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「魂の法則」 ヴィセント・ギリェム著~自由意志の法則

2019-09-14 21:54:04 | 魂の法則

  https://www.uv.es/vguillem/Tamashii_no_Housoku.pdf (日本語訳全文)

「魂の法則」 ヴィセント・ギリェム著~自由意志の法則

P87~P92

(P87~P92)

*多くの説明の中で、自由意志を、尊重すべき重要なものとされていま すが。

 その通りだ。

*でも、厳密に言うと、自由意志とは何でしょうか。

 魂が、自分自身でしたいことを決められる能力だ。

*それでは自由意志を尊重するのが、なぜそんなに重要なのですか。

 それが基本となる「魂の法則」の一つで、魂の進化向上の支柱となる からだ。

*では、「自由意志の法則」とは何ですか。

 「魂の法則」の一つで、魂には自分自身で自己の運命を選ぶ自由があ る、とするものだ。

*なぜ、自由意志によって、魂が進化向上するのですか。

 なぜなら霊的な進歩は、本人自身の決断でそれを心に誓った時、つま り何の強制・強要もなく、魂の自由意志で進歩しようと決めた場合にの み、本物となるからだ。

*なぜ、そうなのですか。

 進歩が強いられたものなら、強制または強要していたものが失われる や、魂は元の状態に戻ってしまい、あてがわれた環境には順応できない からだ。

*「自由意志の法則」が「魂の法則」なら、なぜ地上ではこれが適用さ れていないのでしょうか。

 適用されているよ。「魂の法則」は、各魂の真髄に刻まれている。 魂には、常に幸福を求めるように駆り立てる力があって、幸福を追求 することによって進化する。魂は本質的に自由な存在なので、愛がなけ れば幸せになれないように、自由でいられなければ、霊的に完全に幸せ でないのだ。 神が魂に自由でいることを望まなければ、奴隷であっても幸せでいら れるような性質に創ったことだろう。しかし、実際は、全くその逆なの だ。すなわち、魂は、どのような形であろうと隷属していると不幸なの で、自由であるために創造された、と結論づけられる。宇宙のどこでも そうであるように、地球でも、魂は自由なのだ。

*しかし現実には、僕たちの惑星の大半の人は、自由に行動するどころ か、無理をしてやりたくもない事をしたり、そうするように強いられた りしています。

 全くその通りだ。君たちの世界ではそうなのだ。 大多数の住人がほとんど進化していないために、「自由意志の法則」 は、いつも守られることがない。それは、人がまだこの法則を知らない せいか、自由意志を尊重するには我欲の放棄が不可欠なので、故意にこ の法を尊重したくないかのどちらかだ。 霊的学習の狙いの一つに、他者の自由意志の尊重があるが、自分の自 由意志も尊重しなければならないのだ。

*「自由意志の法則」は、もっと進化した他の世界では、住人側から理 解され、尊重されているのでしょうか。

 その通りだ。これは、宇宙レベルの「魂の法則」なのだから。 そして、それらの世界では、他の「魂の法則」と共に、自由意志の尊 重が重視されるがゆえに、君たちのよりもずっと幸せなのだ。

*彼らにこちらに来て、幸せの秘訣を教えてもらえませんか。

 進化した魂は、「自由意志の法則」を理解し尊重し遵守しているがた めに、進歩が少ない魂が住まう世界と関わる時は、特に、この法則に違 反しないように非常に気を遣うのだ。 害を与えるつもりがなくても、関与し過ぎると、進歩の遅れた魂や文 明がより高度なものに依存してしまい、その惑星の進化を停滞させてし まう。 そのため、霊界や高次の世界から下級界に与えられる援助は、いつも とても精妙でなければならず、絶対に要請側の意に反してはならず、そ の自由意志を無理強いしてもならない。それぞれが、支援を受けて成長 したいという意志表示をする必要があるのだ。

*問題の焦点がはっきりしないのですが、分かり易く例を示して下さい ますか。

 いいだろう。高度な世界から地球に人がやって来て、皆がその人の能 力を認めて、地球の政府を明け渡し、全ての問題を解決してもらおうと 決めたと想定しよう。 その出身地では、魂の諸法が理解され、動物を尊重し、その殺傷を禁 じ、菜食主義であったとする。そのため、その人が、そのやり方を模倣 し、狩猟や闘牛、肉の消費などを禁止する動物保護法の奨励を決めたな ら、君たち地球人は、自ら進んでそれを放棄するだろうか?

*どうするか、分かりません。賛同する者も反対する者もいると思いま す。

 どんなに甘く見ても、現状では人類の80%以上が、その方策に反対す るだろう。そして新しい法律の導入を阻止しようと、地球上で、酷く暴 力的な抗議運動や反乱が起きるだろう。 ジレンマに陥った主導者は、どうすべきであろうか? 人民を満足させ るために、自分自身の信念を放棄すべきか、またはその反対に、大多数 が反対しても法律を押しつけるべきだろうか? 最初の選択をすれば、自分の意に反したことを行う必要があるので、 自分自身の自由意志に背くこととなる。二つ目を選べば、民衆の意に反 する法律を課すので、彼らの自由意志に背くことになる。

