さて、おまちかねのLEAP/E2020の新しい号が発行された。まずはいつものように、仏語版の無料版からだ。今回は、2010年がひとつの重大な岐路となる年であることを述べ、それに対してEUがどのような選択肢があるのかについての考察を行うのが中心になっている。その他、地政学的転換として、イラン・イスラエルの核戦争の可能性、また2014年までの世界各地における地域対立の様相についてなど、なかなか盛りだくさんである。
特に、個人的に注目していたのは、例のインディペンデント紙のフィスク記者のスクープについてどのような反応があるかであるが、LEAP/E2020は、内容については予想通りであるとして、ただ、原油取引のドル停止が9年後というのが予想外で、彼らの予想では2年以内であると述べている。このあたりの考察はなかなかおもしろい。
その他、アメリカ国債の購入者が少なくなっていて、ますますFRBの購入の割合が増えていることなど、いろいろおもしろい記事がある。有料版の方が出たところでさらに詳しくレポートしてみたい。
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http://en.rian.ru/russia/20091014/156468599.html
いつもながらですが、2つ前の長期予想も大変参考になります。感謝です。
>ドル・円相場は2010年後半から11年にかけて1ドル=50円前後までドル安・円高が進む-。三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、その理由を米国経済の悪化とドルの中長期的な下落が重なる中、1944年のブレトン・ウッズ協定から続くドル基軸体制が崩壊するためと言い、世界経済はブロック化に向かうと指摘している。
宇野氏はインタビューで、10年周期の米景気は「過剰消費や金融バブルの後遺症から、2011年にかけて一段と悪化する」と語り、ドルは対円で5年ごとに底値をつけるため「次は来年になる」と述べた。エリオット波動理論に基づくと、ドル・円は戦後最安値を更新し、「ニクソン・ショック後の約40年間にわたるドル安の大底に向かうだろう」と言う。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aZ505bv9FD9k
2010年からは激動になるのは間違いありませんね。しっかりと情報を得ていきたいです。いろいろとありがとうございます。
takkunさん、
おおよそいずれの意見にも同感です。2011年にサイクルでは70円以下と言われていますし、50円はどうかと思いますが、60円台は充分に射程に入れています。
情報ありがとうございます!
基軸通貨の件についてはまた別エントリーを週末に書きたいです。金の現物問題も書いていきます。ありがとうございます。