<以下の文を復刻します。>
「地取り」は死語になったのだろうか。辞書をひくと幾つか意味があるようだが、私が若いころ、教わった意味はまったく別のものだった。それは事件や事故が起き、聞き込み捜査や聞き込み調査をすることを地取り(じどり)と言ったが、最近はあまり使われないようだ。この「地取り」は専門用語・業界用語のたぐいだが、私にはいまだに忘れられない言葉である。ここで、いつもブログでは“ . . . 本文を読む
〈2002年1月に書いた以下の記事を一部修正して復刻します。〉
現行憲法の精神の中で、最も個人にとって重要なものは「基本的人権」であろう。我々は戦後の教育でその重要性を徹底的に教えられてきたと思う。 そして、政治的にはその上に、「国民主権」が高らかに謳われている。いずれも侵されてはならない、民主主義の貴重な原理だと思う。 あのフランス大革命の「人権宣言」以来、この民主主義の原理は脈々と今日ま . . . 本文を読む
<2012年4月に書いた以下の記事を一部修正して復刻します。>
私はいまgooのブログを使っているが、実は2月23日にヤフー(Yahoo!)のマイブログを「全面削除」されたのでこちらに移ってきたのである。ヤフーのブログを全面削除されたのは、私の記事が音楽著作権を侵害したという理由からだ。この件について、Yahoo!ブログカスタマーサービスより以下のようなメールが届いた。参考になると思うので、紹介 . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します。>
以前、表題の句をもとに「俳句は芸術なのか?」という一文を書いたことがある。そこで、一部修正を加えながらもう一度書き直してみたい。
田捨女の彫像(兵庫県丹波市)
「雪の朝 二の字二の字の 下駄のあと」
この俳句に接すると実に爽やかな気分になる。雪の朝の情景がすぐに目に浮かんでくるのだ。私も子供の頃はよく下駄をはいて、雪が積もった庭を歩いたことがあ . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します。>
テレビを見ていたら「デジタル教科書」のことをやっていた。詳しくは見なかったが、近いうちにそういう時代が来るという。教科書というのはあくまでも「図書」だから、デジタル教科書というのは少し語弊がある。要するに「タブレット」などを使った“教科書”のことである。断っておくが、私はITやメカに詳しくない。そういうものに素人の老人だ(笑)。 しかし、そう . . . 本文を読む
過去の作品をまとめる必要が出てきたので、この場を借ります。ご了承ください。
http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/fa3d318cd8446de1b3ed0afe12daf192http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/37324dae98096a0188d14c08ad1931efhttp://blog.goo.ne. . . . 本文を読む
さて道成寺の僧たちですが、安珍と押し問答を続けているうちに、だんだん彼を哀れに思うようになりました。特に安珍と顔見知りの数人の僧は、なんとかしてあげようと言い始めたのです。同じ仏道に帰依する身なので、他の僧たちもついに安珍をかくまうことに決め寺の境内に案内しました。ところがその時、大蛇に化けた清姫が石段をはい上がってきたのです。この異変に気がついた門番の僧は、あわてて皆に報告しました。僧たちはどう . . . 本文を読む
山寺で休息をとった安珍ら4人は、その後、清次の館がある中辺路(なかへち)へ戻るかどうかで議論になりました。安珍とメフィストフェレスはこのまま先に向かいたいと言いましたが、ドン・キホーテとハムレットはこれに強く反対しました。とりわけ、ドン・キホーテは声を荒げて安珍らを叱ったのです。「安珍よ、このまま国へ帰るのは卑怯だぞ! 清姫殿に自分の気持をはっきり伝えたらいいじゃないか。男らしく振る舞え!」友の叱 . . . 本文を読む
こうして、晶子が安珍を出迎えに行くことで話が付き、みんなはこれで一安心といった様子を見せたのです。しかし、この頃、安珍らの一行に微妙な“変化”が現われました。熊野三山のお参りが終わると、ドン・キホーテとハムレットは、せっかく熊野へ来たのだから、もっと他の場所も見て回りたいと言い出しました。那智の滝などをゆっくりと見たいと言うのです。もっともな話ですが、安珍とメフィストフェレ . . . 本文を読む
「ご両親はなぜ隣り村へ行ったのですか」安珍は疑問に思っていたことを尋ねました。清姫はしばらく返事をしませんでしたが、やがてはっきりと答えました。「両親は私たちを2人だけにしておきたかったのです。私からもそうするようお願いしました。安珍様、どうぞ私の気持を察してください。今夜という今夜 あなた様のお心を聞いて、私の身の振り方を決めたいと思います。一生、私を連れ添っていくとおっしゃってください!」清姫 . . . 本文を読む
清姫はしばらく考えていましたが、やがて口を開きました。「ヒュパティアやベアトリーチェの言うことは分かるわ。近いうちに両親にも話そうと思うの。安珍様は私をお嫁さんにもらいたいと言っているので、きっと両親も分かってくれると思う。もし、婿養子でなければならないとしたら、その時は安珍様とじっくりと相談するわ。みんなも私を助けて」清姫は自分の気持を正直に明かしました。でも、婿養子と言っても安珍が快く還俗(げ . . . 本文を読む
<空想、夢想、幻想、妄想の物語・2013年10月19日スタート>
むかしむかし、今から1000年以上もむかしのことですが、奥州の白河という所に安珍(あんちん)という若い僧がいました。安珍は年のころ23~4歳ぐらいでしょうか、毎年、紀州の熊野権現(くまのごんげん)に山伏姿で参詣していました。そして、この年もお参りする時期がやってきたのです。安珍にはハムレットとドン・キホーテという親友がいましたが、 . . . 本文を読む
1915年(大正4年)に発表された歌謡曲で、人気女優の松井須磨子が歌って大ヒットした。そして戦後、黒澤明監督の映画『生きる』で主人公がこの歌を口ずさんだことから再びヒットし、多くの歌手がカバーしている。メロディー(作曲・中山晋平)も素晴らしいが、吉井勇が作った歌詞がなんとも情感豊かで、大勢の人に愛されている。純日本的な歌謡曲の傑作と言えるだろう。多くの歌手の中から、加藤登紀子さんのものを選んでみよ . . . 本文を読む
<コロナ禍に揺れた昨今だが、2011年7月に書いた記事を思い出したので、一部修正して復刻します>
中国の温州で起きた高速鉄道事故は日本でも大きく報道されている。少なくとも39人が死亡、192人以上が負傷したというから大変な事故だ。事故の詳細をここで述べるつもりはないが、日本人から見ると、信じられないような驚くべきことが相次いでいる。 なにしろ、脱線事故直後に問題の車両を穴に埋めたり、わずか1日半 . . . 本文を読む