*それは、解決策のないジレンマですね。

 実は解決法はあって、現にそうなっている。つまり君たちの世界では、 進化した者が統治していない、ということだ。 君たちレベルの世界で、実際に進化した者が政治の要職に就いていな いとしたら、それは単に、君たちの大半が彼らに指導されたくないか、 それとも、その改革案を受け入れたくないからなのだ。そして彼らも、 強制しても無駄なことを知っているので、自分たちの意志を強要しよう としない。 君たちの惑星の歴史では、ある程度正直な者たちが権力の高職に就い て、より良い方向に舵取りをしようと試みたケースが数多くあった。そ れなのに、どうなってしまったろうか? 短い期間しか存続できなかった のだ。周囲の者が、彼らを排除してしまったのだ。 だから進化した魂は、助言を与え、強要せずに手本を示して説得する に留まり、それぞれの人が、納得したものを選ばなければならないとい う訳だ。

*地上に「自由意志の法則」を適用して、進化した世界のように、僕た ちがそれを守ることを決意したとしたら、どんないいことがありますか。

 隷属・強要・抑圧・懐柔・傷害のあらゆる形態がなくなるだろう。 進化した存在は、絶対に他者の生命の権利を侵すことがない。それゆ え、戦争や死刑、殺人や堕胎など、他人の命の権利を侵害する行為はな くなるだろう。子どもや大人への暴力や性的虐待もなくなるだろう。よ って幼児偏愛・強姦・売春や、他者の意志を捻じ曲げたり強要する性行 為 ―特にもっと弱く無防備な場合― の全ての形態が消滅するだろう。

 思考や感情の自由な表現を阻む全てのものが消えるだろう。よって、 検閲、操作、詐欺、弾圧や誘拐も存在しないだろう。 人種・宗教・文化・経済・政治やその他の違いから、他人への抑圧・ 攻撃・統制・暴力を正当化する利己的な宗教・哲学・学説は、どれも消 滅する。それゆえ、人種差別、全体主義、ファシズム、宗教的狂信、軍 国主義、帝国主義、資本主義なども、少数の者の利得がその他大勢の苦 悩の上に成り立つイデオロギーなので、なくなるだろう。 魂を強要して隷属させる形態は、それが物的であろうと精神的なもの であろうと、どれも失敗に終わるだろう。 なぜなら、魂の内面は、隷従させられるものに反抗し、遅かれ早かれ、 自由を求めて全力で戦うからだ。魂の「自由意志の法則」を尊重しない 教義・宗教・イデオロギー・政治及び経済体制の、どれもが不安定で短 命なのはこの理由による。一方、「魂の法則」に基づいたものは、安定 しており永続的だ。 家族の輪の内外を問わず、親が子をまたは子が親を、夫が妻をまたは 妻が夫を、上司が従業員を、強者が弱者を、奴隷化したりや肉体的・精 神的に虐待することは、全てなくなるだろう。 他の生き物に苦痛を与えたり殺したりする趣味や気晴らしは、どれも なくなる。特に高等哺乳類など進化が近い存在に対する、闘牛、狩猟、 釣りや、発展国での畜産など、それをしなければ人間の生存が脅かされ てしまうと反論できないような行為はなくなるだろう。

*でも、法則に従うには、それを知るのが大事ですよね。どうすれば興 味のない人たちに、何らかの形で強要せずに、教えることができるので すか。登校を拒否する反抗的な子どもに、学校に行くよう強制するのと 同じようにする必要はないでしょうか。

 「自由意志の法則」を守るのは、魂が自由に決断することを尊重する ためだ、と言ったばかりだろう。どんなに霊性の高い法則でも、それを 押しつけてしまえば、法則自体に違反することになるので、本質的にそ うできないのだ。 強要するのは、最善策ではない。くりかえすが、押しつけたり強制し て得られたものは、強制力がなくなると、失われるのだ。魂は本来の姿 に戻ってしまい、あてがわれた環境には順応できないのだ。

 輪廻転生をして前世の記憶を忘却するのは、まさしく、魂が自由意志 を経験し、何の規制も受けずに自分の力で進化するためのものだ。その こと、つまり前進するか否かや、進歩するための試練の種類を決めるの は、魂自身の自由であることは、前に充分話しただろう。 君が言った、子どもと学校の例に関しては、霊的に最も進化した教育 の潮流では― それは君たちの世界にも届いているが ―学習を退屈なもの ではなく魅力的にして、強制せずに子ども自身の能力を刺激する方法を 模索している。義務ではなく熱意、それが、子どもが学ぶ一番いい方法 だ。

*それなら、どれが、「魂の法則」を教える正しい方法でしょうか。 

 唯一の方法は、手本を示して説得することで、それが地球に転生した 高次の存在が行ったことだ。 私は、「愛の法則」や「自由意志の法則」、その他の「魂の法則」を 教えるために地上に転生した、イエスや仏陀やクリシュナ、ゾロアスタ ー、アントリオンや、他の神格者など高次の者のことを言っているのだ。 彼らは、法則を個人的に適用した自分自身の生き方で、魂の諸法と協 調した生活の手本を示した。しかし、それを真似するように人を強要す ることは決してなかった。

*イエスの信奉者だとされる人たちには、「自由意志の法則」は、きち んと伝わらなかったようですね。暴力や強制や恐怖を通して、自分の信 仰を、他者に力づくで押しつけたのですから。宗教裁判や十字軍を行っ た、カトリック教会を指しているのですが。

