風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

11-019丸山議員の人種差別発言

2016-02-19 13:30:56 | 世相あれこれ

風の谷通信No11-019

前号(11-018)にフクシマの汚染土堆積の写真を記録した。同様のことが朝日新聞に掲載されたのでこれを追認する予定であったが、先に記録すべきことができた。ゆるフンアベ政権のゆるフン発言である。

丸山議員が参議院憲法審査会の席上、アメリカ大統領を「黒人ですよ、奴隷ですよ」と表現した。前後の言葉遣いはさて置き(とは言っても侮辱的発言であることは明らか)、これは問題である。普通の日本人で普通の常識があれば言わない言葉だナ。まして国会議員という「エライ先生」が(TPOを問わず)口にすべき言葉ではない。第一、事実ではない。

それを聞いた議員たちの中に問題視する人もいるが、これを党幹部が重大視してはいない。中には追及発言に抗して「言論統制するのか!」とヤジを飛ばした自民党議員もいる有様。アキレタ。国民の多くもこれを問題視してはいないのではないか。それも大問題だヨ。

その風潮のせいか、発言した丸山氏自身が開き直りの釈明をしている。「差別的発言を意図的にしたなら、そうかもしれないが、私の場合は違う」「良心に恥じるところは何もない」「不十分な発言だったかも分らない」「リンカーン大統領もマーチン・ルーサー・キング牧師も尊敬している。尊敬の念がほとばしった言葉がどうして人種差別の発言と受け取られるのか全く驚きだ」「批判は不条理で、非常に怒りも覚える」。

注釈:反論:いかにも差別的だった。良心に恥じるところがないのは良心がないからだろう。不十分な発言だったかもわからない、なんてウソ。、間違いなく不十分過ぎる発言だヨ。尊敬の念がほとばしった言葉だとは、とても思えないヨ。批判の方がまともだヨ。

凄いですなーぁ。凄い弁舌力ですなーァ。ここまで切り返して自己弁護しますか。党幹部のあいまいな態度は別として、仲間うちからも少なくとも除名に値するとか撤回すれば済むと言う問題ではないとまで批判が出ているのに、こんな開き直りをすれば逆効果でしょうがね。

戦後レジームからの脱却を旗印とするアベ政権の「ウヨク回帰波動」を受けて、いささか高潮気味の浮かれ自民党の中から、不用意な発言がボロボロと零れ落ちる。ブロガー達の批判を引用すると『ネトウヨク』的発言の氾濫である。それらが単なるゆるフン的発言だけではなく正味「本心の発露」であるから庶民としては困ってしまうのだ。


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