風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

アメリカの牛肉 風の谷通信No.7

2006-01-21 22:08:24 | 健康/生命
 この通信No.2で「アメリカの牛肉に対する疑問」を提起しておきましたがズバリ的中しましたね。わずか1ヶ月で緊急輸入停止となりました。専門家たちは何を根拠に許可したのでしょうか? アメリカの要求に押されて「まずは輸入許可ありき」だったと言われても仕方ないですね。戦後すぐに同じようなことがありました。アメリカの小麦生産者団体に強制されて「コメは太る・コメは馬鹿になる」と言って小麦・パンを奨めたのです。

 アメリカの牛肉生産者が日本の消費者のことを真剣に考えるはずがないですよ。

 私は元来肉類を食べないので関係がないのですが、なんでも外国式に憧れるのには賛成できません。例えば、ブルーベリーよりも黒大豆のほうが手近にあるし、ヨーグルトの動物性乳酸菌よりも味噌の植物性乳酸菌の方が日本人の身体に合うのです。

 身土不二について書いておきましたが、食生活については何千年の間この国土と環境の中で育てられてきた作物と調理法がこのクニの生活に合致しているのです。
 肉類を食わなかった日本人を支えてきたのは大豆です。私は煮豆や豆ご飯にして毎日食べています。自家消費用も販売用もすべて無農薬栽培品です。農薬を使った作物でも、適正な使用であれば問題なしです。アメリカの牛肉よりもずっと安全で健康的ですよ。
 
 ところで味噌や大豆の偉大な力について知っていますか。いずれまたの機会に書きます。きょうはまたしても文字の装飾方法を忘れてしまって硬苦しい文章になってしまいました。
  
 

天地を循環する生命 風の谷通信No.6

2006-01-15 20:55:27 | 健康/生命

天地を循環する生命 風の谷通信


 地球の自転と公転という法則ないしは所与条件の中で、地球上のすべての生命が生まれては消えてゆきます。そこで次に私が考えるのは生命が天地を循環するという法則です。<o:p></o:p>


 


まず、生命のもとである水はどこかで生まれて山から谷へと下り、動植物すべての生命を育てながら海に達すると、太陽熱によって蒸発して雲となり、再び地球に降り注ぎます。<o:p></o:p>


空気は同じく動植物のエネルギーとなって循環します。大昔には炭酸ガスをエネルギー源とした植物が大繁茂しましたが、繁茂しすぎて炭酸ガスが減少して植物は小さくなりました。<o:p></o:p>


そこで、現在は酸素をエネルギー源とする生き物が栄えています。その生き物たちも古代と比べてうんと小さくなりました。動物が排出した炭酸ガスは植物のエネルギー源となり、植物が排出した酸素が動物のエネルギー源となり、空気は動植物の間を循環して生命を支えています。酸素と炭酸ガス以外の成分だって何かの役割を果たしているはずです。<o:p></o:p>


また一方、すべての生き物は死んで土に帰り、死骸となって微生物のエサとなります。


 


どのエネルギー源を使うにしても、生物は生まれて生きて死んでゆきます。自分の生命を支えるためにしていることは「他者の生命を奪って自分の生命に変える」ことです。おそらく微生物以外のすべての存在は他者の生命を「頂いて」生きるしかありません。ヒトが牛や魚を殺して食べるという狭い意味だけではなくて野菜や果物を食べるのことだって、その生命を頂いていることにほかなりません。だからこそ、食べるときには「頂きます」と唱えるし、生命をくれたものに対して感謝しその菩提を祈るという礼儀が生きるのです。


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私が常々申し上げていることは「ヒトは土のお化けである」 即ち土から生まれた生命がヒトの生命に変わり、ヒトの生命を支えているということです。それこそが「身土不二」の真意だろうと思います。<o:p></o:p>


