風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

たまねぎの出荷

2007-05-30 21:22:34 | 農業日記

風の谷通信 さん農園便りNo.2-109

 一日遅れで天声人語に厳しい記事が載りましたが、もう
松岡氏の件には触れません。

 それよりも本業についてコマーシャル・メッセージ大切!

 畑では晩生のタマネギが充実してきました。今年は活性液の
効果と竹酢の効果が的確で、良いタマネギができました。早生は
少しずつ出荷していたのですが、晩生が出荷できるようになった
ので今朝から本格的に出荷し始めました。 もっとも他の農家では
何日か前から晩生を出荷しているのですが・・・。

 地元の農協直売所へ出荷していますので、近在のお方はどうぞ
ご利用ください。直売朝市は姫路市野里の「花北モール」駐車場で
毎週土曜日朝に開いていますのでこちらもご利用ください。

 じゃが芋も間もなく出荷できるようになりますのでご期待ください。


松岡大臣 自殺は禁じ手

2007-05-29 20:00:06 | 農業日記

風の谷通信 さん農園便りNo.2-108

 今朝の朝刊を読むとやはりこの件に対する記事が多かったです。
きょうのテレビ・ニュースや読売新聞朝刊では既に遺書の内容が
公表されているのでここで取り上げる必要もありませんが、いくつ
かの記事を引用してみます。

 産経抄: ・・・ 死者に鞭を打たないのは、うるわしい日本文化の
ひとつである。それでも、自らの死によって、真相を闇に葬ろうと
する行為を認めるわけにはいかない。・・・
 編集手帳(読売):・・・命を絶つ以上に重く厳粛な自責の行為が
ないことは知っている。だが、それは人の世の禁じ手でもあろう。
身の潔白であれ、贖罪であれ、生き抜く中で示してほしかった。・・・
 東京新聞(社説):・・・その死に不審な点はないか 動機は何か
緑資源機構の談合や関係団体・業者と松岡氏との関係はないか
首相はどう考えるか(はやくに更迭しておれば自殺はなかったので
ないか?)・・・
 朝日・神戸両紙は常識的なコメントです。

 きのうのブログに書いたように、説明せずに・真相を闇に残した
まま死んでいったのは無責任です。 何も死ぬことはない。死なず
に、ことを明らかにして、出直せばよいことでしょう。
 私自身だって叩けば埃が出る身であり、他人様のことを非難だけ
している資格はありません。だけど、彼の場合は政治家です。
これだけの政治不信を招いた責任を「自身の不徳でお騒がせして
申し訳ない。あとはよろしく」だけで逃れようとするのはずるいです。

 首相は「有能な農水相であった。攻めの農政に必要な人であった」
と述べたけれど、戦後の保守政治の農政の中で、日本の農業と農家
が衰え続け、没落し続けたのは明らかであり、誰が大臣になっても
変わらなかった。農林省の方針に従った農家はずっと裏切られてきた。
アメリカにへつらって日本のコメ食文化をアメリカの小麦食文化に
売り渡し、国産果物を外国産果物にすり替えて、日本農業を破壊し
続けてきたのです。 (農林省の「日本農業のたれ死に政策」につい
てはまた別の機会に。)
 そして、彼の周りにつきまとった疑惑の数々=選挙違反・政治資金・
各種団体との癒着・献金等など=は新聞に報じられただけでも驚く
ほどにあって、これらを説明せずに自死によって逃れたのです。

 最後にもう一つ。 自殺すると成仏できません。神から受けた使命
を果たすまでは死ねないはずなのに、無理やり自殺するとあの世へ
帰してもらえないことでしょう。 昨日の記事にコメントを頂きました
通り自ら死んではだめです。私如き、恥ずかしい人生を送ってきた
者が自死せずにいるのは、何かしら与えられた使命があってそれを
果たすまでは帰してもらえないと思っているからです。この世に生ま
れ出る前に神と約束してきた事柄、自らの課題とした使命を達成す
るまでは帰れないと思っているからです。それを途中で放棄して自死
すると、霊界へ帰してもらえずに幽界で迷う浮遊霊になることでしょう。