 それは、信奉者たちが、授かったメッセージのレベルに達していなか ったのだ。しかしそれは、イエスやその他の神格者のせいではなく、総 体的に進化が乏しい君たちの世界の我欲のせいで、それが特定の人たち に元は真実であった教えを独占させ、他人を支配し操るために、教え自 体を歪めてしまったのだ。 押しつけたり強要する宗教や信仰は、魂を進化させることなどできな いし、真実だとも、神や高次の霊性と調和しているのだとも考えられな い。「自由意志の法則」を破る者は誰であれ、神の仲介者であろうと、 神の意向に沿う者とも見なすことができないので、時間が経てば、成す 術もなく地上から消えるであろう。しかし、それはかなり大事な話にな るので、別の機会に特別に扱おう。

*でも、高次の存在が関与してくれたにも関わらず、この世界で、物事 が大きく改善されたようには見えないのですが。

幾らかは改善されたよ。過去の時代には、人間が食用に、家畜のよう に飼育されたこともあったが、今の君たちには、嫌悪すべきことに思え るだろう。今日地上では、事実上、人肉食は淘汰された。 合法的な奴隷制度が存在し、全世界で奴隷の売買が行われていた時か らまだ二百年も経っていない。現在では別の形の隷属化が存在するとは 言え、少なくとも合法的な奴隷制は全ての国々で追及され罰せられたの で、法の陰に潜んでいる。 世界ではまだ複数の地域で、宗教上の理由から迫害されることもある が、激しさも残虐性も緩和され、宗教改革以前の欧州では想像もできな かった信仰の自由の権利を保障する法規が、多くの国に存在する。 懲罰の方法としての死刑は、多くの国で廃止された。 国連のような国際組織で、人権宣言憲章が草稿され承認されたことは、 それが実際に遵守されている訳ではないが、蹂躙できない基本的権利に 同意できる進化した魂が、君たちの惑星にも存在するのを示す明確な例 だ。 その中では、自由意志の行使を保障する権利がはっきりと具体的に記 載され、人類の自由意志を侵害するものを阻止する行動を確約するよう、 諸国に要請している。 それゆえこの憲章は、「自由意志の法則」が上手く応用されたもの、 と見なすことができる。十戒の中でも、「殺すなかれ」「盗むなかれ」 のように、自由意志に言及した戒律が幾つかある。 しなくてはならない事がまだまだ沢山あるとは言え、過去の時代の状 況と比較すれば、進歩しているのだ。

(P87~P92)


 

(作者あとがきをご覧ください)

 

https://blog.goo.ne.jp/y-hne/e/d644c9fe4a68408429a35f4b1e30b3ea

 

♬著者ヴィセント・ギリェム氏は、広めることを希望していますので、抜粋して投稿しています。氏および翻訳者のご厚意に感謝いたします。

 




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「魂の法則」ヴィセント・ギリェム著~(進化した文明とは)

2019-09-14 13:40:14 | 魂の法則

 https://www.uv.es/vguillem/Tamashii_no_Housoku.pdf (日本語訳全文)

 「魂の法則」ヴィセント・ギリェム著~ (進化した文明とは)

(p80~P85)

(p80~p85)

*地球が経験するかもしれない進化の大飛躍についてお話し下さったの で、その素晴らしい未来のことをもっと詳しく知りたいです。でも、現 在の地球と人類の悲惨な状況からみると、それは随分先のことのようで、 正直言えば夢物語に思えます。

 実現しそうにないその未来こそ、何十億もの惑星では現実なのだ。確 かに地球と人類の現状は嘆かわしいものだが、二三百年の間に物凄い展 開があり得るのだ。例を挙げようか? 人類の科学技術レベルを、西暦1800年当時と2000年とで比較してご らん。本当に驚くべき進歩を遂げた。しかし、君が二百年前に遡って当 時の人びとにそのことを話したとしても、誰も君を信じようとはしない だろう。だから、人間が、知的・物的発展に注ぎ込んだのと同じ意志力 と熱意を、霊的進展に応用したとしたらどうなるかを、想像して見たま え。 地球は今、霊的覚醒の時代を生きている。覚醒したいと願う魂が全員 目覚めて実行に移せば、物事は急速に変わるだろう。

*そうでしたら、僕たちが手本や模範にできるか、「愛の法則」に沿っ た進化した文明ではどのように暮らしているのかお話し下さい。

 喜んで。ちょうど、君たちより一段または二段上の進化レベルの文明 について話そう。それ以上進んだ文明での暮らしを話したとしても、君 たちには理解し難いだろうからだ。いずれにしても、完全に同一の文明 はないのだと思っていなさい。 だが、進化した文明全てに共通する事柄はあり、それは精神面に関係 するので、そのことについて説明しよう。中でも最も重要なのは、それ らの文明が個人及び集団の霊性進化の工程を自覚していることで、全力 を向けて、個々の住人や人類全体の霊的進歩に務めているのだ。そのた め、全ての規則や法律、政治や資源管理の形態などは、「愛の法則」や その他の魂の法則に感化されたものだ。 結果的に、憎しみも、個人や集団のエゴも、いかなる暴力も存在せず、 誰にも虐待されることがない。ゆえに、戦争やテロや犯罪行為は一切存 在せず、皆が兄弟だと認め合っているので、殺人・売春・誘拐・独裁 制・軍制・奴隷制もないのだ。

