今日は、草木染めの練習ということで、シルクのハンカチを茜で染めてみました。
このハンカチの重さは3g
1.湯通し
まずは、40℃の温水でシルクを洗って汚れを落とします。
菜箸で、ときどき揺すりながら10分
2.媒染液の作成
植物染色の場合、単に染液に漬け込んだだけでは色落ちしてしまうので、染液を定着させるために媒染という工程が必要です。
これは、化学的には、染料成分ポリフェノール類を金属によってキレート化するという作業です。
今回は、金属イオンとしてアルミニウムを放出することができる明礬を媒染液として使います。
お料理に使われることもある焼き明礬を1.5g(ハンカチの重量の1/2)
これをボウルに入れて、
まず少量の熱湯によく溶かして、
さらに熱湯と温水を加えて、合計3Lにして、媒染液のできあがり
ちなみに、この明礬水のpHを測ってみると4~5くらいでした。
シルクはアルカリ性と強酸性に弱いのですが、この程度の弱酸性であれば長時間、漬け込まない限り問題ないでしょう。
3.媒染
媒染は、染色の前に行う先媒染と、後に行う後媒染がありますが、茜染めの場合は先媒染が基本です。
30~40℃で30分、絶えず菜箸で揺すり続けます。
4.染液の抽出
茜の根を乾燥させたものを3g(ハンカチと同じ重さ)
これを手で細かくちぎって、半寸胴鍋に入れ、温水1Lを加えます。
火にかけて、煮立たせない程度の温度で30分すると、きれいな赤い染液が出てくる・・・はずが・・・
なんだか、あまり赤くなりません
で、あわててググってみると酢を入れた方がよく抽出できるらしい。
ということで、酢を20mLほど加えて、再度、加熱。
と、ところが、、、酢を入れた途端、わぁ、色が薄くなった
酢が多過ぎたのかも
なんだかパッとしないので、茜を3g追加して、30分ほど煮込んでみたところ、まぁ、なんとか赤い染液になってくれました。
5.染色
茜をすくい取った染液に温水1Lを加えて2Lにします。
媒染液の中からハンカチを取り出して、軽く絞ってから、染液に入れます。
30~40℃で20分ほど、菜箸で揺らし続けると、徐々に赤く染まってきました
この後、常温に戻るまで、鍋の中で静置しなくてはならなかったのですが、今日は、すっかり失念。
それでも、とりあえず、それらしく染まってくれたようです(しゃぶしゃぶみたい)
6.水洗
温水で、余分な染液をやさしく洗い流します。
軽く絞って、
陰干しにして、できあがり
まあ、はじめてにしては上出来でしょう(自画自賛)
次回は、鬱金か紫根で練習してみるかな。
その後、染色時間を変えるとどうなるか、など、まだまだ、いろいろと調べてみないといけません
※いかんせん、ハンカチはたった3gですが、染液の中で泳がせようと思ったら1~2Lは必要な訳で、えいっと、50gくらいの茜を使って、染料成分を飽和させるくらいにすべきだったのでしょうね。そうすれば、もっと赤く染まったかも知れません
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