NBCのサイトによると、米国のケリー国務長官が「ロシアが態度を変えてウクライナから出て行かない場合は、対露交易禁止・ロシア資産凍結・ビザ発給停止などもあり得る」と発言したようだ。
米国もさすがにメンツがあるのでとりあえず強硬な発言をしているものと思われるが、しばらくは極めて不安定な相場になりそうだ。欧米のサイトを見ると、キューバ危機にも匹敵するものという論調も見える。実際、対露経済制裁が欧米協調で行われた場合、ロシアが所有している米国債をどうするかまったく予測が付かない。
月曜朝は場合によるとドル円100円割れもあるかもしれない。ロングポジションがある方は注意されたい。今後、為替はきわめて動きが大きくなると思う。また流動性危機によりトレードができなくなる場合もあるだろう(特に新興国の通貨など)。リスク管理には厳重に注意されたい。もちろん、株価も暴落に近い動きになることが予想されるので、注意が必要だ。
| Trackback ( )
|
今回は欧米といえども喧嘩する相手が悪かったですね。
表裏の駆け引きに長けたプーチンには勝てないでしょう。ましてはダラク オバカじゃ全くお話になりません。
ロシアのアドバンテージは軍事力のみならず天然ガスパイプラインというヨーロッパを生かすかどうするかという脅しのツールにスノーデンという人質もいますし、何かあれば機密情報を暴露して世界を大混乱させるぞとも
アメリカを脅かすこともしているでしょう。
欧米も一枚岩というわけではなくガスを止められる、資源問題、アメリカに対する複雑な感情を考えるとドイツが案外ロシア側に寝返るじゃないかな。これは直感ですが。
ウクライナも予備役召集していますが、結構ロシア側に寝返る部隊も出てるんじゃないかと思います。
プーチンは冷酷に残酷に処置していくと思います。ウクライナ全土も視野にといくんではないかなと。
住民も半分はロシア系でロシア寄りな訳だしロシアにも干渉を正当化する理由が無い訳じゃない。ユーロ圏の紛争はどっちが正義とは決めつけられないものが多いですね。
確かにロシアはウクライナをたくさん持っていてもあまりいいことはないんですよね。欧米も放置なのかもしれません。
Steinさん
こういう局面はSteinさんのお得意分野ですね。おっしゃるような展開が考えられそうです。
ぽんさん
確かにもし半分になったウクライナがEUに来てもあまりメリットないですね。
よしちさん
ドル安は意外です。おっしゃるように、スイスフランについては、欧州における円みたいなものなのでこういう局面で買われるのは仕方ないですね。他のドル買いはちょっと止めましたが、スイスフランだけはプラススワップですし、しつこくロングを持っています。長い目で見て、ドル円が110円を上回ってくるまでガマンします。ドル円がさらに下がったらドルスイも買い増します。
オバマは誰が仕向けたんだってEUをつついたら、一気に失点挽回でしたが、まぁ無理でしょうな。
世界基軸通貨の裏づけは実質アメリカの強力な軍事力ですが、こいつが駄目だとなれば、ドル機軸体制も先が見えてきましたね。
以前、通貨ルーブルは大穴と書いた記憶がありますが、大穴が当たるかもしれないですね。
プーチンとオバマでは役者が違うという感がありますね。あとは、ロシアがキエフまで侵攻した場合に、オバマが逆ギレというパターンが怖いですが。
Steinさん
まったくそうですね。パックスアメリカーナは、軍事力がないと成り立たないものですから。現在の金切れは直接的にはサブプライム=リーマンショックがもたらしたものですが、これを克服できないと、超長期ではドルが弱くなるのかもしれません。