*まるでユートピアです。それで、どのようにしてそれを成し遂げたの ですか。

  自分本位の考えは破壊や苦悩しかもたらさず、真に幸せになる唯一の 方法は愛すことだ、との結論に達することができたからだ。そして、彼 らは、愛を育てることと心の中のエゴを徐々に除去することに全エネル ギーを注ぎ、その世界を調和のとれた暮らし易い我が家へと変化させた のだ。 しかし、そこに到達するまでにバラ色の道をたどれた訳でなく、困難 な進化のプロセスを経てきたのだ。彼らも自分たちの利己的な行為の結 果を味わわねばならず、君たちのような苦難をなめなければならなかっ た。 利己的で愛が欠如している道を通ってはどこにもたどり着けないとい うことにどれだけ早く気づけるかが、どういう世界になるかの違いだ。

*彼らの政府と政治・経済の構造についてお話下さいますか。

 通常、どの惑星にも惑星全体の政府がある。地域ごとに歴史的独自性 を保持し、中央政府に組み入れられている自治体はあるものの、独立し た政府を持った国家や民族という区分は存在しないのだ。 中央政府は、公共の福祉を達成するために惑星の住人の必要性に応じ て、生産手段の管理と運営をする。要するに、多くの人を犠牲にして一 部だけを優遇する利己心がないので、民間企業は存在しない。したがい、 企業利益を維持するために広告を通して、製品を消費するように過度に 煽る必要性もない。 特定の消費財を購入できるように、労働時間に見合う労力の価値を測 量する方法はあるが、それ自体に独立した価値があるお金そのものは存 在していないので、銀行や証券などの投機的金融事業を通して利潤を追 求する経済活動は排除された。それゆえ、インフレーションも通貨の切 下げ・高騰もなく、利子という概念も存在しないのでその増減もなく、 経済は非常に安定している。 ある製品の代価が変化するとしたら、それは生産に必要な資源の保管 量だけが原因だ。しかし、事前に準備を整える能力が優れているので、 特定の原料や枯渇燃料の依存からは脱却している。環境をとても大事に するので、汚染しない再生可能エネルギーを徐々に適用した。それらは 僅かな残留物しか残さないが、それもほとんど 100%再利用される。 社会面では、食糧・住居・教育・仕事といった最低限の権利は、単に 生きているだけで誰にでもその権利がある。したがって、飢えも「ホー ムレス」も、ローン・貧困・失業・未就学も存在しない。住民たちの物 的生活レベルはかなり快適で、惑星全域のどんな場所でも住人でも似通 っている。これらの惑星の住人には我欲がないので、富や物的財産を蓄 積したいという気持ちがないのだ。

*働くとしたらですが、人びとは何に従事するのですか。

 大多数の人は公益のために、教育や科学・テクノロジーの研究に従事 し、全地域の全住人の生活レベルを可能な限り改善させ、個人と集団の 霊性進化を促進させようとしている。 第一産業と第二産業、つまり農業と工業で一番負担となる労働は完全 に自動化されており、専門家の仕事は生産過程を監督することとなる。 一日の労働時間は君たちの惑星よりもずっと短いが、不快な仕事に就く 者も才能が活かされていない者もいないので、ずっと生産的だ。また、 自分の仕事で公共の福祉に貢献するのが皆の喜びなので、他人に食べさ せてもらうような怠け者は一人もいない。 さらに、社会形態自体が製品を宣伝する必要がないので、地球に存在 する売買に関わる販売業や広告業などの特定の職業は存在しない。必要 とされるものだけが生産され、もっと多くまたは少なく消費しろとプレ ッシャーをかけられることもなく、各人が相応分を取る。 結果として流行は存在しないので、消費の傾向が気ままに変わること はなく、住人の健康や内的・外的な健全性が向上するより良い製品がで きた時だけに変わることになる。余計な活動を取り除けば、個人として も物質的・破壊的で利己主義な活動に従う必要がなくなるので、世の中 は、テクノロジーにおいても霊性においても急速に進歩できるのだ。

*説明を聞く限りでは、地球上の複数の国での共産主義または社会主義 の経済システムに似ているようです。

 幾つかの点においては確かにそうだ。

*でもこのシステムは、地球では完全な失敗に終わったのです。

 社会主義を導入した地上の国々では、暴力でそれを強行し、精神的な 概念がなく物質面だけに基づいていたことを考慮すべきだ。その一見し た集団性にも関わらず、実際には、不平等を生み出す基となる各人の我 欲が、自己のイデオロギーを他者に押しつける優勢な階層を出現させて いたのだ。 社会主義が本物となり機能するためは、物質面だけでなく精神面でも そうする必要があり、各自が納得して採り入れなければならない。君た ちの世界で起こったように、力づくでの強制によってではいけないのだ。

つまり、各人の心から我欲を根絶して愛に置き換えなければならず、そ うして初めて、内面の変化の論理的な結果として、集団レベルでの物的 な変化が自然に現れるのだ。地上の利己的・物質的で無神論な社会主義 に対して、これらの世界では「精神的社会主義」と呼べる生き方をして いる。

