ドル円の動きについては、日銀・政府と財務省(財務官)との間で温度差があるように見える。日銀側や政府側(財務大臣)は、円安許容発言が多いようで、それに対して、神田財務官は円安断固阻止に見える。ここ数日のドル円はそのはざまで揺さぶられていてまだ方向性が定まらない。152円がどうやら財務省の介入ラインのようなので、それを越えることはしばらく困難だろう。しばらく151円で滞留することになるのかもしれない。
中期のドル円ロングもやや縮小して、様子見中心で進んでいきたい。昔は、介入は、実務を取り扱う日銀の名前をとって「日銀砲」などと呼ばれたようだが、今は、介入を決定する財務省(国際局為替市場課・財務官が指揮する)マターであることがはっきりして「神田砲」というべきものになっている。