yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

4冊まとめて

2022-06-24 08:29:57 | 全般
またまたさぼってしまって・・・4冊まとめてアップです。

〇 五十嵐貴久さんの「コンクールシェフ」
  日本最大の料理コンクールで、最終審査に残った6人の俊英たちが競う。料理のテーマは「10年ぶりに会った友人との食事」。45分の闘いを制し、世界に羽ばたくのは-?
   書かれているお料理を想像できなくて残念。書かれてるのはコンクールで競い合う人たちの競争心、嫉妬、連帯感、達成感を楽しめばいいのかなぁと思いながら読みました。

〇 今野敏さんの「暮鐘」  これは「東京湾臨海署安積班」シリーズです。ドラマで言えば「ハンチョウ」
   江東区有明で強盗事件が発生し、被害者は救急搬送されたが病院で死亡が確認された。強行犯第一係の安積班が現場に向かい本格的な捜査が始まろうとしている矢先、犯人が自首してきたのだが…。
   久しぶりの安積班を楽しみました。今回は一人一人にフォーカスした連作集なので、事件を追いかける一方でそれぞれの人となりを知ることが出来て面白かったです。私的には塚地さんが演じた須田のファンなんですが、桜井くんなんて影が薄かったのがその人となりが立ち上がってきて楽しい。

〇 塩田武士さんの「朱色の化身」
    父から、失踪したゲームプランナー辻珠緒に会えないかと依頼されたライターの大路亨。行方を追い始めた亨は、彼女の人生に、昭和31年の福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づき…。
    ライターの大路が珠緒の知人たちにインタビューしていく構成なんですが、、、
最後に珠緒が見つかって、何故行方不明になってたのかわかるんですが、「それで???」の続きがないので不完全燃焼でした。

〇 小野寺史宜さんの「いえ」  昨日読み終えました。
    社会人3年めの三上傑。傑の友だちで妹・若緒の恋人、大河が事故を起こし、若緒はハンデを負う。家族ぐるみの付き合いだった大河を巡り、三上家はどこかぎくしゃくし…。家族と、友と、やりきれない想いの行き先を探す物語。
    傑くんの気持ちに同感できるところが一杯で一気に読んでしまいました。すごく妹想いのお兄ちゃんなのが素敵でした。後半勤め先のスーパーで苦情を言い立てるお客さんにひたすら頭を下げて謝る傑くんに「頑張ったね!」とエールを送ってました。小野さんの本には今までの登場人物が結構出てくるのでこちらもすごく楽しみです。
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野良犬の値段 

2022-06-05 12:55:20 | ミステリー
百田尚樹さんの「野良犬の値段」を昨日読み終えました。

突如としてネット上に現れた、謎の誘拐サイト。「私たちが誘拐したのは以下の人物です」という文言とともに6人の男たちの名前と顔写真が公開された。果たしてこれは事件なのか…。かつてない劇場型犯罪が幕を開ける。

文庫本で読んだので、上巻は「この誘拐事件ってどう展開するんだろ?」と先が読めないのでこんな誘拐事件ってありなのかなぁと半信半疑で読んでいましたが、下巻に入るとこの事件を起こした思いとそれまでの下準備が明らかになって・・・これは面白い!と。

後半も読み手の推理を裏切る展開で楽しませてもらいました!
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