風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

7-070放射能が出ているぞ!(続)

2012-06-30 19:40:54 | 世相あれこれ

風の谷通信No.7-070

きのう天木直人ブログからの引用で、フクシマの1号機屋外から1万300㍉シーベルトの放射能が出ていることを掲載した。同じ内容と東電の態度について、きょうは東京新聞の「今気に成ること」というブログが報じている。トラックバックのアドレスを貼り付けたので、ここからそちらへ飛べるかもしれない。もっぱらトラックバックが成功することを祈っている。

さて、東京新聞のあるスタッフが個人的に掲載しているこのブログでは「致死量の10シーベルトが出ている・・・・」と書いている。要は同じことだ。しかし、これに付け加えてある福島の情報は怖ろしい。1号機の放射能もさることながら4号機の方がもっと怖ろしいという。粗暴な理解力で把握した点を転載しておくと、溶け落ちた核燃料を冷やすために原子炉に注入した水が抑制室付近から漏れ出して汚染水として溜まったものではないかという。ならば台風や地震でこの水が漏れる心配はないのか? 東電では外部から浸水があっても汚染水があふれないように水位の維持管理をできると言う。 だけど、核燃料を冷やすために注水し続ければ、その汚染水がどんどん溜まってゆくのだが、東電はどうするのだろう? そこでまた、専門家風を吹かせて「素人は口出しするな」となるのであろうか。
4号機の核燃料プールに運び込まれた燃料は1331体あるというがそれはどんな量なのか、それこそ素人には判らない。廃炉までに30年も40年もかかる。1号機で見るように、10シーベルトの放射能では生身の人間が近づけない。だったら廃炉作業ができないということだ。4号機が1号機と同じ事態になるのかどいうか判らないが、専門家はことの重大さを指摘している。ただ東電の社員だけが「大丈夫だ」と言っているに過ぎない。本当かな?

技術的な考察や批評は専門家に任せよう。とにかく、専門家が「10シーベルトの放射能が出ている」「これを浴びれば人体は1時間で死ぬ」「高濃度なので近づけなくて事故収束作業ができない」「汚染水が溜まる」等々語っているだけで危険性が理解できる。このブログでは「東京にも住めなくなるぞ」と書いている。

そして・・・解決できないままで原発再稼動に向かうのはやめた方が利口だよ・・・といいたい。大きな歴史を考えると、まだ熱く焼けた原始地球で、放射能が地中にもぐり込み、何億年も経って放射能に耐える必要の無い生命体が地表に現れた。その一つである人類が、地下に眠る放射能を掘り出して精錬・濃縮し、そのエネルギーを制御しながら活用して電気に変えることになった。しかし、放射能というエネルギーを自在に使いこなせる訳ではない。特に後始末をつけられない核のゴミを何万年という(人類個人単位で計るの寿命と比較すれば永劫とも思えるような)期間を消えないままで地表に保管しようという尊大な計画のもとに使いこなそうとしている。実は人類の叡智を以てしても使いこなせないエネルギーを取り出したのが間違いの元であり、いまははや、一日も早くこのエネルギーを地下へ戻して人類から遠ざけることこそが最良の道であると思う。

官邸前の原発反対デモに参加できればよいのだが。

(蛇足ながら、やはりトラックバックは失敗。この通信の左欄外にある「ブックマーク」のうち「政治経済ニュース・今私の気になること」という項目をクリックすると、この放射能の記事に繋がります。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


7-069放射能が出ているぞ!

2012-06-28 20:34:28 | 世相あれこれ

風の谷通信No.7-069

天木直人ブログによると、福島原発第一号機の建屋地下で毎時1万300㍉シーベルトの放射能が計測されたとのこと。6月27日に東電自体が発表したのだ。人体がこれを浴びれば40分で死ぬ高濃度だという。この意味は大きい。つまり現地では今も放射能が出続けているということだ。事故のあとはまだ片付いてはいないのだ。

なぜかこの情報が新聞紙面に記載されてはいない。新聞に載って全国に知れたら議論が起きるだろう。原発再稼動反対の声が高くなるだろう。新聞各紙は隠蔽に協力しているのだ。それよりも小沢叩きに加担したほうが有利なんだろう。

こんな事故が収束していない状態で、解決策もないまま、次の再稼動を許して良いのだろうか。国策は、事故よりも破壊よりも次の稼動ありきなのか。

きょうは、前回の続きで無責任な言葉を並べようと思っていたのだが、天木直人ブログでフクシマの危険を知ったので、そちらを優先した。相変わらず「トラックバック」ができないので、やむを得ず記事による転載で我慢している。

 


7-068空疎なノダ言葉

2012-06-26 19:46:51 | 世相あれこれ

風の谷通信No.7-068

消費税増税法案が衆院を通過した--但し思いの外多い反対投票という事実を残して。

この法律が2年後および4年後に実施されるのならば、庶民はその対策を講じれば良いだけのこと。要するに買わなければ消費税を納めずに済む訳だ。そして消費税収入が減れば財務省が困るだけ。

その点の評価は後日のこととして、ノダの言葉の空しさに呆れかえるノダ。
先日沖縄の慰霊の日での挨拶に曰く:沖縄の皆様の基地負担を軽減させるべく最大限の努力をいたす・・・・・・。良く言うよ。その言葉のすぐ横でオスプレイの配備計画が強行されているというのに。次に、増税よりも先にやるべきことがある・・と言う批判に対して曰く:埋蔵金の発掘も・・身を切る改革と言うが国家公務員の人件費削減も実績を作ってきた・・・。そして法案通過に向けてご支援ご賛同をたまわりたい・・・と。

