yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

僕は金になる

2019-03-28 17:30:07 | その他
桂望実さんの「僕は金になる」を昨日読み終わりました。

「ご立派」な母ちゃんと離婚して家を出た父ちゃんは、将棋の天才の姉ちゃんに賭け将棋をやらせて暮らしている。母ちゃんと暮らす「普通」の僕は、二人を軽蔑しながらも羨ましくて…。

「普通で真面目」な守くんは、だらしなくて自分のこともきちんとできないお姉ちゃんが将棋の時だけは人が変わって目がキラキラしている天才だと羨ましくてたまらない。
その姉のかけ将棋の儲けでその日暮らしを送る父と姉を諭したり心配したりしても一向にかまわない二人。きちんと暮らしてくれない二人にイライラする守だが年月が経ちいろんな経験をしてきた守は、そんな二人を温かく見守れるようになる・・・

人って大きくは変われないだろうけど、歳を経てとがっていたところが丸くなったり柔らかくなったり・・・そんな守の変化もわが身に置き換えてみると・・・なかなか丸くはなれないなぁ。
守の奥さんの菜々子さんが、お姉さんやお父さんのことを楽しい人と言って包容力があるのがいいですね。
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どんまい

2019-03-26 10:20:38 | その他
重松清さんの「どんまい」を昨日読み終えました。

どんな人生にも、打席はまわってくる-。かつての甲子園球児、要介護の親を田舎に抱えるキャプテン、夫に“捨てられた”妻と娘…。草野球チームを通して交錯する「ふつうの人々」の人生を描く。

夫の不倫で離婚した洋子と娘の香織が団地の中で募集の張り紙を見つけて入団した草野球チーム「ちぐさ台カープ」。
このチームの面々の人生を絡めてのお話はいろんな問題を絡めていて・・・親の介護、人生の終わり方、家庭の不満、単身赴任の寂しさ等など・・・ちょっとした人生の縮図を見るみたいなお話でした。
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青空と逃げる

2019-03-26 10:10:44 | その他
辻村深月さんの「青空と逃げる」を3日前に読み終わりました。

深夜の電話が、母と息子の日常を奪い去った。疑心、恐怖、そして怒り。壊れてしまった家族が、たどり着く場所は…。一家の再生の物語。

辻村さんの書かれた本には、結構女の心の奥底の妬み、嫉妬、ライバル、等などの暗い部分が赤裸々に描かれていることが多く最近はちょっと避けていたのですが、この本では小学生の男の子の心の中を丁寧に描いていてよかったです。

子供って敏感に親の気持ちや悩みや悲しみを感じ取っていて、それに対してすごくしっかりした思いや考えを抱いてるんだなぁと知りました。意外にも大人のほうが鈍感なのかもしれないですね。
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僕とおじさんの朝ごはん

2019-03-22 15:31:05 | その他
桂望実さんの「僕とおじさんの朝ごはん」を昨日読み終えました。

ぐうたらで無気力に生きるケータリング業者の水島健一。先輩の忠告も、派遣先で問われる不可解な薬の存在も軽く受け流してきたのだが、ある少年と出会い、それらと真面目にかかわらざるを得なくなり…。

読み始めて、余りにも無気力感いっぱいの健一にうんざりしていたのですが、腰痛治療のためにリハビリに通いだした病院で英樹という入院中の男の子に出会って・・・
健一のやる気のなさを見抜いて、大人びた口調で健一を諭す姿が何とも可愛くて。
英樹の朝食を精魂込めて作る健一は生まれ変わったみたいで、嬉しいんだか悲しいんだか、切ないんだか。
いろいろな問題を抱えてるストーリーですが、それをどう捉えていいのか難しいですね。

久々に涙溢れるお話でした。
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まとめて4冊

2019-03-18 09:55:19 | 全般
またまたご無沙汰してしまいました。

3月に入って4冊しか読んでいませんが・・・と言うのも花粉症が目にきていて、目の奥がゴロゴロするし涙が出るしで細かい字を読むとすごく疲れてしまいます。(思いっきり言い訳ですね)

〇 ほしおさなえさんの「銀塩写真探偵 1985年の光」
    以前読んだ「地図」を題材にした作品は好みではなかったですが、このシリーズはすごく興味惹かれるお話でした。
デジタルではない写真のことはよくわからないけど、撮影されたその瞬間に入り込めるという設定が面白いし、これからどんな問題やら謎を解いていくのかと興味深いです。

〇 辻堂魁さんの「風の市兵衛弐」のシリーズの「縁の川」
    市兵衛が修行した大阪へ・・・
    これからの展開が読めないけど、意外にも鬼しぶさんの子供が頑張ってくるのかなぁ。

〇 堂場瞬一さんの「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズの5冊目になる「影の守護者」
    支援課のお話は結構暗いので好きじゃないんですが・・・読んでしまいます。

〇 麻見和史さんの「警視庁文書捜査官 灰の轍」
    う~~んこれも地味なシリーズですね。
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