よっちゃんのおててつないで

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世界遺産「毛越寺(もうつうじ)」(岩手県平泉町)~ 盛岡冷麺

2016-08-26 11:31:08 | 旅行

中尊寺からバスで約10分で平泉駅。ここから徒歩で10分で「毛越寺(もうつうじ)」に着きました。

この毛越寺も世界遺産「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群ー」の中に含まれています。

  

毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)の時代に多くの伽藍が造営されました。往時には堂塔40僧坊500を数え、

中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失したが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構が

ほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。平成元年、平安様式の新本堂が建立されました。

2011年6月、「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群ー」として世界遺産に登録されました。

拝観料(500円)を払い、境内へ。

広大な境内には、かつて金堂円隆寺を始め、嘉祥寺・講堂・常行堂・経楼・南大門などの堂舎が並び、その前庭には大泉が池を中心とする浄土庭園が配されていました。

  

  

本堂で御参りし、浄土庭園の廻りを歩いてみます。

【築山】

洲浜と出島の対応の位置にあり、海岸に迫る岩山を表現しています。

【開山堂】

毛越寺開山慈覚大師をお祀りするお堂で他に両界大日如来像、藤原三代の画像を安置しています。

   

【嘉祥寺跡】

二代基衡公が工を始め、三代秀衡公が完成させた御堂で、本尊は、薬師如来でした。基壇は亀腹式の土壇です。嘉勝寺ともいいます。

【講堂跡】

仏法を説き仏法を聞く堂舎。内陣の仏壇の下部は厚い粘土層で造られています。

 

【金堂円隆寺跡】

二代基衡が万宝を尽くして建立した勅願寺で、本尊は、雲慶作の丈六の薬師如来であった。毛越寺の中心的伽藍で、東西に廊が出て南に折れ、その先端には、鐘楼、経楼があった。

基壇は石造り壇上積です。

 

【鑓水】

山水を池に取り入れるための水路ですが、谷川を流れ下り更に蛇行しながらゆったりと平野を流れる川の姿を表現しています。水底には玉石を敷き詰め、流れに水切り、水越し、横石などの石を

配していて、「作庭記」に記されているこれらの技法を目のあたりにできる貴重な遺産です。

ここで曲水(ごくすい)の宴が行われます。九州の太宰府天満宮でも曲水の宴が行われますが、これは、曲水(きょくすい)の宴と呼んでいます。同じ宴でも呼び方が少し違うのですね。

  

池の畔では、「萩の花」が咲き始めていました。9月中旬には、毛越寺で「萩祭り」が行われるそうです。まだまだ暑い日が続いていますが、季節は刻々と秋に向かっているのですね。

   

【常行堂】

現常行堂は、享保17年(1732)に再建された建物で、本尊は、宝冠阿弥陀如来、脇士は、四菩薩、奥殿に摩多羅神をまつる。祭礼は正月二十日で古式の法要の後「延年の舞」が神仏に奉納されます。

  

  

【常行堂・法華堂跡】

常行三昧・法華三昧という天台宗の修行の道場です。平安時代創建の建物は、慶長2年(1597)に焼失しました。

  

  

【洲浜】

海岸の砂洲を表現しており、柔らかい曲線で入江を形作っている。荒々しい出島・池中立石と対照させた景趣です。

  

時刻は、5時に近づきました。この毛越寺の拝観時間は5時までですので少し急ぎ足で廻ります。

毛越寺には、「白鹿伝説」があります。寺伝によると嘉祥3年(850)慈覚大師(じかくだいし)が東北巡遊の折、この地にさしかかると一面霧に覆われ、一歩も前に進めなくなりました。

ふと足元を見ると地面に白鹿の毛が点々と落ちているので、大師は不思議に思いその毛を辿ってゆくと、前方に白鹿がうずくまっていました。大師が近づくと白鹿の姿は霧のなかへ消え、

やがてどこからともなく一人の白髪の老人が現れ、「この地は霊地であるから堂宇を建立するなら仏法が広まるであろう」と告げました。

大師は、この老人こそ薬師如来の化身と感じ、一宇の堂を建立し嘉祥寺(かしょうじ)と名付けました。これは毛越寺の開山にまつわる話です。

毛越寺事務所で御朱印を受け取り、盛岡駅に行くためJR平泉駅に向かいました。

  

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【盛岡冷麺】

歩友東京のMさんから教えていただいた「盛岡冷麺」。

食べたなり、平泉から東北本線に乗って「盛岡」に行ってきました。平泉から盛岡までは、約80分かかり、着くと、もう暗くなっていました。

  

お目当ての「ぴょんぴょん舎」は、駅から歩いて5分ぐらいの所にありました。大きなお店で4階位までがお店になっています。

冷麺だけでよかったのですが、明日(20日)から花巻イーハートーブ2DMに参加しますので体力をつけておこうと、焼肉セットを注文。

  

  

お酒は、岩手の地酒「浜千鳥」。キムチも別に注文。

   

焼肉が終ると待望の「盛岡冷麺」が出てきました。

 私自身、韓国釜山には、過去何度も旅しており、その都度、韓国の冷麺を食べていました。

この盛岡冷麺は、韓国冷麺とまったく変わらない味でどんどんお腹の中に入って行きます。何か、韓国で食べているみたいです。

今、夏だから果物はスイカでしょうが、秋になると韓国同様「梨」になるのでしょうね。

以前、福岡のラジオで盛岡冷麺を紹介していたとき、韓国と岩手は緯度が同じということを放送されていましたが、調べてみると、北朝鮮・平壌と岩手・八幡平は、同じ北緯40度です。

この「盛岡冷麺」を作られた青木氏も平壌の出身だそうです。繋がっているのですね。

因みに覚えやすい「ぴょんぴょん舎」の店名は、オーナー「邉 (ピョン)」さんのお名前から付けられたそうです。平壌とも関係があるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kumasan)
2016-08-26 16:42:21
毛越寺をご覧になられて良かったです。
私も2-3度訪れていますので、検索しましたら、32年前の8月26日の今日、拝観していました。庭園のしょうぶがとても美しかったことを覚えていますがそれは3年後の4月29日に行ったときのようです。
Kumasan (よっくん)
2016-08-29 18:41:11
恥ずかしながら、毛越寺の名は、初めて知りました。
素晴らしい庭園ですね。こういうのを浄土庭園というそうです。菖蒲園もありましたが、これからは萩ですね。
ちらちら咲き出していました。

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