YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

U.S. to Suspend Most Financial Aid to Egypt

2013-10-22 10:46:44 | 中東問題
アメリカ政府がシャットダウン中だったために話題にならなかったが、WSJ の記事 "U.S. to Suspend Most Financial Aid to Egypt" によると、アメリカ政府はエジプトへの支援を削減する事を決定した。

従来の $1.5B (1500億円)からの削減幅は報道されていないが、対テロ費用だけが例外とのことなので大幅削減と思われる。アメリカ政府にとっては大した金額ではないのであるが、エジプト、特に親米的であった軍への心理的な悪影響は避けられず、中東全体に長期的に大きな影を落とすだろう。

この支援削減は、オバマ政権の中東政策においてどのような位置付けなのであろう。対テロでは、軍を撤退させながら、無人機での攻撃には積極的であったりして、兎に角分かり難い。

確実に言えるのは、日本にとっての中東問題、つまり石油輸入の安全性確保のための負担が増えていく事であろう。

Clarity - Zedd ft. Foxes

2013-10-20 18:51:12 | 音楽関連


最近ラジオから流れている曲のなかで一番のお気に入り。(娘たちを私の車に乗せるとこの局ばっかり)

歌詞の意味も良く分からない。所々聞き取れる大仰な英単語が、(多分全く見当違いの)想像力をかきたてる。


今年は出張が多くて、仕事だけでなくプライベートも出張で遅れた分を次までに取り返すの繰り返し、疲労が澱の様に溜まっている感じがずっと続いている。仕事だけでなくゴルフも今一噛み合なかった。

先週はメキシコ、明日からは中国、日本。帰ってくるのは11月になってからだ。今週ミシガンはみぞれの天気予想、短い秋を感ずる間もなく冬がきそうな雰囲気だ。

Clarity か、欲しいなあー。

Debt Ceiling Crisis and Default

2013-10-14 16:16:44 | アメリカ政治
アメリカ大統領と財務長官が債務不履行(デフォルト)の可能性をほのめかすので、世界中のメディアが報道しG20までもが早期解決を求める声明を採決している。

可能性が少しでもあるのなら、今頃、世界中は大パニックであろう。

各国首脳、報道機関、金融機関の専門家は、なぜアメリカ政府(オバマ政権)がつく真っ赤な嘘に付き合うのだろう。政治家は嘘をつき、ジャーナリズムは機能せず、専門家の言う事は当てにならない、と言う事を改めて思う。

債務上限引き上げ期限を後3日に控えて、不履行にならない事を分かっているオバマは、危機を煽るのではなく逆にトーンダウンしている。今日は参加したチャリティー会場からエプロン姿で、議会との交渉が進展しているとコメントしていた。

今回も、狼少年のもとへ狼はやって来ない。

Tigers vs.A's 第5戦テレビ観戦記

2013-10-10 21:44:42 | スポーツ
アメリカンリーグのプレーオフ、今日は5回戦の5試合目、勝った方がレッドソックスとリーク優勝を賭けて対戦する事になる。

タイガースが負けるとシーズンが終わってしまう大事な一戦なのだが、一回からのテレビ観戦は本当に久しぶりなのでじっくりと観ている。アウエーなのでタイガースが活躍しても盛り上がらないので、本当にマッタリ。これぞ野球テレビ観戦の王道だ。

両チームのピッチャーの調子が良く、早いテンポで試合が進んでいる。タイガースがカブレラの2ランで先行し、バーランダーが5回までパーフェクト。6回に四球を出したもののノーヒットノーランが続いている。

7回裏、やっと A's の初ヒット。バーランダーはマウンド上で落ち着きのないピッチャーなので、ランナーが出ても動きが同じなので変な緊張感が醸し出されない。

8回裏ツーアウトからヒットを打たれたもの、次の打者を三振に討ち取ってそのまま上がり。

タイガースも6回にダブルプレー崩れで一点追加しただけ。さて、いよいよ9階裏、タイガースのクローザーベンワーがマウンドに上がっている。

1アウト、2アウト、そしてツーベースヒット。段々と緊張してきた。その上デッドボール、一発出れば同点じゃないか!!

ふー、ライトフライで試合終了。

昨年三冠王カブレラのホームラン、エースバーランダーが8回をシャットアウト、レッドソックス戦に向けて弾みがつくかも。

アメリカ政府閉鎖、国債不履行の可能性、ワシントンDC五里霧中

2013-10-07 22:47:48 | アメリカ政治
アメリカ政府の閉鎖の出口が見えない。その上10月17日には国債発行上限に達する見通しで、アメリカ国債不履行の可能性が話題になっている。

まずアメリカ政府の閉鎖、重要な行政サービスは行なわれているので普通に暮らしている分について今の所影響は無い。アメリカ国債の不履行も、財務長官ばかりか大統領までその可能性をほのめかしているが、絶対にありえない。10月17日以降も財政的にいろいろと出来る。(大統領が不履行を口にする事自体、理論的には罷免に値するらしい)

10月1日から始まった新年度の予算が連邦議会で承認されないので、政府が閉鎖になっているわけだが、既に共和党が過半数を占めている下院は何度も妥協案を可決して上院に送っているのだが、上院は採決すらしていない。

ずばり、今回(と言うより2010年中間選挙で共和党が下院の過半数を取得して以降)の混乱は、全て上院議長の Harry Reid の責任である。

上院議長には法案を採決に掛ける権限があるので、どんな法律も基本的にはストップ出来る。大統領ですら拒否権を発行しても議会の3分2が再採決すれば法案が成立する。

民主党はオバマ大統領のダメージになるような法案を上院で採決すらしないと方針を貫く気らしい。民主党としては、政府閉鎖、国債不履行で不安を煽る事で共和党にダメージを与え内部分裂を誘発し、最終的に2014年中間選挙で上院過半数の維持と下院過半数奪取を目指している。オバマ大統領就任最初の2年の再現を夢見ているのだ。自分以外の選挙では、自分以外の選挙では影響力はさほどではないのだが、大統領の露出度は桁違いであり、国政選挙となる2014年の中間選挙の民主党の広告塔としての利用価値はダントツである。

民主党の総意として、やりたい放題の2年間が実現するなら手段は選ばないのだ。

余りの混乱振りに、オバマのリーダーシップの無さが話題になっているが、もともとないのだから仕方ない。連邦上院議員たった2年の経験で、右も左も分からないのに大統領になったオバマを、当時の上院機長の Harry Reid と下院議長の Nancy Polosi が非常に上手に操ったのだ。それは今でも続いている。そして、オバマもそれで良いのだ。大統領としてチヤホヤしてもらえるだけで本人は満足なのである。

2008年の民主党大統領候補者選びで、2人の議長がヒラリーではなくオバマを選択した意味がここに有る。(党員選挙では決着がつかず、最終的には連邦議員の裁定となった)

オバマが操り人形である証拠に、2010年以降は何もしてない。(2011、2012年は再選キャンペーンだけだ)

更なる証拠としては、アメリカ国内の様に大統領の威光が効かず、脅しようもないシリア問題では、ロシアばかりかアサドのようなチンピラ独裁者にも手玉に取られている。(化学兵器の使用無くなったが、内戦は続いている)

今回の混乱では、共和党に出口戦略が無いとの批判が多いのだが、ひょっとすると出口戦略無しという戦略なのかもしれない。政府の閉鎖が続き、不履行の可能性が本格的になると、矛先は大統領向かうと思われる。

まさに今は我慢比べの時である。

共和党の戦略(?)が正しいかどうかは別にして、ここで敗れたら未来永劫共和党の復活は難しくなるだろう。