風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

9-097忘れるな・郷土の魂(戦記)

2014-08-31 20:56:18 | 農業日記

風の谷通信No.9-097

日本人は忘れやすい国民だと言われます。事実、フクシマの大事故でさえ、既に忘れようとする力学が働いていて、子供たちの甲状腺ガンさえもフクシマ事故からは切り離し、放射線汚染が高いにも拘わらず住民を帰還させようという動きが明らかになっています。もちろんオリンピックを招くためには汚染の事実を隠すことが第一義の大切さらしいです。

その一方で、関東大震災を忘れないでいよう、そのために防災訓練を広く実行しよう、という努力がなされています。これは結構なことです。

 

ところで、ここに一冊の本があります。題して「郷土の魂 副題・加西市出身者の戦記」です。筆者の身内の戦死について確かめたいことがあってこの本を借りてきました。神戸新聞で「墓島の将校」という連載記事がちょうど今日の掲載分で終了したのですが、記事の中に墓島のジャングルの中を撤退した記事があります。「郷土の魂」にはこのタロキナ周辺で戦死した人などの名前がたくさん載っています。

この書物は当市のさる人が戦後間近に個人的に調査編集されたものです。驚くなかれ西南戦役から本土決戦までの長い戦記と戦死者の名簿が採録されています。

(個人的には、筆者はシベリア抑留体験者の話しやフィリピン工作の特務将校の体験記も持っています。)

 

先の戦争の記憶を捨て去ろうとするかのような動きが強い一方で、戦争指導者たちを「自らの魂を賭して祖国の礎となられた殉難者」として讃えようということが公然と語られる時代です。戦争に参加した人たちや、銃後で悲惨な体験をした人たちの言葉を集積すると、とてもじゃないが先の戦争を讃える気持ちにはなれませんし、いかなる意味でも正当化する気にはなれません。

 

先の戦争・神戸淡路大震災・東北大震災とフクシマ原発事故などの記憶を風化させずに守るのは現代人の義務でしょう。

 

 

 

 

 

 

 


9-096豪雨がお見舞い

2014-08-24 17:37:05 | 農業日記

風の谷通信No.9-096

このタイトルは豪雨被災へのお見舞いではありません。この地が豪雨に見舞われたということです。

 

きのう、この地には雨が降らない と書いたのが天じ通じたのか手痛いしっぺ返しを受けた感じです。

きょうは処暑、稲田では早稲キヌヒカリの青い穂の頭が垂れました。まもなく稔りの季節が来て世間が黄色く、そしてすぐに金色に変わります。そこで、きょうは朝から営農組合の草刈作業の日。半時間遅刻して7時半から参加。陽射しが強くも弱くもなく・・・イヤやはり少し強いかナ・・・作業しているうちに1時間もすれば全身汗でぐっしょり。そのうちに目の前が黄色くぼやけてきて、へたり込む始末。それでも雨が降らないことを幸いとして作業を進めました。

11時半ころには作業を終えて帰宅。風呂に入って身体を冷やしてごろ寝の休憩に入りました。

そのうちに雨音が聞こえたと思ったら急に激しくなって大きな音が屋根を叩き始めました。たちまちにしてゲリラ豪雨です。何回か波状攻撃を繰り返した後に落ち着いたので買い物に出掛けたのですが、15時ころにモールの駐車場で土砂降りになりました。周りが白くかすむほどの雨です。

 

そんな雨の中で4軒に出入りしての買い物を済ませて帰宅。それにしても甲子園では試合の中断はなかったようですね。あすは決勝戦。無事終わってほしいですね。


9-095秋の気配

2014-08-23 19:58:53 | 農業日記

風の谷通信No.9-095

広島では豪雨禍で悲惨な姿です。豪雨禍とは言いながらやはり人災の色が濃いですね。その他に、広島の報道に隠れてはいますがこちらでも豊岡(円山川)、福知山市、丹波市で豪雨の被害が広がっています。円山川以外は、なんであんな地区で豪雨被害が出るのかなア、という思いがします。

