FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さて、GEAB41の続きである。

2010年に重要になってくる15のトレンド

(ここは見出しだけを訳しておく。だいたいそれでわかるはず。)

1 国家破産(アイスランド・カリフォルニア・ドバイ・ギリシャ等々)
2 米国の恐慌状態の継続
3 英国の各種の混乱状態
4 長い目で見て、金の国際通貨への復帰
5 人民元の上昇
6 雇用の喪失と社会的混乱
7 世界的地政学的転位
8 ユーロ圏における団結の順行計画
9 社会的セイフティーネット
10 貿易ブロック間の葛藤
11 投機バブル
12 イスラエル・米とイランとの抗争
13 ドル・ポンド・円(の下降)
14 米国の南米への介入
15 BRICs独自のサミット

同じく2010年に消え去っていく15の問題

1 世界的経済回復
2 グローバリゼーション
3 アメリカのリーダーシップ
4 リスボン条約(EU)
5 中国経済の奇跡
6 アフガニスタンにおけるNATOの勝利の見込み
7 中東和平プロセス
8 G20
9 米国連邦準備制度
10 減税
11 リスクのない資産としての米国債
12 ユーロ圏の脅威としてのギリシャ
13 ブラウン首相(英国)
14 すごい大統領としてのサルコジ(仏)
15 地球温暖化

そして、最後の章が「2010年から2020年の十年:金のドルへのKO勝ちにむけて」だ。従来の金価格を下げようとした中央銀行の様々な試みはついに終わり、次の各点により、金が改めて国際通貨の位置に帰ろうとしているとする。また、金の時代は、ドルの次の準備通貨ができるまで続くとする。

1 FRBが自らのバランスシートを大赤字として銀行システムを救い、その他の国もそれにならった。それにより膨大な投機資金が商品に流れ込み、金の値段を押し上げた。

2 米国の経済的混乱により、FRBはすでに「張り子の虎」化した。

3 国際通貨制度は、ドルの弱化により、頼りになる通貨を失った。それにより各国通貨が金に対して減価する時代へと入ってきた。

また、米国の金の保有量については、ちゃんと調べた調査は存在していない。ひじょうにあやふやな状況である。今後も持続的に金の上昇が続き、ドルの大きな下落の原因となるだろうとする。

以上、2010年の予測が一番堅実と言えよう。また、金の予測は、すでに多くの金投資家が述べているところとは大差ないものだ。賛否両論あるだろう。ごくおおざっぱな訳しかできなかったので、今後あちこちに発表されるものがあれば、紹介していきたい。


コメント ( 7 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (ビギナー)
2010-01-19 09:57:28
いつも拝読させていただいています。2010年のLEAP/E2020の解説はとても興味深いものですね。通貨の膨大な発行量が通貨自身の減価を招き、ゴールドの重要性が増していくとのこと。各国政府(特にアジアの中央銀行)がゴールドの買い増しを行っていることを考慮すると、現行の通貨体制に波乱が起こるのではないでしょうか。
通貨体制だけでなく、世界中の政治の不安定さから地域紛争の拡大、ひいては戦争につながるきっかけの年になる可能性もありますね。
解りやすい解説をありがとうございました。
 
 
 
関係ない話題ですが (たか)
2010-01-19 12:12:08
やまはさん、いつも興味深い話題をありがとうございます。

関係ない話題なのですが、NYプラチナのP&Fチャートと、本日のNYプラチナの価格の動きを見ますと、メジャード・ムーブしそうに見えるのですが、いかがでしょうか?

そんなに単純じゃないですかね?
 
 
 
メジャード・ムーブ (たか)
2010-01-19 18:37:21
先ほどコメントした者なのですが、メジャード・ムーブの信頼性ってどうなんでしょう?

立花薫さんの書籍では、絶対的な信頼がある!!みたいに書いてあるのですが、トーマス・J・ドーシーの書籍では、ほとんど触れてないように思います。

メジャード・ムーブの信頼性について、やまはさんの過去の体験など聞かせて頂ければありがたく思います。
 
 
 
Unknown (やまはくん)
2010-01-19 21:05:04
たかさん、

本文でも触れましたがうまく当たると非常に正確に垂直計算が働く形です。
ただ、欧米の標準的P&Fの教科書ではまったく触れられていないですし、私の経験でもダメな場合は多々あります。これだけに頼るのはかなり危険なシグナルです。ダブルトップやトリプルトップ(ダブルボトムやトリプルボトム)のブレークとは精度に大きな差があります。そのことを理解した上で採用すべきものだと思っています。
 
 
 
何度もすみません (たか)
2010-01-19 22:55:15
何度もすみません。

やまはさん、ありがとうございます。

メジャード・ムーブは、日本では、必勝法だと言われても、世界基準での認知は得ていないということなのでしょうね。

いやはや、勉強になります。

個人的には、日本の 投資家が世界を席巻する日を期待しているのですが、そのためには自己研鑽が必要だと感じています。

上昇トレンドにおけるメジャード・ムーブですし、白金は、日本主導の相場だとも聞きますし、願わくば、このまま上昇を切に願うばかりです。

今後とも、いろいろ勉強させてください。
 
 
 
Unknown (読書貧乏)
2010-01-20 00:12:20
エントリーありがとうございます。

世界を考えるにあたって最高の素材ですね。
当たるにしても、当たらないにしても。
だから、当たらないと言っている奴は馬鹿だと思います。
放っておきましょう。

このレポートには帝国主義という視点が抜けていると思います。
力のある国は力で経済成長するでしょう。
あの日本は食料が輸入できなくなら、
そこいら辺に目配せした人間は金持ちいなるかも。
 
 
 
Unknown (やまはくん)
2010-01-20 09:52:38
たかさん、

メジャードムーブの件ですが、そういう名称はあまり聞かないのですが、形としてはダブルトップブレークアウトの一種ということになります。だから、メジャードムーブといってあまり強く意識するのもなんですが、ダブルトップブレークを垂直計算すると大きく上昇する場合、と考えるなら、それはそれでひとつの型です。このあたりちょっと舌足らずでしたので書き加えます。

読書貧乏さん、

おもしろい視点ありがとうございます。たしかに、この流れから見ると帝国主義のことは重要でしょうね。推測するならおそらくLEAPとしては2020年からの世界がそういう世界だと言いたいのだと思います。今後ともご教示ください。
 
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