*それで、政府のシステムはどのようになっていますか。民主制や共和 制や王制などなのでしょうか。

 これらの名称ではどれも適切に定義をすることができない。これは、 最も進化した者たちの政府なのだ。叡智と愛において一番能力のある者 に、最も責任を与えるのだ。 *地上に、それと似たような政府がありますか。 一番似ているのは、長老会議を行うアメリカンインディアンの部族の ものだ。

*統治者はどのように選ばれるのですか。

 それは各惑星で異なる。通常は、様々な分野の代表者からなる色々な 審議会があって、その中での理事の投票によって調整役を決める。この 調整役は交代制であったり、任期が長期に及ぶなど、惑星により様々だ。

*どうやってこれらの閣議の一員となるのですか。

 幼児期に示した能力によって、特定の人に、指導業務に焦点を当てた 教育を施す。そして、その能力が開発されていくに従って、段々と責任 が大きい職に就き、幹部の役目の要請に応じるのだ。

*政府が階級組織化しているようで、余り民主的な制度には見えません。 人民が選出するのではなく、上層の人たちが自分たちの後継者を選んで いるように思えます。

 これらの世界の人びとは、政府が最も賢く愛情深い人びとの手中にあ ると知っているので、この政府の形態に合意している。 統治者には、君たちの世界のように、支配したり抑圧したり権力を濫 用する意思などなく、全くその反対なのだ。彼らは、同胞の進化を助け るチャンスだと思い、自分の能力の最大限を発揮するのだ。統治者は、 富や特権を積むために権力にしがみつく気は毛頭ないが、思いもしない だけではなく、そのような役職に就いても、他の住人と比べて何の特別 な恩典もないのだ。しかも、市民全体に影響を与えるような決定は、国 民投票でなされる。

*少数の選ばれた者だけが統治できる寡頭政治に思えますが。

確かに、それらの世界では、誰もが統治業務に参加できる訳ではない。 だが、地球では権力エリート階層は、最も裕福で経済的な支配力を持つ 家族で構成され、一般的に霊性が低く極端に自我が強く、権力と富に野 心を燃やしているが、これらの世界では正反対なのだ。指導権はまさに、 最も我欲が少なく、最も愛のレベルが高く、一番謙虚で智慧のある者た ちに与えられるのだ。

*それでも、同じ人たちが余りにも長い期間統治をする、階級制度化し た政府組織に見えます。

 君がそう見るのも無理はない。地球では、権力の座に一定期間いた者 は、最初はそうでなくても腐敗してしまい、自己の利益や特定の支配グ ループのためだけに権力を行使するので、君たちはその他の者が損害を 被るのを見慣れてしまっているのだ。だが、あちらの世界ではそうでは ない。

*まだはっきり分かりませんが。

 それでは、理解できるように君自身の世界での例を挙げてみよう。 君たちの世界ではある人が医者になるには、何年間もの専門教育が要 求され、最低限の経験を積んだ後に専門家であることを証明したり、大 変厳しい倫理上の規範を守る約束をしなくてはならない。こんなにも準 備をした後で、四年毎にポストから外されるとするなら、それは大変な 無駄となる。君が盲腸を患って手術を受けなければならないと想像した まえ。今話したような人が外科医であって欲しいと望むかい、それとも 外科教育を受けていない人の中から執刀医が選ばれる方が好ましいの か? 君たちの世界は後者の例のように、良心の呵責のない人が誰でも統治 任務に参入できるようになってしまっているのだ。だが、進んだ世界で は、君たちが医者に要求するのと同じように、経験があり特定の愛のレ ベルに達していることを実際に証明してみせるよう、統治者に要求する のだ。

*それでは、民主主義が進んだ政治形態だとは思われないのですか。

 私の説明の仕方が悪かったのかもしれない。 特定の人に強制されることなく、人びとに政府を選ぶ力があるという 点は、霊的にはやや進歩している。実際、先ほど説明した内閣は、それ らの世界の市民に自由に選出されたもので、新たに導入される重要な変 革には必ず会議と住民の賛同が必要だ。

 しかし往々にして、代表者を選ぶために定期的に選挙をするというこ とが、自由で民主的であることにはならない。もしかすると、裏で権力 を操る者たちにとって都合のいい者の中から、候補者がある程度事前に 選出されているかもしれないし、他を虐げて特定の政党をひいきする宣 伝がなされているかもしれない。スターリンとヒトラーが候補者である 選挙ならどう思うかね?

*白紙で棄権した方がいいでしょうね。

 ともあれ、地球の政治家層に蔓延する腐敗レベルを見る限り、同じ人 を長い間権力に就かせておくのは好ましくないので、君たちの世界では 今のところ、定期的な選出制度が一番進んだ政治形態だろう。

*待ってください。裏で権力を操る者たちについて何か言われていまし たが、それはどういう意味ですか。

 時には政治の要職にある者が本当の統治者ではなく、取り替えのきく 操り人形に過ぎない、ということに気づくべきだ。定期的に選挙をした り野党が存在すると見かけ上は民主主義に思えるが、それは、人びとを 無知蒙昧に放置したまま搾取し続ける目的しかない、エリート層の独裁 の隠れみのに過ぎないのだ。

