ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

お砂糖をいれてください

2024-05-07 21:43:22 | 日記
 きょうは山城歌会だった。

 城陽駅近くのイタリアンでOさんとランチを食べてから。Oさんは旅好きで、気軽にひとりたびを楽しめる大人な人。旅の話をきいているうちに旅に行きたくなってきた。

 GW中はいつも利用している会場が満室になって、きょうは東部コミセンで行ったのだが、みなさん間違えずにちゃんと来られていた。参加者は10名。

 歌会の前にお勧めの歌人の紹介コーナーを設けている。きょうで3回目。

 きょうはMさんが坪内稔典さんの短歌と俳句を紹介してくださった。言いたいことをつめこまずにゆったりと詠んでいるところがいい。詰め込まない歌の良さを再確認した。

 塔の歌や歌集や塔の人の歌集批評会や歌会にばかりでていると、どうしても読みも歌も偏りがちになる。いろんな人のいろんな作品に触れることで、頭の別の筋力を使えるようになれる気がする。

 きょうは私は2首だして、1首はハゴロモジャスミンの歌、もう1首はこのあいだ母が来たときの歌にした。

 ・お砂糖をいれてください いつまでも甘くならない母のカップは  藤田千鶴

 母は数年前から甘さをあまり感じなくなったようで、両親だけで実家で暮らしているときは角砂糖をお菓子代わりに食べていて驚いたこともあった。

 このあいだうちにきたときに紅茶をだしたら、ひとくちのんで母は、「甘くないからお砂糖をいれてください」と言った。「2杯いれたよ、もう少し入れる?」とティスプーンに一杯、母のカップに入れた。

 それでも「甘くない」と気に入らないようす。あと少しだけ入れたけど、もうそれまでにしておいた。甘い味は幸せな気持ちになれるから、それを感じられないのは寂しいなぁと思う。

 おいしい、と言っておまんじゅうを食べているけれど、私が感じているおいしさとはもう違うものになっているのかもしれない。

コメント
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