YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Fugitive CEO - The Carlos Ghosn Story

2020-01-28 12:00:30 | アメリカのテレビ番組
夫人と一緒の単独インタビューがあるとの事だったので楽しみにしていたのだが、期待外れ。

CNBCの一時間番組だったので良くまとまっていたが、内容的に目新しいものはゼロ。日本在住の外国人エグゼクティブ達と今でもコンタクトがあり、今すぐにでも日本を離れろとアドバイスしているらしい。

CNBCで輸送機器、特に自動車業界を専門にしているゴーンと親しいインタビュアーだったが、映画化放映権に関しての質問(ハリウッドに売り込んでいるのか?)以外は当たり一遍であった。

日本当局は執念深く追いかけまくるだろうと締めくくっていたが、果たして叶うのか。外国に居る外国人を追い詰める術はあるのだろか?

日本のニュースでは影が薄くなりつつあるが、忘れたころにゴーンを出し抜くような日本当局の大逆転劇があるのか?それとも忘れられる事を期待しつつ(何も出来ない事をひた隠して)チンタラやり続けるのだろうか?

未だに日本に拘留されているケリー被告に関しては殆ど触れられていなかった。検察がケリー被告をどう処理していくのかで、ゴーンへの対応が透けて見えてくるかも

灰色だ個人的にゴーンは黒に近い灰色だと思うが、日産に正義が無い上に検察の書いた脚本の筋が悪すぎて、ゴーンにやられっ放しの可能性が高そうだ。


映画館 in 明間

2020-01-27 00:49:00 | 非常に個人的な昔話
年が明けてハリウッドは表彰式シーズンである。

華やかな舞台裏で、映画業界、特に映画館経営は益々厳しくなるとの見方が多い。2019年売上げの4割をディズニー映画に頼っている状況であり、Netflex等の普及で映画の見方が変わってきている。

テレビの普及した40-50年前に映画館が減ったのだが、インターネット普及でのインパクトはもっと大きそうだ。

アメリカでも独立系映画館が無くなってきている。観客の減少に加えてデジタル化が進み機材等への投資が出来ず、負のスパイラルになっている。私が行く映画館も何軒かのメガシアターを展開する地元の大手チェーンだ。

一方で、映画館もエンターテイメントハブへの脱皮を目指している。レストラン、ボーリング場等の併設などが進んでいる。

映画館が潰れて廃墟になるイメージが湧いたところで、児童不足で小学校が閉校になったド田舎である地元明間にも映画館があった事を突然思い出した。

テレビ普及で閉館したのだろう、私が小学校のころには既に廃墟化していた。元々映画館なのでガランとしており破れた壁から日が入るので、雨の日曜日の昼間に屋内練習場の様にキャッチボールをしたりして遊んだりした。

知らないうちに取り壊されて無くなったのだが、その辺の記憶が無い。

2020年 アメリカ政局

2020-01-22 21:53:51 | アメリカ政治
始まりは大統領弾劾裁判、そして大統領選。

上院での弾劾裁判は無罪になる可能性が高い。下院の弾劾決議が脆弱過ぎるので本格的な審議にさえならずに終結しそう。トランプは先ず下ろされないであろう。どちらにしろトランプ再選の可能性が非常に高い。

よって、今年の政局は大騒ぎの割にサプライズはなさそうだ。

来年以降の政局を考えれば、大統領選と同時に行われる連邦下院、上院選挙の方が重要性が高い。共和党が上院過半数を保持したまま下院の過半数を奪還すれば、トランプ大統領2期目は俄然面白くなる。

アメリカ エネルギー「純輸出国」

2020-01-12 06:36:12 | アメリカ経済
2010年1月エントリーの「アメリカの原油輸入先」へのアクセスが根強くあるので簡単なアップデート。

過去十年の大きな変化はシェール革命のお陰で、アメリカが原油などのエネルギーの輸出が輸入を上回る「純輸出国」になった事だ。(米エネルギー情報局(EIA)による)

現在、アメリカはサウジ、ロシアに次ぐ第3位の産油国であり、最大の輸入国ではあるもののカナダからが圧倒的だ。(EIA data)

皮肉な事に、アメリカでサウジ、イラクの中東に頼っているのは環境問題に一番熱心なカリフォルニア州(西海岸)。

輸入国としては、中国、インド、日本、韓国の順で並んでおり、その後にヨーロッパ各国がダンゴで続いている。

中東(もう少し拡げるとアフリカ)の石油に頼らなくて良くなったアメリカの立ち位置が、今後の世界情勢を決めていくであろう。

トランプ政権のアメリカ第一主義はヨーロッパに不安感を与えたことで、逆にアメリカの影響力が増しているのではないかと思う。ヨーロッパとしては、究極的には中国、インドを所詮マーケットととしか見て無く、グローバルパートナーと認めて無いと思う。

アメリカが孤立主義に大きく傾くと、エネルギー資源確保の意味でヨーロッパ諸国は中国、インドを上手く利用しようとすると思う。グリーン政策で先頭を走っているが、背に腹は代えられない。

トランプが再選すれば、この辺の動きが早くなると思う。(敗れれば、方向性は同じでもグシャグシャ、ダラダラでのんびりした展開)

アメリカがアジア、中東、アフリカでの影響力をどのように保持したいかどうかがカギとなるであろう。

アメリカがエネルギー「純輸出国」になった事で、軍事等を含めた大きな分析、判断材料のベースになっていくであろう。日本はこの同じ10年で特異点である不幸な福島原発事故の影響で、エネルギー関連ではバイアスが掛かる傾向が強く、外交に悪い影響を及ぼし続けると思われる。

ゴーン逃亡

2020-01-08 01:51:53 | アメリカ自動車業界
逃亡劇が段々と明らかになってきたので、私的な興味は保釈以降ニッサンが探偵を雇って監視していた事にシフト。(弁護団は違法につきまとっていると提訴したので停止、その直後に逃亡された)

ニッサンは逃亡を恐れていたのではないと思われる。何を恐れて尾行していたのだろうか?

明日1月8日の記者会見、爆弾発言期待で益々楽しみ。

カルロス・ゴーン記者会見への期待

2020-01-04 04:25:44 | アメリカ自動車業界
無罪主張、日本司法制度批判、逃亡劇(詳細は喋らないと思うけど一番知りたい)では無く、日産、ルノーのドロドロが聞きたい。 日産の独立性維持を一番望んでいたのはゴーンだ。ルノーでは出来ない様な事が日産ではやりたい放題だったのだろう。 ルノーになるのは嫌がってゴーンを嵌めたと思っていた民族系(日産の人だけでなく)の面々は、この期に及んで何を思う。 関連エントリー カルロス・ゴーン逮捕 (2018-11-19)