相場は下向きになっているが、ここでこのまま下げていく理由には欠けると思う。ドル円は、引きつけて買いで行きたいと思っている。
さて、ひさしぶりに図書のご紹介である。日本の為替相場の最初期の伝説のディーラーであり、かつ、60才前後となった今も、現役でトレードを続けている、チャーリー中山氏と堀内昭利氏の相場指南の本である。普通の為替本のような、こうすれば儲かるというような話はいっさいないが、相場の見方、トレードの考え方について、根本的なところでのきわめて奥深い話が展開されている。いささか脱線気味の記述もあるものの、FXでトレードをする者にとって必読の書と言っていいだろう。まあ、とりあえず、書店でご一読していただきたい。
すこしだけ、中山氏の言葉を引用しておこう。
「金利の高い通貨を買って勝ち続けた人間を僕は一人も知らない。」
「ドル円の相場は、今の値動きが続く限りは、未来永劫ずっとゼロに向けて近づいていくしかないという、外国為替市場で今まで一度も見たことのない恐ろしい相場展開になっているのだ。」
「僕は、ストップロス・オーダーは出さない。」
なお、左の欄の一番下のお勧め本にある「改訂版 東京外為市場25時 伝説のディーラー」の登場人物のうち、主人公の北原一輝のモデルが中山氏、その好敵手の海部一義のモデルが、堀内氏である。
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暴落に向けた動きじゃないですね。
暴落に向かってるのなら、スプレッドがもっと酷いことになってるはずですよ。
穏やかな下げ、というだけ。。
ちなみに予断ですが、
歳出削減と増税を比べるとき、歳出削減のほうが成績がよい、というデータがあります。
ただし、世界的な景気回復を考えると、他の国も同じように歳出削減になってくれないと難しいのだそうです。
東京とワシントンは増税議論。
失敗の事例として、1997年の消費税上げ(と、それに先立つ特別減税の廃止)、90年代の10度の「景気刺激策」といわれてますね。
1)1992年8月:総合経済対策(10兆7千億円)
2)1993年4月:新総合経済対策(13兆円強)
3)1993年9月:緊急経済対策(6兆円)
4)1994年2月:総合経済対策(15兆円)
5)1995年4月:緊急円高・経済対策(7兆円)
6)1995年9月:経済対策(14兆2200億円)
7)1998年4月:総合経済対策(16兆円強)
8)1998年11月:緊急経済対策(17兆円+減税3兆円)
9)1999年11月:経済新生政策(17兆円+介護対策費1兆円)
10)2000年10月:日本新生のための新発展政策(11兆円)
本当に10回もやってたんだ!
で、増税するといいつつ、子供手当てですか。
情けない国ですね。
厳密に言えば、スワップ狙いは現在進行形だけにまだ答えは出ていないでしょう。
88円に大きく突っ込まない限りは買いで様子を見たいです。週末はまたちょいと買い増しました。
民主党の政策はどうもちぐはぐです。ただ、鳩山よりも管の方が現実的なのは救いですが。
千葉ハムスターさん、
「買い続ける」と負けは必須ですが、たしかに、「一度買ってスワップもらい続ける」のはどうなるか。まだわかりません。gfさんの実験の推移を俟ちましょう。笑 山谷のサイクルを3回経て、15年くらいしたら正否がわかると思います。
外貨預金もすべて。
100円に到達するよりももう一度50円台に落ちるほうが先のような気がしたので。
ドル円の相場は、今の値動きが続く限りは、未来永劫ずっとゼロに向けて近づいていくしかないという、
という言葉はどういう意味なのですか?円高ですか、それとも円安ですか??
どうもそれが正解のようですね。100円よりも50円が時間的には近いと私も思います。また50円台で買いでいいのではないでしょうか。
円安ドル高さん、
別途エントリーに書いてみます。お待ちください。