
水害からは免れる
怪獣の住んでる元我が家と
かなちゃんたちの住んでる辺りの間に神田川が流れている
この川の源流は井の頭公園だ
水害のあった噂は聞いてないな
二泊するんかあなあと思ったが
一泊で帰って行った
怪獣も一緒に来てよかった
食べ物はかなちゃんママが
せっせといろいろ作ってくれた
考えてみれば敬老の日だったのね
それで爺ちゃん婆ちゃんを喜ばせにいてくれたんだな
ひいばあちゃんの遊んでた
おにんぎょさん
気に入って遊んでくれた
来られてよかった
このこっちゃん
今度小学生になる
私がこの子の年ぐらいの時
今怪獣のいる家に引っ越して
近くの小学校に行ったのだったな
下町生まれの私の行儀作法が
そこらと違うと近所の婆ちゃんたちに
しつけられたが
地域によって
行儀作法の違いには
あちこちで暮らしてきた私には？？
だらけ
ここ茨城も変わっている
この間何かで
茨城は日本で一番人気のない県だって出てたが
だだっ広いからな
買い物もすごく不便だ