*教育はどんなですか。

 精神・頭脳・身体を総括して能力の最大限まで育成し、才能に応じて 各人を指導する。これらの世界では、五感以外の知覚能力が大変発達し ているので、そのお陰で教師も生徒をずっと良く理解し、個々の力量や 才能や関心事を知ることができる。学業教育以外では、透視力・テレパ シー・念動力など君たちが容認しないような個人の可能性を開発し、そ れによって生徒は高次の霊性との繋がりを発展させようとする。

*それで、どんな信仰を持っているのですか。

 宗教自体は存在しない。宗教を、特定のドグマを信じ特定の規範を強 要する、司祭や教義で構成された組織で、何らかの形でそこに入会しな くてはならないもの、と理解するとしたらだが。 先にも言った通り、彼らは、霊的な真相、各人の起源と目的地、宇宙 を司る諸法則を明確に自覚しているのであり、それが惑星で実施される 教育・経済・政治などの活動に反映される。

(P80~P85)



(作者あとがきをご覧ください)

https://blog.goo.ne.jp/y-hne/e/d644c9fe4a68408429a35f4b1e30b3ea

♬著者ヴィセント・ギリェム氏は、広めることを希望していますので、抜粋して投稿しています。氏および翻訳者のご厚意に感謝いたします。




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「魂の法則」ヴィセント・ギリェム著~他世界での生

2019-09-14 13:03:48 | 魂の法則

 https://www.uv.es/vguillem/Tamashii_no_Housoku.pdf (日本語訳全文)

 「魂の法則」ヴィセント・ギリェム著~他世界での生

 P74~P79

 

 

(p74~p79)

 他世界での生

*最初に、万物の生命を包括する計画のことや、各惑星に対応するアス トラル球体のことなどをお話し下さいました。...しかも、あなたの 回答の多くに、「進化した世界で」起こることについての付け足しがあ ります。まだ取り上げられてはいないのですが、以上のことから、他の 惑星には知的生命体がいるのだと推察するのですが。

もちろんだ。宇宙は広大だ。宇宙全体には、絶えず進化し続ける無数 の魂がいて、完全性を目指して進むために物質界で転生する必要がある。

*どうして、地球外の文明や人類が存在するという確固たる証拠がない のですか。

進化レベルが君たち以下、または同等の文明では、他の世界に旅した り交信したりする科学技術の手段を、まだ持ち得ていない。 また、より進化した人類は、君たちの惑星を訪れて交流する能力があ ったとしても、君たちの進化に干渉しないように心がけていて、もっと 精妙な方法で関与している。 それでも、よその世界の存在からコンタクトがあった証拠は、大変古 い時代から数多く存在し、多くの文明の聖典に記載されている。当前だ が宇宙人という呼び方ではなく、神々とか神の使者としてね。現在でも、 今の君たちの科学技術の成果を大幅に凌駕する移動能力を持つ宇宙船の 目撃例は無数にある。また、君たちへの支配権を失う恐れからどの政府 も隠そうとしているが、よその世界の存在とコンタクトしたという人び との証言も無数に存在する。

*あなたが、より進化した人類と言う時は、テクノロジーの面でもっと 進化しているという意味ですか。

霊性面で、もっと進化している人類という意味だ。もちろんテクノロ ジーの面でも君たちよりもずっと進化しているが。

*技術面では進化しているのに、霊性が僕たち以上に進歩していない人 類とか文明もあり得ますか。

そうだ、実際に存在する。だが「愛の法則」に従っていなければ、科 学技術を内紛や近隣の文明に対して悪用して、結局は自己破滅してしま うのだ。 愛と自由意志の尊重を基盤に築かれた文明だけが、破壊活動には時間 も資源も労力も浪費することなく、建設に専念するので、永続するのだ。このように結局は、霊的に進化した文明の方が、科学技術面でもさらに 進歩しているのだ。

*「愛の法則」に従わずに自己破滅してしまった文明に住んでいた魂は、 どうなってしまうのですか。

すでに言ったように魂は不死だから、もちろん、霊的次元で生き続け る。文明が破壊され遺物となった跡に転生して、進化を続けるのだ。 その惑星が完全に破壊されてしまった場合は、転生が可能となる自分 の星に似た別の惑星のアストラル次元に移転させられるのだが、これは 君たちの世界で、都市が洪水で壊滅した場合に危険の少ない地域に生存 者を収容するのと同じことだ。 通常、最も進化が遅れている者は、生存環境がずっと苛酷なさらに後 進の惑星に移動させられ、一度は手にしていたのに維持できなかったも ののありがたみに気づくように学ばされるのだ。

*それでは、他の惑星出身の魂が地球に転生したり、逆に、地球のもの が別の惑星に転生することもありますか。

それはあり得るし、破壊された惑星のような極端なケースだけではな い。自己の進化レベル以上の惑星には転生できないという制限つきだが、 ある惑星から別の惑星への定期的な魂の移行は起こる。 移行できる星は、自分の出身惑星と同等か下のレベルでなければなら ないのだが、自分のレベルよりも後進的な惑星の場合には、同時に、波 動対応の問題が生じる。つまり、進化した魂が下位の惑星に転生する時 には、その星特有の肉体に顕現できるように、自分のアストラル体の振 動パターンを再調整しなければならない。魂の振動レベルが惑星のもの よりもずっと高い場合には、この調整は実質的に不可能となる。 君たちに分かり易く例えれば、普段着ているものよりも二サイズも小 さい服を着ようとするようなものなのだ。だから、地球に転生できる進 化した魂のレベルは、君たちよりほんの一段高いかだけに過ぎないし、 特別の場合でも二段階上が限度だ。

