(mixiからの転載です。)
米国経済の実態は数値で見れば明確にどんどん悪化してます。春山氏のところでABCPの話としてちょっと触れられてますが、ここでは、元ソースで書いてみます。
これはFRBのサイトのコマーシャルペーパー残高の推移ですが(冒頭のフィールドのmonth-end levelsの推移を見て下さい)、2009年になってから下げの一途です。8月12日には1兆746億ドルにまで減少してます(サブプライム危機以来最低値更新)。
さすがに、ロイターなどもこれを論評抜きで報じてますが、こういうことはアナリストは言いませんし日経などにも載りません。しかし、米国の主要企業活動がますます減退していて資金需要が減っていることを明確に示しています。
ちなみに、日本では2009年になってからCP発行残高は横ばいかやや増加で、米国よりはいい状態であることが分かります。(日銀の資料PDFを参照)。
米国の経済の悪化の問題としては、失業率がよく取り上げられますが、お金が回っていないということとしては、このCP発行残高や、前にも取り上げた、信用乗数が相変わらず1を下回っていることなどは注目されていいと思います。
プリンティングマネーで株価は上げることができても、実体経済にはお金が回っていないということでしょう。
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