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 以前からの「風の谷通信」の読者以外の皆さんもこんなことに興味・関心を持っていますか? 前段の生命の話が長くて、本職の農業の話題になかなか入ってゆけないのですが、どうぞ気長に読んで見てください。そのうちに農作業や作物や環境などなど、幅広い話題に広げてゆきます。<o:p></o:p>


それに、もっと写真やイラストなど使って読みやすい画面にしたいのですが、まだ初心者で技術が伴わないのです、残念ながら。この点もしばらくご辛抱を。<o:p></o:p>


 


風の谷通信No.4

2006-01-08 17:18:14 | 健康/生命
先に投稿したNo.4 がどこかへ消えてしまったので再度掲載します。そのついでに写真コーナーに風の谷の風景写真を載せようとしたけれど、手続きが解らなくて本文のスペースに小さく載ってしましました。コンピュータの先生に次に指導してもらうまで訂正せずにこのまま放置します。
                    

 さて、元の本文:私が感じる宇宙の法則のひとつは「地球が自転している」ことです。自転によって昼と夜が分かれ、生き物は目覚めと眠りを知ります。誰もこの時間を無視して生きてはゆけません。ヒト族ヒトという生き物は昼に目覚めて活動し、夜には眠るようにつくられていますから、これが逆転すると身体は不調になります。ごくごく簡単な、しかし絶対に間違いのない法則です。テレビに映し出される夜の街角の映像=例えば渋谷交差点の姿=は昼かと間違うばかりですが、そんな世界で生活している人たちはきっと身体だけではなく心まで蝕まれていることでしょう。午後10時頃には体内の修復作業が始まると言われますから、夜更かしよりも早く眠る方が健康的です。
 眠りと目覚めのサイクルは体内時計によって管理されていますが、この時計は地球の1日よりも少し長くてズレがあります。これを調節するのが早起きで朝の太陽を浴びることです。朝日の光によって体内時計が矯正されてその日のリズムが始まります。したがって、朝寝坊や昼夜逆転の生活ではこの体内時計のリズムが狂ってしまいます。
 樹木や草花だって夜は眠ります。地球自転の法則を謙虚に受け止めることは実に大切です。

風の谷通信No.5

2006-01-01 18:49:14 | 健康/生命



ブログを始めて、葉書サイズで週に一回くらいの追加を考えていたのですが、それでは間に合いそうにありませんね。まだ誰も読みにきてはいないんだけど、そのうち読んでもらえるかな、と思っています。

 さて、前号の地球自転の法則を受け止めて、生活をそれに合わせるのは心と身体の健康にとって大切かつ有効です。
 次に考える法則は「地球が公転していること」です。地球の公転により四季が発生します。春には生命が芽生え、夏にはそれが生長し、秋に実り、冬には次の春に向かって生命の源を蓄えます。春の食べ物と夏の食べ物とは異なります。冬にはまた冬の食べ物があります。私は農業者ですからまさにこの循環の中で生きています。世の中にはこの循環に沿わない食べ物が溢れていますが、できることならばそういう食べ方を避けた方が賢明です。

 世界には同じ緯度地帯にあっても地球公転の法則の恩恵に浴さない地域がありますが、日本はその点では本当に恵まれた国です。気象情報を眺めていていつも不思議に思います。低気圧が日本の島を西から東へと移動してゆきます。前線はまるで日本列島の形に重ねるかのように連なります。台風は日本の緯度まで来ると向きを東北に変えて列島沿いに北上します。おかげ様で日本列島には豊かな緑が茂り、色鮮やかな花が咲き、イネや野菜を育てる恵みの雨が降り、秋には食べきれないほどの実りがあり、寒い冬の風は土を乾燥させ凍結させて春の蘇生に備えさせてくれます。まことにありがたい国土です。

 なんてことはない物語ですが、日本の国土には生きる幸せがいっぱいです。こんなことに関心がありますか。以前からの「風の谷通信」読者のほかに、読んでくださる方があるでしょうか。

 もっとイラストや写真や変わり文字を使いたいんだけど方法がわからないのです。以下次号。