*破壊されなかった惑星出身の魂は、どんな目的で別の惑星に転生する のですか。

一般的には霊的進化を促進するためだ。進化した魂は、自分より進化 の遅い惑星に転生して、その惑星生まれの魂の霊的成長を促進すること ができる。 ある魂がその惑星の魂の平均よりも速く進化してしまい、自己のリズ ムで進化し続けるには、そこが物足りなくなることもある。そうすると、小学校の最終学年を終えると中等教育を受けるために学校を変わるのと 同じように、自分のレベルに合うもっと進化した次元に転生する。 また、特別な時期には特定の惑星で、自分の能力を試して進化の工程 を速められるような恵まれた環境が整えられる。ある惑星に、集団的な 飛躍を遂げようとする魂が大勢いる場合には、その新たな段階に生まれ てきた魂の要請に応じるために、惑星自体が再編される必要がある。あ る惑星がこのような状況におかれている時には、同等な進化レベルにあ る他の惑星の沢山の魂が魅力を感じ、それを体験して自分の霊的成長に 役立てようと、その星への転生を希望する。

*他の惑星の魂たちにとって、そんなに魅力的な環境とはどういうもの ですか。

実は、君たちの惑星は、レベル変化をする可能性に近づいているのだ。 第三レベルの惑星から第四レベルに移行するかもしれない。 もしも充分な数の魂が、魂の目的や魂が不死であることや、皆が兄弟 であることを自覚し、愛を学びこの世の諸悪の根源である我欲を放棄し て、霊的に進化するために転生するのだと気づけるなら、この飛躍を実 現させられるかもしれない。 そのような存在は、物事を行う上での新しい方法を地球にもたらし、 愛に基づいたやり方で、社会・経済・政治などの全ての面で世の中を変 えようと力を尽くすことだろう。...しかし同時に、世界を操る権力 者のように我欲を捨てたがらない者が大勢いるので、進化した魂による 改革の試みを全力を挙げて阻止しようとするだろう。彼らは、同胞を搾 取して得た権力や物的財産を放棄するのが嫌なので、何の変化も望んで いないのだ。 各々の魂は、愛のために戦うのか、それともエゴのために戦うのかを 決断すべきで、選んだもののために精力的に活動すべきだ。 これは、愛の党派を選んだ魂の成長にとっては、特別なチャンス、素 晴らしい環境となる。なぜなら、まだ我欲に執着していてあらゆる手段 を講じて目標を達成させまいとする者の無理解・中傷・暴力など、無数 の障害と対峙しなくてはならないからだ。そして、これらのあらゆる種 類の攻撃や屈辱や非難にも関わらず、愛を信じ続けられるならば、無条 件に愛せるようになるという、魂の最大の目標に一歩近づけるのだ。

*ええ、その事なら知っています。映画では善人が勝つこともあるので しょうが、現実では平和主義の善人は虐殺されてしまって、最後にはいつも悪人が勝つのです。歴史を見ればそんな話で一杯です。初期のキリ スト教徒とか、カタロス派とか...

確かにこの戦いが永遠に延長されれば、利己的な集団は変革の全ての 試みを永久的にボイコットするかもしれないので、愛情深い集団に霊的 な停滞と、無益で不毛な苦悩をもたらすであろう。 しかし、このように熾烈な戦いは無期限には続かない。最終的には二 つのグループの分離が必要となろう。 分離するということは、二つのうちのどちらかのグループが、自己の 進化レベルの条件に見合った別の惑星に生まれ変わるために、立ち去ら なくてはならないということを意味する。君たち人類は今、このような 過程を経験していて、最終的には話しているような魂の選別が行われる だろう。

*聖書の黙示録の最後の審判を思い出しますが、何か関係があるのです か。

聖書に記されている最後の審判とは、起こり得る地球の未来のヴィジ ョンとしてこのプロセスを垣間見た作者が、自分の能力の範囲で書き表 わしたもので、個人的な解釈の一つと言える。 一周期のおしまいは、もちろん世界の終末ではなく、一つの段階の終 わりに過ぎない。 また、今のところは我欲を放棄しないと決断していても、それが最終 決定となる訳でもない。人はいつでも好きな時に意見を変更できるし、 今その機会を活用しなくても、後でそうすることも可能だ。よって、 「善人を右に、悪人を左に分ける」選択するのは神ではなく、自分自身 の決断なのだ。霊界は、皆に同じだけの機会を与えているので、何をし たいのか、どんな世界に生きたいのかを決めるのは、自由意志を持った 自分自身なのだ。 意志の力と努力がどちらに向いているかで、得られるものが決まる。 愛の中で暮らしたい者は、愛に基づく世界に生きる。我欲の中で暮らし たい者は、そのように生きることが自分を不幸にすると気づいて変更を 決意するまでは、エゴに基づく世界で生きるだろう。

