YS Journal アメリカからの雑感

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「移民・難民への偽善が文明を滅亡させる」 アゴラ 八幡 和郎 

2019-12-31 01:56:35 | ブログ探索
アゴラの中では一番気になる。(池田信夫は別格)

移民・難民への偽善が文明を滅亡させる」の中で、”移民は古代ローマの奴隷と同じように大都市生活を支え地方の衰退を招いているのである”と簡潔な結論を出している。

アメリカの行く末を考えるためにローマの歴史に学ぼうと考えているのだが、八幡 和郎にその為の参考書を書いて欲しいなあー。

アメリカ下院弾劾決議案可決しただけ!?

2019-12-24 00:32:20 | アメリカ政治
アメリカ連邦下院はトランプ大統領弾劾決議を可決したが、上院に提出していない。アメリカ憲法上、大統領弾劾裁判は上院の占有事案であり、下院可決だけでは、弾劾と言えるかどうかも怪しいという見解があるほどだ。

今回の弾劾騒ぎ(?)の主役は、間違いなく Nancy Pelosi 下院議長だ。オバマ政権時代に ObamaCare を可決させた大功績があり、民主党を一枚岩にする剛腕には定評がある。2018年中間選挙で民主党が過半数を奪回し議長に返り咲いた時には弾劾に否定的であったが、唐突に調査開始を宣言し可決まで一気にやり切った。

疑問点は二つ。弾劾すると決断した理由と可決後上院への提出をためらっている事だ。

弾劾調査開始記者会見では、ウクライナ大統領との電話を一番の理由に挙げていた。推測としては、調査開始の根拠となる電話内容の情報が誤りだった可能性が高い。調査をしたインテリジェンス委員会委員長がホイッスルブローワーと通じており、弾劾確実であると歪曲操作した情報を伝えたのだろう。(民主党関係者はトランプ大統領に関しては、ロシア疑惑から嘘ばっかり(Fake News)なのだが、党内部でも情報が錯綜して混乱させているのではないかと思う)

審議中への世間の関心が盛り上がらない上にトランプ大統領の支持率が上がっており、トランプを追い落とすどころか逆効果になっている。

可決したものの、上院に渡してしまえば審議等のコントロールが効かなくなるので、民主党にとっては不利な展開になる。一つはスケジュール問題。来年は大統領選なのだが、民主党の有力候補は上院議員でもあるので弾劾審議で選挙活動が著しく制限される。又、弾劾の焦点となったウクライナとの電話内容は、民主党の有力大統領候補であるバイダン元大統領とその息子の件であり、下手をすると元大統領の汚職疑惑に発展する可能性がある。

上院で弾劾可決される事は 99.9% 無いので、トランプ大統領は弾劾決議案が上院に提出されるまで、Nancy Pelosi 下院議長と民主党を煽りまくるだろう。もし、上院に行けば共和党に有利になる様な展開となるのは間違いない。

トランプ弾劾は2020年大統領選の一部であるが、現時点では民主党の下手打ちで逆にトランプ再選の可能性が高くなっている。

大きな流れとしては、民主党が得意としてきたマスコミを巻き込んだ共和党への攻撃が、最強のカウンターパンチャーであるトランプに打ち砕かれている。(共和党議員もこれまでとは違い踏みとどまっている)

今回の弾劾を通してハッキリしたのは、民主党議員、(弾劾支持の)大手マスコミは狂っている事だ。

いよいよ来年は大統領選挙、アメリカ政治の醜い部分がまだまだ出てきそうだ。

Star Wars: The Rise Of Skywalker

2019-12-23 04:21:47 | 映画
レイの出生が判明して良かった、良かった。

エピソード1から登場しているパルパティーンの孫なのは納得できるが、唐突感は否めない。(レイの両親の説明もなく消化不良気味)

映画的には普通。当たり前だがスターウォーズらしさが満載。一つだけ興醒めだったのは勝利を祝う最後の場面でレズカップルがキスするシーン、ルーカスもガッカリしているのではないだろうか。

今後の映画製作は未定らしい。特にファンだったわけでは無いが、全部を同時代として観れたのは幸せだった。

入場料は 3D $12.00 (+ $1.25 convenience fee) 貯まっていたポイントを使って $10 引きで $3.25。ナチョチップとラージドリンクのコンボが $12.50。

関連エントリー

スターウオーズ/最後のジェダイ (2017-12-27)

アメリカ下院司法委員会 「議会妨害」「権力乱用」で弾劾訴追決議案可決

2019-12-15 14:42:38 | アメリカ政治
裁判の場合、間接情報は証言として採用されないが、弾劾のきっかけとなったウクライナ疑獄はトランプ大統領とウクライナ大統領の電話会談を直接聞いていないホイッスルブローワーの内部告発から始まっている。告発内容はトランプ大統領がウクライナへの軍事援助金を個人的な取引材料にしていたと言うのである。

民主党大統領候補の一人であるバイダンがオバマ政権副大統領時代ウクライナ担当しており、彼の息子がウクライナのエネルギー会社の取締役として法外な報酬を得ていた。バイダンは、その会社を訴追しようとしていたウクライナ検察のトップを軍事援助金と引き換えにクビにさせたのである。トランプはバイダン元大統領を蹴落とし大統領選を有利にするためにウクライナ政府に対しこれらの経緯の調査依頼をしたとされ、公私混同で大統領権限を乱用したと言うのだ。

先ず弾劾要件を調査したインテリジェンス委員会の問題の電話会談に関する証人のほとんどは間接証言ばかりで、電話会議への直接参加者はそのような裏取引があった事を否定している。

背景としては、民主党はトランプが大統領に当選した時から弾劾を考えていた。もっと言えば民主党は大統領選の最中からロシア疑獄のでっち上げを始めている。民主党はウクライナ疑惑の前のロシア疑惑で弾劾を画策していた節がある。但し、共和党が下院過半数であったことがあり具体的な動きは無かった。

それでも民主党は、ロシア疑獄をトランプ大統領がFake Newsと呼ぶほとんどのマスメディアが大騒ぎしていたが、特別調査官報告で疑いが晴れでしまった。

しかし、2018年中間選挙で民主党が連邦下院の過半数を獲得したこと弾劾への可能性が開けてしまった。

下院議長に再任したペロシは当初慎重であったのだが、極左議員の圧力とインテリジェンス委員長の間抜けな作戦に絡めとられて弾劾訴追を嫌々ながら始めざるを得なくなった。

民主党としては弾劾訴追開始で世論の盛り上がり、トランプ大統領支持率の低下を織り込んでいたようだが、どちらも裏目に出てきている。

今週本院採決となるのだが、関心は民主党議員が何人反対するかになっている。(これだけでも弾劾根拠の弱さを如実に示している)弾劾調査開始採決では民主党議員二人が反対しており、そのうちの一人は共和党に鞍替えしている。(共和党の造反者は今のところゼロ)

上院で可決成立するには3分の2以上の賛成が必要なのだが、共和党過半数なので成立する可能性はゼロ。

上院で過半数を握る共和党が、下院で成立した訴追決議案を扱うかが注目となる。即殺か審議かであるのだが、現時点では即殺になる見込み。

弾劾でトランプを追い落とす作戦であったが、民主党員さえトランプ再選と下院の共和党過半数の可能性を心配し始めている。