風の谷通信No.7-070
きのう天木直人ブログからの引用で、フクシマの1号機屋外から1万300㍉シーベルトの放射能が出ていることを掲載した。同じ内容と東電の態度について、きょうは東京新聞の「今気に成ること」というブログが報じている。トラックバックのアドレスを貼り付けたので、ここからそちらへ飛べるかもしれない。もっぱらトラックバックが成功することを祈っている。
さて、東京新聞のあるスタッフが個人的に掲載しているこのブログでは「致死量の10シーベルトが出ている・・・・」と書いている。要は同じことだ。しかし、これに付け加えてある福島の情報は怖ろしい。1号機の放射能もさることながら4号機の方がもっと怖ろしいという。粗暴な理解力で把握した点を転載しておくと、溶け落ちた核燃料を冷やすために原子炉に注入した水が抑制室付近から漏れ出して汚染水として溜まったものではないかという。ならば台風や地震でこの水が漏れる心配はないのか? 東電では外部から浸水があっても汚染水があふれないように水位の維持管理をできると言う。 だけど、核燃料を冷やすために注水し続ければ、その汚染水がどんどん溜まってゆくのだが、東電はどうするのだろう? そこでまた、専門家風を吹かせて「素人は口出しするな」となるのであろうか。
4号機の核燃料プールに運び込まれた燃料は1331体あるというがそれはどんな量なのか、それこそ素人には判らない。廃炉までに30年も40年もかかる。1号機で見るように、10シーベルトの放射能では生身の人間が近づけない。だったら廃炉作業ができないということだ。4号機が1号機と同じ事態になるのかどいうか判らないが、専門家はことの重大さを指摘している。ただ東電の社員だけが「大丈夫だ」と言っているに過ぎない。本当かな?
技術的な考察や批評は専門家に任せよう。とにかく、専門家が「10シーベルトの放射能が出ている」「これを浴びれば人体は1時間で死ぬ」「高濃度なので近づけなくて事故収束作業ができない」「汚染水が溜まる」等々語っているだけで危険性が理解できる。このブログでは「東京にも住めなくなるぞ」と書いている。
そして・・・解決できないままで原発再稼動に向かうのはやめた方が利口だよ・・・といいたい。大きな歴史を考えると、まだ熱く焼けた原始地球で、放射能が地中にもぐり込み、何億年も経って放射能に耐える必要の無い生命体が地表に現れた。その一つである人類が、地下に眠る放射能を掘り出して精錬・濃縮し、そのエネルギーを制御しながら活用して電気に変えることになった。しかし、放射能というエネルギーを自在に使いこなせる訳ではない。特に後始末をつけられない核のゴミを何万年という(人類個人単位で計るの寿命と比較すれば永劫とも思えるような)期間を消えないままで地表に保管しようという尊大な計画のもとに使いこなそうとしている。実は人類の叡智を以てしても使いこなせないエネルギーを取り出したのが間違いの元であり、いまははや、一日も早くこのエネルギーを地下へ戻して人類から遠ざけることこそが最良の道であると思う。
官邸前の原発反対デモに参加できればよいのだが。
(蛇足ながら、やはりトラックバックは失敗。この通信の左欄外にある「ブックマーク」のうち「政治経済ニュース・今私の気になること」という項目をクリックすると、この放射能の記事に繋がります。)