 

ところが・・・・です、この辺りではあまり降らないんです。2日前かナ?喫茶店にいる間に短時間降ったことを記録しておきましたが、きょうもなかなか降りません。喫茶店にいる間に降った雨のあと、ふと秋の涼しさを感じましたがその気配がきょうも続いています。

気が付くと・・・きょうは・・・・・・「処暑」・・・です。秋ですね。暑さが終わる気配はありませんが、秋風の気配があります。

雨と雨の間で畑が少し乾いてきたので「好都合」とばかりに耕耘・畝立てをしました。午前中はトラクターが始動しないことがあります。午後は暑い上にゲリラ豪雨に襲われることがあります。午後の地温が上がるほどに豪雨や雷雨の危険が増すので、とにかく早いうちに作業するのが賢明です。まるでサーカスみたいな気候眺めです。

 

という訳で、まだ16時にもならないうちに畑に出ましたが、暑い・・・暑い・・・。それでいて、風は涼しいのです。トラクター運転席の天蓋が作る日蔭の中で地面から照り返す太陽熱と空中を吹き渡る秋風に当たりながら、複雑な気持ちで耕耘しました。畑の入り口や通路は背丈よりも高い夏草が生い茂っています。そこから畑の中へ入ると当然耕耘・畝立てで平たくなった地面が拡がります。ややこしい畑地です。

とにかく、もう数日晴れてくれれば、堆肥を投入して秋植え床の準備ができます。秋風が待ち遠しいです。

 

 

 


9-094美味しいぶどう

2014-08-22 01:51:13 | 農業日記

風の谷通信No.9-094

この町にはブドウ農家が多くて、ぶどうは地域特産と言われます。

色々な銘柄が栽培されていますが、私はこの季節の「藤稔」という大粒品種が大好きで毎年楽しみにしています。

 

3キロばかり離れた山の斜面にブドウ畑が広がっていて朝日をいっぱいに浴びています。ここに無農薬栽培のぶどう畑がありまして、早朝にブドウを買いに行きます。今回は知人と親戚への贈り物で、完熟には少し早いかナ?という時期に収穫してもらいます。完熟まで待つと姿が崩れるのはトマトと同じですね。輸送中に姿が崩れないように、やや早い目に収穫したものを送って、なおしばらく置いてから食べるようにします。

果物の写真というのは難しいものですね。よい写真ではありませんが、ブドウ棚を背景にして包装品を撮影してみました。なんでこの左の写真が寝たままなんだろう????

(右の写真は修整できたのに、左の画面は原画を何回修正しても寝たままです。)

なんだか変ですね。一日経って開いてみると左の写真が復旧していて右の写真が消えていました。そこで改めて右の写真をアップしなおして・・・・・・・・・・なんとか見えるようになりましたが・・・・・。右の写真は発送用の箱詰めにした房です。下手でムダな写真ですが悪しからず。

             


9-094美味しいぶどう

2014-08-22 01:51:13 | 農業日記

風の谷通信No.9-094

この町にはブドウ農家が多くて、ぶどうは地域特産と言われます。

色々な銘柄が栽培されていますが、私はこの季節の「藤稔」という大粒品種が大好きで毎年楽しみにしています。

 

3キロばかり離れた山の斜面にブドウ畑が広がっていて朝日をいっぱいに浴びています。ここに無農薬栽培のぶどう畑がありまして、早朝にブドウを買いに行きます。今回は知人と親戚への贈り物で、完熟には少し早いかナ?という時期に収穫してもらいます。完熟まで待つと姿が崩れるのはトマトと同じですね。輸送中に姿が崩れないように、やや早い目に収穫したものを送って、なおしばらく置いてから食べるようにします。

果物の写真というのは難しいものですね。よい写真ではありませんが、ブドウ棚を背景にして包装品を撮影してみました。