色々調べたら
修験道で採燈護摩壇というのは天台宗系の本山派系の呼び名で
柴燈護摩壇というのは真言宗系の当山派系の呼び名だって
で
なまはげ紫燈祭り(せどまつり)は?と調べたら柴の字を当ててるのもあった
柴灯祭(さいとうさい)は月山にもあった
そうかやっぱりおなじようなもんか
この物語は
出羽三山の湯殿山にお盆に満月がかかるとき
祖霊を呼ぶ採燈祭を大々的にやろうという企画が持ち上がり
祖霊とともに鬼が降りてくるという話です
降りてくる鬼の最強のものが能除太子(この人崇峻天皇の子聖徳太子のいとこ)
という展開
この人は出羽三山の開祖ということだけれど?
と
こういうお話を巡るミステリーです
そうくだらなくもない
色々考えた
私は東北という地方を初めて意識したのは
まだ十代の終わり頃友人が一人で東北に放浪のたびに出た
女の子なのに
だいじょうぶ?
と思ったが
東北では見知らぬ家に泊めて貰い
そこの人たちに凄くよくしてもらったって
(ふ~~ん 信じられない話だなあ
凄く優しく純朴なのか?)と思った。
しかしだんだん知るうち
東北には
東北にしかない文化が生まれるわけがあるところに違いない
と思うようになった
この本の作者は青森県出身宮城県出身です
マタギの話を書くのも
たぶん 特別な思いがあるでしょう
マタギって
映画も見たなあ
やはり
本来はまつろわぬ民ですよね
山の人というのも
とても関心があります
作者は青森で育って
その時代を遡る背後にはいろいろなものがあるのだと思うので
書きたかったのはなんだたんだろうと考えながら読みました
舞台を現代においているので
鬼だの霊だのは荒唐無稽
と
?
退けがたいものがある本でした。
私は自分のルーツに大して関心はない
東京生まれというのはそんなものです
たどれば富山に行くけれどだからといって
たいした事は出てこない
東北の人は
出自をたどると
物部氏に 藤原氏に 蝦夷と呼ばれた人たちに
あるいは
後に中央から支配者として入ってきた人たちに
たどり着いていくのだろうか
きびしい自然と きびしい闘争があったのだろうか
物語作者が輩出するわけだ