 責任ある人が自死で逃げるのは、読売の編集手帳氏が言われる
通り「禁じ手」です。 


松岡農水大臣の死

2007-05-28 20:40:31 | 農業日記

風の谷通信 さん農園便りNo.2-107

 世の中には、次から次へといろいろなことが起きます。

 きょうは松岡農林水産大臣が自殺しました。
 橋本氏死亡の場合と同様、個人としてはお気の毒ですが、
大臣としては許せない人であり、言い訳にもならない
「言いぬけ」だけで頬かむりして逃げようとした人が追い詰め
られて自殺(自死・自裁)しても何の同情もできません。
 何よりも国民を愚弄して、地位に伴う責任を全うしなかった
「ずるい人」でした。それに加えて「カネに汚い人」でもありました。
林野庁を舞台とするカネとヒトの動きは結局は税金を私物化した
ものです。自ら墓穴を掘ったのです。死んだら佛だなんて
見逃しておけるヒトではありません。

 その功績と言えば、総理大臣が語る「美しい国」の大臣達こそが
「美しくないヒト」だということを立証し、「規律ある生活」を唱える
人たちこそが実は先陣切って規律を無視し、自律精神を持たない
(持てない)人達であることを身を以て立証してくれたことでしょう。

 政治家が汚いカネに踊る一方で、半世紀に及ぶ保守政権の
中で我々農民と農業は確実に衰退し、農山村は荒廃してきました。
もはや「限界集落」という姿が珍しくはないのがこのクニの真の姿
です。そして、都市消費者の食生活も確実に崩壊してきました。

 そんな中で、『民の楽しみに先んじて楽しみ、民の苦しみに
遅れて苦しむ』政治家がぶ様な自殺をしても、同情すべき理由は
ありません。 

 あわれ、カネと権力という病魔に侵されたたヒトの最期です。

 そして、いま必要なのは本当の保守・復古の政治家です。

 きょうはムシの害に続いて鳥の害を書こうと思っていたのですが
書いているうちに 松岡氏の方に筆が進んでしまいました。


映画「六ヶ所村ラプソディー」

2007-05-27 19:44:01 | 文化・文芸

風の谷通信 さん農園便りNo.2-106

 農業とは無関係ながら私の守備範囲の一つ、地域発信型活動
として、高砂市の知人達による映画鑑賞会を紹介します。
 
 使用済み核燃料再処理工場がある青森県六ヶ所村に生きる
人々の生活と核に対する姿勢を、予断や偏見を排して取材した
ドキュメンタリー映画で、核施設に賛成・反対両派の人が登場します。
 このクニに住む私達が使う電力の三分の一は原子力発電による
ものであり、私達はもはや原子力発電と無関係ではおれない、という
のが監督の声です。
   ぜひ観られるとよろしいと思います。

 主催:高砂「六ヶ所村ラプソディー」を見る会 
 後援: 高砂市教育委員会 神戸新聞社 
 上映場所:高砂市福祉保険センター 中ホール 
 上映時刻: 6月9日(土)     1.13:00~ 上映 
-       2.15:00~ トークとライブ 3.17:00~ 上映    
 観覧料: 大人¥1000. 小中高生¥500.
        
 入場券・問い合わせ:三好さん 電079-432-6337
 私の手元にも何枚か預かっています。


ユリの花にムシ

2007-05-26 20:29:38 | 農業日記

風の谷通信 さん農園便りNo.2-105

 ユリの花がきれいに育っていました・・・。残念ながら過去形です。

 冬の寒い頃に定植して、春になって出芽・成長したのを、トンネル
をかけて保温し、毎日毎日トンネルを開けて潅水してまた閉じて、
連日世話してきて、温かくなるとともにすくすくと伸びてきたのに・・・。

 花のつぼみが膨らんだ今になって、ムシに喰われて蕾が中まで
潰れてしまいました。蕾の横に穴を開けて入り込んで一番奥の、
花で言えば雌蕊の底でしょうか、その部分を喰いつぶしています。
これでは花になりません。仮に咲いても商品にはなりません。
 初めてユリを栽培して育てた30本がほとんどダメになりました。

 あア~ア。 落胆。

 腹が立ってもその持って行く先がない。情けなくて悔しくてどうにも
なりません。嘆きの虚脱状態です。 

 という訳で、花の無農薬栽培はやめたほうが良さそうです。せっかく
生産者が努力・苦労しても購買者は気づいてはくれませんし、気づい
ても価格で酬いてはくれません。それならば、薬品を使ってきれいに
仕上げて喜んで買ってもらったほうが利口ですね。
 幸いこの部分は花だけを植えて、しかも野菜畑とは遠く離れている
ので問題なしです。 野菜のムシは代替用の生物活性物質で管理
できますが、花にそこまで苦労することはなかろうと考えます。

 でも本当は、この母なるガイアを汚したくはない、と・・・迷います。