*それで、どれが去るグループでどれが残るグループなのですか。

場合による。二つの選択肢がある。 進化できた魂の数が、惑星を愛の方へ向かわせるのに充分でなければ、 惑星全体での進化の飛躍は遂げられない。惑星は現在の振動レベルを保ったったまま、飛躍を遂げなかった魂を留めるので、もっと高い進化レベル の惑星に移されて転生するのは、飛躍を遂げた者となろう。その場合、 地球は相変わらず第三レベルの惑星であり続け、エゴからの脱却を望ま なかった魂によって占住され続けるので、再び何千年もの間、克服でき なかった試練と同じ類のものに向き合うことになるのだ。 一方、我欲の放棄を願った愛情深い魂は、各自が到達できた進化レベ ルに応じて上位の惑星に転生する。彼らはそこで、自己の内面と調和す る他の存在と出会え、誰にも邪魔されずに自分の愛を表現できるので幸 せになれ、さらに高次な目標に挑戦できるのだ。 前のケースと反対に、進化できた魂の数が、人類が「魂の法則」に従 って前進し統治できるようになるために充分であるなら、惑星自体が進 化の躍進を遂げるだろう。その場合は、進化の跳躍を遂げた者が地球に 残ることになり、進化できなかった者が同等の進化レベルの別の惑星に 移転させられて、そこで生まれ変わるのだ。 これが、イエスが山上で行った説教の中での「柔和な人たちは、幸い である。彼らは地を受け継ぐであろう」の意味である。この一文は、輪 廻転生や、進化の法則や「霊的裁きの法則」の知識がなければ理解でき ないであろう。柔和な人びとが地を所有できるとは、どういうことであ ろうか? 我々は、圧制者・権力者・暴君が、常に土地に対する権力と支配を誇 示し、「柔和」な平和主義者は虐殺されたくなければ紛争から逃れねば ならないのを見飽きてきたので、理解し難いだろう。 それは他ならず、イエスが、進化レベルに応じた選別の過程に言及し ているからで、将来は地球に愛と平和において進歩した(柔和な)魂を 連れて行く、という意味なのだ。一方、「愛の法則」に従わない者は自 己進化レベルに見合った惑星で転生するように、移転つまり「追放」さ れるのだ。

*ここに留まれない魂は、どのように他の世界に移転するのですか。

ゆっくりとした段階を踏むだろう。地球の波動レベルと調和できない 魂は、死後は地上で転生するのを止め、自分と同じ進化レベルの他の惑 星に生まれ変わるようになる。地球がレベルを上げた場合には、波動レ ベルの上昇自体が、その域に達しなかった魂がこの世に生まれ出ること を不可能にするので、彼らは自己振動レベルに相当する別の世界に生ま れなければならない。ある時期からは、同じ波動パターンの子どもだけ が生まれることになるだろう。

*それでは、別の惑星に移動するには、死を待たねばならないのですか。

通常はそうなるが、常にそういう訳ではない。惑星レベルでの大災害 の場合には、その惑星から別の星へと大規模に人びとを移動させるに足 るテクノロジーを持った地球外文明の関与によって、肉体をまとった魂 の移動が可能になる。それは、地球の特定の地域で天災が起こった際に、 被災地の生存者を治療したり避難させるために、人道支援の任務を開始 するのと似たやり方だ。

*進化の飛躍ができなければ、惑星が霊的に停滞することになるのでし ょうか。

全くそういうことはない。何千年か経てば、進化の飛躍をする別の似 たようなチャンスが巡ってくるだろう。その時には、現在の自分勝手な 魂の大半も愛に目覚めるに足る充分な経験を積んでいて、前回にはした いとも思わなかった進化の飛躍が可能となるのだ。 地球には過去にも、このような集団的な進歩のチャンスが幾つかあっ た。人間が充分な進化を遂げた一番最後の時には、それが君たちの星で は少数派だったために、別のより進化した惑星に移住させられ、地球は 進化を成し遂げられなかった存在の住み家となったのだ。同じような状 況をたどっていた他の惑星は、その時の地質学的な変動を利用して、惑 星間の大移動を行った。地球は、それぞれの惑星で進化の跳躍ができな かった人類グループの避難所のようになったのだ。

*それは、地球上の多くの種族が僕たちの惑星出身ではなく、他の世界 からやって来たという意味なのですか。

そういうことだ。またこの事から、君たちが全員兄弟であることを認 識することもできる。宇宙の多くの場所での生命の発達形態は、地球の ものと大変似通っていて、様々な惑星由来の種族間の違いも最小なので、 お互いに交流し合って兄弟として共存することが可能なのだ。

*そう認めるのは難しいですが。

人類の歴史に関する君たちが知り得ない過去の事象が沢山あるので、 そう思うのが普通だ。過去に犯した不正を人民に知らせず、過ちから学 ばせまいとする様々な時代の支配者によって、歴史的な記録は、数え切 れないほど抹消されてきたからだ。無知な民ほど扱い易いのだ。「歴史 を忘れた民は同じ過ちをくりかえす」と、格言にもある。 だが良く観察すると多くの文化に、地球外の星々からやって来た人種 がその民族や種族の起源だとする、世代から世代へと語り継がれてきた 先祖由来の伝承が存在している。

(p74~p79)

 

(作者あとがきをご覧ください)

https://blog.goo.ne.jp/y-hne/e/d644c9fe4a68408429a35f4b1e30b3ea

♬著者ヴィセント・ギリェム氏は、広めることを希望していますので、抜粋して投稿しています。氏および翻訳者のご厚意に感謝いたします。



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