沖縄のことは言うを待たない。国家公務員の人件費削減なんてやったか?あるとすれば下級公務員の給料かな?問題なのは高級官僚の給料であり、渡りで2千万も3千万を取る階層なのだ。もう一つ大きなものは国会議員の特権であり、またその人数でもある。そう考えるとノダはなにもやっていない。それで大きな顔をして「社会保障と税の一体改革」なんてできるのかな。ある人(多分現閣僚の一人)が言う:税を上げるのは2年先ですから。それまでに社会保障改革を仕上げるのです・・・と。よく言うよ。厚顔無恥。2年先に今の顔ぶれが政府内にいるかね?財務省におだてられて増税法律だけ作ったらあとはお払い箱で捨てられて、捨てられた方もし残した事柄についてはその時にはそ知らぬ顔、という次第。庶民のことなど考えてはいない。考える必要もない。哀れなのは、放射能拡散データを知らされなかった被災者であり、将来を奪われた被災者達であり、広島以来捨てられてきた放射能被害者達、その他諸々である。

もうひとつ。空疎な言葉に「バカ丁寧語」と「を」言葉がある。「ご議論をお願いする」「先生方にお示しを申し上げる」「・・・させて頂く所存でございます」「ご賛同を」「ご報告を致します」「・・を推進を・・・」「事案を検討を・・・」「予算を編成をする考えを申し述べることを・・・」。なぜ動詞を使って生き生きしと語り掛けないのか。なんでもわざわざ名詞にして「を」をつけておまけにご丁寧語をつけて言葉をムダ使いして議論を空疎にしている。その成れの果てが原発事故での「直ちに健康に影響はございません」という空疎無責任な表現であった。このクニの政治家には自分の考えを言葉に表わして周りを説得し自分の信念を推進するという、基本的な能力が無いノダ。カラッポの政治家。残念。

 


7-067大豆畑の草刈り

2012-06-24 21:58:46 | 農業日記

風の谷通信No.7-067

核のゴミの捨て場がないという情報を転載したが、そのオリジナル記事に対してがっかりするようなコメントが入っている。いわく、いろいろな省が学術会議に対して諮問します。だけどその結果クニの政策が変わるなんてことはないのです。・・・つまりは体裁をつけるための諮問しているということ。もとの記事を報じたのは東京新聞だけで、全国紙が報じないというのはそれなりの理由があるのだ・・・・・・という、ヤレヤレ、これがこのクニの本当の姿なのだ。

それに比べると畑の野菜は正直だねえ。きょうは大豆畑の草を刈った。連日の大雨でウネが水浸かりのまま数日が過ぎた。足許がジュルジュルのまま、草刈りを始める。長靴が泥に取られて倒れそうになる丸鋸が水を撥ねて顔に泥水が突き刺さる。去年は乾燥が酷くて豆がほぼ全滅して少ししか取れなかったが、今年は逆に雨で発芽不良。早くに植えた青豆は発芽率半分というところ。多分発芽後に雨に溶けてつぶれたんだろうと思う。もう補充播きするにもタネがないのだ。青豆は我が家の特別品種で、他家では栽培されてはいない。昨年に少ししか取れなかった中から大切なタネを選んで今年に植えたのに、それが水に溶けるのか!

それにしても昨年の旱魃と今年の大雨湿害という全く正反対の害を受けるとは。作物は正直だ。お天道様の加減次第で人の世は有為転変する。


7-066核ゴミの地層処理

2012-06-21 20:43:18 | 世相あれこれ

風の谷通信No.7-066

原発でできた燃えカス=つまりは核のゴミ=は地中深く埋めて管理するというのがこのクニの政策であるが、これが不可能だという科学者の議論が明らかになった。もともと、そんな政策が実現できないと言うのが常識的な判断であった。それが科学的な議論で裏づけされたのだ。

ブログ「反戦な家づくり」によると日本学術会議がこれを発表した。東京新聞と中日新聞だけが報じた。ところがこの記事はすぐに削除されてしまった。他の全国紙なども報じてはいないという。どうやら隠蔽しようという大きな意思・思惑が働いているみたいだ。いち早く転載した人のお陰でこの記事が保存され、衆目に触れることになった。筆者もこのブログ記事をトラックバックしようとしたが方法が判らなくて中断している。「反戦な家づくり」で検索して読んでみてください。

この報道が純粋に科学的な議論であるとすれば、このクニの核燃料処理政策は崩壊する。「トイレのないマンション」と言われた原発の不条理を先送りしてきた原子力ムラがいずれは崩壊する。崩壊する頃にはこれを推進して来た人間はあの世に旅立っていて、責任を問われない。それがこのクニの政治の基本的な姿である。

台風で大雨が降ったのがきのうのうちに止んだので、水浸しの大豆を助けるべくポンプを使って排水したのに、今朝からまたしても大雨。続いて今晩から明日の昼までも降るという。せっかく芽吹いた大豆がふやけてしまうかも・・・と心配なのに、国会は国民そっちのけの政局がらみの混乱で、大飯原発では再稼動したとたんに冷却水位が下がったのを頬かむりして誤魔化そうとして批判を浴び、大豆畑のことよりも外の世界に心配事が続くので困ったものだ。

それにしても、冷却水の異変を、多分大した事は無いしすぐに復旧するだろうから・・・と多寡をくくって黙っておこうとしたのであろうが、関電や保安院のヤツ等は自分達がどんな状況に置かれているかを認識していないのだろうか。政務官だか副大臣だかが常駐していても綱紀粛正の効果もなし。世間の目を全く感じていないのだろうか。そして核のゴミを作り続けるのか。