ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

過去の時間に励まされる

2024-05-13 21:35:20 | 日記
 ときどき、ここのブログのアクセス情報をみて、どの日の日記が読まれているかを確かめる。

 私がずいぶん前に書いて、もうずっと忘れていたような日のことを、いま、読んでくれている人がいる。きのう、何気なく「また来てな」というタイトルの日記を再読した。2018年の9月18日の日記。

 父が梨や柿やリンゴを私に送ってくれて、お礼の電話をかけながら、気弱になっている父を励ましている。そんなこと言ったかなぁと思いつつ。書いてあるんだから言ったのだろう。

 https://blog.goo.ne.jp/voake3/e/348067a8211b6e8af26ae3f30671a21f

 亡くなる5年前くらい。父が83歳のころ。まだ私に田舎から送ってきた果物をおすそわけしてやろうと思ってくれていたことがわかる。梱包して、コロコロをひいて宅配所で伝票を書いて。そんなことができていたんだ。なにもできなくなってぼんやりしている父のことばかり思い出すけれど、そして、納得したくて「私たち、よくやったよ、父のためにできるだけのことはやった」と呪文のように繰り返して自分を支えてきたけれど。

 父が私たちのためにやってきてくれたことのほうが多いに決まっている。時間的に労力的に愛情的に。そう思うと、ぜんぜん足りてなかったなって思って涙がこみあげてくる。ああだめだ。心をプラスにもっていかなくちゃ。

 私も父を励ましてる。ちゃんと日記に残っている。自分の日記に忘れていた時間が埋め込まれていて読んでいるうちにありありと再現される。いっしょに生きていた時間が。

 このあいだ実家の整理をしていて、壁のあちこちに貼られている紙をはがした。その中に父がきちんとした字で書いているメモがあった。

 「千鶴に引率を頼む時は、病院との予約時間は午前11時とすること。」

 引率って(笑)。付き添いでしょう、と思うけれど、きちんと「。」まで書いてある。午前なんて書かなくても11時でわかるのに。父らしい。

 父は父なりに精いっぱい生きた。そして母も私たちもこれからを精いっぱい生きていく。

 いつかこのブログも消えるときがくるかもしれないけれど、自分を励まし、読んでくれるひとに励まされ、書いていく。

 

 
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